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○△Vプロジェクト 第3弾その2
さぁ岡崎好秀先生、益子正範先生に聞く、その2です。
第一回は、下記リンクを参照して下さい。
また○△Vプロジェクトについてはこちらを参考になさって下さい。
その1から、いろいろな話題についてお話を伺いました。
その2も楽しく勉強して行きますよ~~~~
脳を育てる「なめる」「しゃぶる」「かじる」
さて冒頭に出てくるペンフィールドの図についてです。
一度は見たことがありませんかこんな図。
この脳は、下の方から出来上がると言います。
運動野の下の方を見て下さい。運動野ってのは、体を動かす、筋肉を動かすと思って下さい。
運動野の下の方は、舌や唇など顔が大きくなっていますね。この辺りから出来上がっていくんですね。
ホムンクルスはググって下さいm(__)m
赤ちゃんは、ゆびしゃぶりなどを通じて脳を成長させているんですね。
だから、やめさせちゃダメ!
ところが
- 発達に必要な指しゃぶり → 1歳まで
- 発達に必要で無い指しゃぶり → 3歳以降
- 2.5歳以降の「おしゃぶり」はだめ
があると・・・(簡単に言うとですよ)。ごくごく小さい頃はどんどん指しゃぶりをしても心配しない、大丈夫です。
これはなんと5歳児の唇、この状態で指しゃぶりをしているとこれは異常です。こちらは心配した方が良い。
ただおしゃぶりが悪いわけじゃなくて、日常生活習慣がやはり問題となることですね。
舌位置や口を閉じると言うことがとても大切です。
小さな時はすきっ歯が正常
乳歯の時はすきっ歯が正常です。
これは山崎先生の回でも話題にした覚えがあります。
大人の生える歯の分だけで余裕が必要なんですね。この余裕がないと歯並びが悪くなると言うわけなんです。
ところが最近はすきっ歯の子がいない!!大変だ。
すきっ歯の子の方が、将来は並びが良くなるんですって。
岡崎先生は、毎年モンゴルへ行かれています(モンゴル医科大学客員教授でもいらっしゃいますから)
するとモンゴルの子はすきっ歯で、上下の歯がしっかりと当たっていることに気づいた。
それは赤ちゃんを見たら分かると言います。
がしがし前歯を使ってかじって、しゃぶっています。
ココで出てきました過蓋咬合!
いや~~~歯科に疎い私でも知っている「過蓋咬合(かがいこうごう)」
過蓋咬合の子どもの急増には目を見張るものがあります。惨憺たるものです。
スタジオアリスのサイトで753の時の写真を見てみると、こんな子がたくさん見つかります。
もう幼児の時点でガミースマイル(ガミーフェイス)です。ビックリします。
前歯をシッカリ使っていない子は過蓋咬合になります。
口呼吸のお子さんに本当に多い。どうにかして過蓋咬合!
気管支喘息、アトピー、慢性鼻炎の子ども達は、過蓋咬合であることが多数です。
でも起こっている病名にしか対処をしていないので、薬を止められないんですね。
これは悲劇。
いまの子ども達は虫歯が少なくなりましたが、かみ合わせの方を注意した方が良いでしょうね。
虫歯は治療すればよくなるのですが、△Vの上あごは小さい時に良くしておかないと一生病気に困るかも知れません。
歯並びが悪くなる原因は?
3.4歳の時にはもう歯並びが悪くなることが分かるそうです。
小さい時に下あごの歯の並びが詰まっていたり、すでにがちゃがちゃと悪くなっている場合は、上あごも同じようになっている可能性があります。
仕上げ磨きの時に分かること
小さなお子さんを育てている時には、「仕上げ磨き」をしますね。
ごろんと横になって、あ~~~んと口を開けて、歯ブラシでゴシゴシ(^^)
私ももちろん子ども達が小さい時はしてましたが、上あごの形なんてな~~~んにも気にしたことがなかったですよ。
あ~~~知らなかった!!
ひょっとしたら、上あごの所に「食べかす」が残っているかも知れません。
これが舌をうまく使えていない証拠、歯並びが悪くなってしまいがちな生活習慣です。
今日から、仕上げ磨きの時は、上あごに「食べかす」が残っていないかチェックですね!!
この子は1歳と1ヶ月のお子さんですが、すでに・・・もう・・・歯並びが・・・悪いorz
○△Vのあごを見分けるのが難しい場合は、
- すきっ歯じゃない 下あごの歯並びが悪い
- 上あごに食べかすが残る
この二つを一つの基準にして、お子さんの口をチェックして挙げて下さい。
これは分かりやすい!
舌の当たったところに歯が並ぶ
この図のように、舌が上あごを形作る、そして歯並びまでも(一日の飲み込みは1000回を思い出して)。
飲み込む度に、舌が上あごを平らにする、○の形にする、良い歯並びを作って行く
ンですね。
子どものイビキは危ない
一回でもいびきをかくということは、キケンです。
危ないですよ。
子どものイビキは、歯並び、かみ合わせが悪いサインかも知れませんね。
そして話題は、犬の短頭種(パグやブルドッグ)などの話に移ります。
岡崎先生何でもよく知っていらっしゃいます。
犬とオオカミの違いなどは、ぜひビデオをご覧下さい。
イビキの癖やあごの形は、遺伝ではなくて後天的なもの。
生まれてからの生活習慣によって変わってきます。
生後2.3ヶ月が上あごの成長にとってとても大切
益子先生が、生後2,3ヶ月の頃がいちばん上あごが成長する時期だと教えて下さいました。
○△Vの上あごになるための、スタートダッシュは生まれてすぐからですよ!
執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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