医師解説【本当に治る?】慢性上咽頭炎の治り方【EAT治療】その1

こんにちは、みらいクリニックの今井です。今日は『慢性上咽頭炎の治り方その1』ということでお話をしていきます。

私は、慢性上咽頭炎の治療を始めて10年以上になるんですが、これまでも様々な症例の経験をさせていただきました。その中で患者さん方からの質問とか、外来でこういうふうな疑問とかというのがたくさん出てくるわけです。簡単にご説明できる部分を今回は説明していきたいと思います。

それでは始めていきましょう。

慢性上咽頭炎の治り方

ここに書きましたけれども、「いつまでかかる?」「本当に治る?」こういう風に治療が長くなってくると疑問に思う方がいらっしゃってもおかしくはないと思うんですね。

この上咽頭炎の治り方ですけれども、理想的なパターンというのを示していきたいと思います。

理想パターン

これが理想的なパターンですね。治療を開始する。縦軸が症状が重い軽い、横軸が治療開始からの時間というふうに理解してください。治療を開始して症状がそれに伴って良くなっていく、これが理想的なパターンだと思うんですね。

劇的パターン

次は劇的なパターン。治療を開始して劇的に良くなってそのまま良くなっちゃう。これが患者さんからしてみると一番良いパターンだと思います。私からすると、これも本当に素晴らしいんですけれども、私はどちらかと言うとこれ(最初のパターン)が理想パターンだと思います。なぜかというのは後でご説明します。

階段パターン

そして階段的に良くなっていくパターンですね。これも経験がおありの方いらっしゃるんじゃないかな。徐々にこう良くなっていっているというのがこの階段パターンですね。これはこれで1回治療したら良くなって、もう1回治療したらさらに良くなってなんていうことがありますから、治療される側も治療に対するモチベーションは高まると思いますね。これも非常に良いと思います。

遅発劇的パターン

そして遅発性の劇的パターンってのもあるんですね。何回も治療してもなかなか良くならないんだけど、ある時を境にぐっと良くなるっていう事があるわけです。遅発性の劇的なパターンと私は呼んでいます。どういう風な治り方をするのかと言うと、なかなか良くならない、でもある時を境にグッと良くなってそのまま良くなっちゃったという風なパターンですね。これも嬉しいですね、治療者側としても嬉しいです。
10回やっても何にも変わんない、先生!どうすればいいんですか?

という風に言われてたんだけど、11回目やったら、

あの時を境にすごい良くなりました

なんていうことがあるわけです。これが遅発劇的パターンと呼ばれるものですね。これもなかなか嬉しい。

逍遙パターン

そして逍遥パターンというのがあります。これはどういうことかというと、ちょっとヤキモキするパターンですね。どういう風に治っていくのか見ていきましょう。

なんだかちょっと不安、頼りない印象ですけれども、治療して良くなったかなと思ったら悪くなって、良くなったかなと思ったらさらに初めよりも悪くなっちゃったみたいなことがあって、そして良くなって悪くなって良くなって悪くなってを繰り返して良くなっていくというパターン。これを逍遥パターンと呼んでいます。これも患者さんにとっては途中ドキドキしますけれども治っていくパターンなので良しとしましょう。

瞑眩パターン

そして瞑眩(めんげん、めんけん)パターン。もっと簡単な言葉で言うと好転反応パターンといいます。これは好転反応っていう言葉でお分かりの通り、治療したんだけど一瞬すごく悪くなって、その後でグッと良くなっていくというパターンですね。よくサプリメントあるいは健康食品など摂っている時には「それ好転反応ですよ」なんて言われますけれども、これ残念ながらほとんど遭遇することはありません。
私も上咽頭の治療自体は回数にすると数万やっておりますが、ほとんど遭遇することはありません。瞑眩パターン・好転反応パターンというのはないという風に思った方がいいかもしれません。

理想パターンが良い理由

理想的なパターンは治療開始して徐々に良くなっていくパターンという風に言いました。患者さんにとってみたら劇的なパターンがいいという風に思われると思うんですが、私はこの理想パターンがいいと思ってます。それは自分がやったこと、そして治療とリンクしていって良くなっていくからなんです。

劇的パターンは、たまたま良くなったんじゃないかとか、良くなる時と重なったんじゃないかという風な思いが出てきて、その後セルフケアがおろそかになってしまうことがあるんですね。やはり健康を維持していくためには、自分自身で取り組んでいくのがとても大事なんです。そのためにもこの理想パターンで良くなっていくのがいいなという風に思っています。

いろんな治り方を今回は見て行きました。大切なことは焦らずに治療することだと思います。人は人、自分は自分、その人なりの治り方があります。そこには大きな意味があるのかもしれません。

もちろん1日でも早く症状から解放されるのがいいんですが、そこに至るまでに勉強することがあったり何かしら会得するものがあったりする、これも大切な治療の一環ではないかなという風に思います。もしなかなか治んないなっていう方がいらっしゃったらですね、人は人、自分は自分、というふうに考えてみてください。

今回は『慢性上咽頭炎の治り方その1』ということでお話をさせていただきました。面白いなと思ったら「いいね」押してください。そしてチャンネル登録もよろしければお願いいたします。

慢性上咽頭炎

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医・NPO法人日本病巣疾患研究会副理事長
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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