医師解説:掌蹠膿疱症と金属アレルギー、本当のところお話しします。

https://www.youtube.com/watch?v=ojYi0x_-OII

以下、動画の文字起こしを行いました。

こんにちは、みらいクリニックの今井です。ブログ、メルマガを書いていたんですけれど諦めました。ちょっと時間がありません。ということでYouTubeを通じて 皆様にメッセージを送っていこうと思います。

今回のメッセージは掌蹠膿疱症についてです。私いつも遊んでいるわけではなくて、ときどき勉強してるんです。今回、この日本病巣疾患研究会に参加してきました。

日本病巣疾患研究会というのは医者と歯医者さん・薬剤師の先生とか色々医療関係の人が集まって、病気の元となっている原病巣を治療して全身の病気を治そうとしている会なんです。今回第7回なんですよ。 めでたく日本病巣疾患研究会は 認定 NPO になりまして、もっともっと皆様に認知されるような団体になってきたんうじゃないかなという風に思います。ありがとうございます。

この学術総会で何をしてきたのかというと、もちろん遊びに行ったわけではなくて、勉強しに行ってきたんですけれど、私は2日目のシンポジウムの司会をしたんですね。

シンポジウムは2題ありまして、
『歯科医師の陥る金属アレルギー治療のドグマに迫る』
ということで名古屋の押村憲昭先生にお話を伺いました。
それともうひとりは、新潟の伊藤明子先生、皮膚科の先生なんですけれども、『他科と連携して治す掌蹠膿疱症』ということでお話をしていただいて、私が司会として約1時間ぐらいやってきました。

今回のシンポジウムを通してわかったのは、掌蹠膿疱症、金属アレルギーであることは本当に少ないです。

ただネットで掌蹠膿疱症という風に検索すると、必ず金属アレルギーって出てくると思うんです。
あせって口の中に金属があるからといって、すぐに金属を置換したりとかという風にならないように注意してください。

もうひとつ、金属アレルギーに関してなんですけれど、パッチテストというのをするんですね。皮膚に貼っていくんですけれど、それも本当に陽性なのか陰性なのか、反応するのかしないのかというのもとても難しいんです 。たとえば金に反応するという方がいるんですけれども、薬液自体、試薬の金ではなくて、それが入っている液に反応したりということもあるので、陽性なのか陰性なのか、ポジティブなのかネガティブなのかというのは、判定が難しいですので、パッチテストだけを根拠にして金属を取り除くということは避けていただくようにしてください。ということを強く思いました。

みらいクリニックに通院される患者さんでも、金属アレルギーがあると言われた方がいらっしゃるんですけれども、ほぼ8割以上の方は、いま口にある金属を金属以外のものに替えなくても治癒していきますから、焦って金属を置換しないようにしてください。結構値段が張るときがあります、100万円とか200万円とかかかる場合がありますから、金属アレルギーと言われたとしても慌てて金属を置換して、そして歯医者さんで掌蹠膿疱症は金属アレルギーだという風に言われた、だから置換しなさいと言われた場合も、ちょっと思いとどまって頂いて病巣のことを思い出して頂きたいんですね。

例えばこういう症例があります。
掌蹠膿疱症の方なんです。結構ひどいでしょう。

この方は塗り薬だけではなかなか治まりきれない。塗るといっても弱いのを塗っているわけではなくて、いわゆるストロンゲスト(最強)と言われているデルモベートをずっと塗っているんだけども良くならない。そうなるとどうなるかというと、次はお分かりの通り内服になってくるわけです。この方も副腎皮質ホルモンであるプレドニン、プレドニゾロンで換算して5mg を毎日飲んでました。

それでもなおこの状態。それでうちの方に相談にみえて、そして病巣を治療していく。病巣といってもいろいろあるんですね。扁桃だったりとか、上咽頭だったりとか、お口の中、お口の中は金属ではなくて、歯の根っこにあるような病巣が皮膚病を引き起こしていることがあります。決して金属ではなくて。この方の場合は上咽頭に炎症があったものですから、上咽頭の炎症を改善するとこの状態がこうなっていくわけです。
半年ぐらいでしょうか。みらいクリニックで治療しても大体20週から40週で7割以上の方が改善します。

掌蹠膿疱症は食事は多少関係はするんですけれども、金属アレルギーではなくて、病巣を治療していくことがとても大事だという思いを強くしました。

日本病巣疾患研究会、ぜひとも興味のある方はホームページを訪れてみてください。口呼吸とか上咽頭炎だとかいろんな情報が載っていますのでよろしくお願いします。今日は日本病巣疾患研究会・第7回の学術総会に出て感じたことをお話させていただきました。

それじゃまた。
関係ないですが、「足指のびてますか!?」

※参考にしていただきたいこれまでの記事。

掌蹠膿疱症

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医・NPO法人日本病巣疾患研究会副理事長
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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