ロコモティブシンドローム対策してますか
ロコモティブシンドローム(ロコモ)は、高齢者(だけじゃないですね、最近は)の足腰の筋力低下から移動能力の低下を起こして、介護状態になっていく前段階と言われています。
人体の筋肉の2/3実に75%はへそから下に集っています。
変形性膝関節症や脊柱菅狭窄症、すべり症などで「痛いから」といって動かないと…
それこそ「あ~~~~っ」と言う間に無くなっていきます。
太ももの裏の筋肉がタプタプ、ぶらぶらしている人はロコモ要注意です。
40歳を過ぎたら「ゼッタイに」筋トレ必須です。手足も口回りも!
なかなか出来ない方、ぜひフレイル外来受診をおすすめします。
でも分かっちゃいるけど・・・ってなりますね。関節の痛みなどがあればなおさらです。
足腰の筋力はもちろん大切なのですが、筋肉はすぐに鍛えられませんし、ヒザ痛、腰痛などがあれば運動することも大変です。
ではどうするか?
歯科医院の椅子から立ち上がりがその場で改善
私の友人でもあり、ゆびのばソックスアドバイザーでもある札幌市で歯科医院を開業する森下正志先生(もりりん)からびっくりする動画が送られてきました。
森下歯科に受診中の高齢女性の動画です。
足腰の痛みで移動に時間がかかっていたそうです。歯科医院のみならずみらいクリニックにもたくさんこの様な状態の方受診されます。
ところで歯科医院の椅子って、元気なときは何とも感じませんが、足腰に不安があったりするとちょっと怖い感じがしますね。
普通のベッドとはまた形が違うし。
さてこの方にもりりん先生がいろいろと治療をした経過をビデオに取ってくれていました。
それを私が比較のために並べてみました。実際のビデオをご覧ください。
どれが治療前で、どれが治療後?
さぁどれが治療前で、どれが治療後かわかりましたか。
このビデオを見ると一目瞭然ですね。
そうです、左側が治療前、右側が治療後です。
じゃあ真ん中はどのような状態なんでしょうね。
先に答えを言うと
- 左:来院時
- 中:ゆびのばソックスをはいた状態
- 右:ゆびのばソックスをはいてさらに入れ歯の調整をした状態
です。
ビデオではすでに立ち上がりの時から変化が見られます。
足元に着目すると、真ん中と右はホワイトのゆびのばソックスがはかれていることに気づきます。
立ち上がりまでのスムーズさは、やはり右が一番です。何もしていないときはまだ椅子からお尻が離れていません。
ゆびのばソックス+入れ歯調整(右)では、スッと立ち上がっているのが分かります。
筋肉を鍛えたわけじゃないんですよ!
そして、ベッドの周囲を歩いてもう一度椅座る時を見てみると…
右(治療後)では、手をつかずにスムーズに座っています。
治療前と手の位置を比較するとよくわかりますね。
ちょっとしたことで体の動きって変わるんですね。
こうやって並べると本当によく分かります。
筋トレはそれからでも構わない
ロコモティブシンドローム(ロコモ、フレイル)対策では、筋力アップが必要になるのですが、前述したようにすぐに筋力なんてつきません。
今ある筋肉をどうやって活用するか
これが問題です。
ブログでも紹介した理学療法士の高松先生もそう教えてくれましたね。
この方の足指を見ると矯正五本指靴下のゆびのばソックスでピンと伸びて広がっていることが分かります。
この状態から更に入れ歯の調整をして、かみ合わせを改善すると体はもっと良くなるのですね。
ロコモでもフレイルでもまずは、足指をゆびのばソックスで伸ばしてみること、そして入れ歯の調子が悪かったりかみ合わせが気になる人は歯科医院で調整してもらうことが大切ですね。
少しでも動けるようになると、気分も明るくなりますね。
動画を提供してくださった森下先生、受診の患者さん誠にありがとうございました!
みらいクリニックではもちろん入れ歯の調整などは出来ませんが、ゆびのばソックスそしてフレイル外来のパーソナルトレーニングで効率的に筋力をアップすることが可能です。
お気軽にご相談下さい。
執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
クリニック案内
amazon著者ページ
今井院長facebook
今井院長Twitter
今井院長Instagram
コメント