医師解説【本当に治る?】慢性上咽頭炎の治り方【EAT治療】その3

上咽頭 治療

Featured Video Play Icon

こんにちは、みらいクリニックの今井です。
今回は『慢性上咽頭炎の治り方その3』ということでお話を進めていきたいと思います。それでは行きましょう。

慢性上咽頭炎の治り方その3です。出血しないのに症状が残っちゃうとか、出血がなくなればもう治療は終わっていいのか、あるいは治療が終了するときに注意が必要な病気はどういうものか、ということについて簡単にご説明しましょう。

はじめこういうふうにハルトマン捲綿子の先に出血している。それが治療していくとこう変わっていって、最後は出血しなくなるわけです。これだと上咽頭炎が治りましたよという一つのサインになります。それでも症状が残っている時にはどういうふうに考えていけばいいのかということについてご説明しましょう。

出血がないのに症状が残ります(>_<)

いつものグラフですね。縦軸が症状、症状がひどい、そして軽い。横軸が治療開始からの時間ですね。

これは理想のパターンですけれども、出血が治まっていく、そして症状も同じように治っていく。理想パターンと理想パターンの組み合わせ、これが一番いいですよね。出血も治まって症状も治まる。これが理想的なパターンだという風に思っています。

ところがこれはとても稀なんです。こういうふうな状態になる事っていうのはそれほど多く経験することではなくって、むしろこういうタイプの方が多いですね。

出血は治っていくのに症状が長引いちゃう。これどちらも理想パターンなんですけれども、出血が治まっているのに症状だけが続いちゃうってことがあるんですね。実はこれの方が一番多く経験します。こちらの方が圧倒的に多数ですね。

出血がなくなることの方が先です。そして後から症状が消えていく。症状というのは後鼻漏だったり、喉のへばりつき感とか、あるいは喉の痛み・鼻づまり・ベロの痛み・歯の痛みと様々な症状がありますが、その症状は出血が治まって、それから後に改善してくることの方が多いんです。ですから

「出血なくなりましたよ、でも症状が消えません、どうしてなんだろう?」というふうにあまり悩む必要はない

と思っています。こことても大事です。

そしてこういうパターンもありますね。出血は順調に治ってきました。そして症状はあんまり変わんない。だけど後から劇的に変わっていく。これ理想パターンと遅発の劇的パターンの組み合わせですが、こういうこともよく経験するパターンではありますね。

こういうときは要注意

なのでいつも言ってるように、いろんな治り方がありますから、出血が治まってる、あるいは症状が変わっているというような変化があれば、あまり気にされずに治療を受け続けた方がいいと思います。
そして今回のキモはここですね。注意しなければならないパターン。

慢性上咽頭炎はこのように様々な症状があるわけですね。これは日本病巣疾患研究会でも出している図なんですが、歯科的な問題とか耳鼻咽喉科的な慢性の炎症、これを原病巣と言いますが、原病巣があって皮膚科的な問題に行ったり、心療内科的、例えば起立性調節障害とか、慢性疲労症候群とか、線維筋痛症のような症状。それから内科的な問題で、咳喘息とか頭痛片頭痛)なんかもそうですね、腎臓病などもあります。それから整形外科、胸肋鎖骨過形成症とかSAPHO症候群といわれるような皮膚科も合併するような状態ですね。それから月経困難症PMSのようなもの。それから眼科ですね、原田氏病だとか、ぶどう膜炎といったようなものですね。そして舌痛とか歯痛顎関節症(痛)のようなものがあります。様々な病気がこの原病巣、慢性上咽頭炎と関係してるわけです。

病巣疾患である掌蹠膿疱症の経過を見る

この掌蹠膿疱症の方を見ていきましょう。掌蹠膿疱症の方を見ていくと、左が初診時、真ん中が2ヶ月後、そして右が4ヶ月後、というふうに変わっていってますね。4ヶ月でこうやって綺麗になっていっています。

ところがこの方の場合は、出血自体は結構早期に無くなっているんですね。でもきちっと原病巣、そして症状が良くなるまで治した方がいいと私は考えております。

症状が消えていく。症状が治まったんだけど、出血だけが続いちゃうという場合も、症状は治まっていたとしても、出血が続いてるのであれば、これは治療を継続した方が良いと思っています。なので症状はなくなったというふうなことだけを目安にしないようにしてください。これは IgA腎症とか掌蹠膿疱症などの病巣疾患においてはとても重要ですね。特に IgA腎症なんかですと、症状がまずほとんどありませんから、検査結果などで診ていかないといけないので、出血が治まるというのを一つの指標にすること。症状がないような疾患もありますね。

それから掌蹠膿疱症も、手は一旦綺麗になったんだけど、まだ続いているっていう場合は、やはり治療した方が後の再発ということが少なくて済むと思います。

病巣疾患治療における注意点は

病巣疾患治療の際には、出血のみを指標にしないということをぜひとも覚えておいてください。

例えば、 IgA腎症で上咽頭の出血はないんだけど尿潜血が陽性の場合は、これはEAT、上咽頭擦過治療、 Bスポット治療を継続した方がいいです、というより継続してください。そうしないと尿潜血は治らないという風にも考えています。

慢性上咽頭炎のなり方3では、出血と症状の関係について述べました。症状だけを指標にする、出血だけを指標にするのではなくて、トータルで考えていくことが大切だということですね。

みらいクリニックの今井でした。早く良くなりますように。

慢性上咽頭炎

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
クリニック案内
amazon著者ページ
今井院長facebook
今井院長Twitter
今井院長Instagram

関連記事