病気になりやすい子どもは●●●で決まる

お子さんの口の中見たことがありますか

世の中にはいろんな病気がありますね。20年以上医者やっている私だっておそらく知っている病気の方が少ないでしょう。

カゼや嘔吐下痢なんて言う身近(?)な病気から万百万人に一人というようなとても希な遺伝病まで、その気になって見回すと世の中は病気にあふれています。

日常診療で見ることはかなり希なのですが、テレビなどで時々耳にする病気に「代理ミュンヒハウゼン症候群」という病気があります。

例えば、子どもが病気になった時それを献身的に看病した母親が、周囲から「素敵なお母さん」とか「健気なママ」という評価をしてもらったことに気持ちよくなり、わざと子どもを病気にさせる(時にはとんでもない方法で)なんて話をマスコミで聞いたことないでしょうか。

これは極端な例かも知れませんが、普通の親であればわが子が元気でいてくれるというのは何よりも宝です。

よっぽどの理由がないと自分の子どもを積極的に病気にしたい親なんていません。

でも、元気に育って欲しいと思いながらもそうでなくなってしまうこともあります。

どうにかそれを事前にわかる手立てはないのでしょうか。

それがあるんです。病気にかかりやすい子どもは体のある一部を見ると分かるのです。

それが分かれば病気になりやすい子も早期に対処することが出来ます。

 

お子さんの上あごの形を見たことがありますか

小さい子を持つ保護者の方々、あるいは小さな子どもにふれあう機会の多い教育現場の方々にとっても体の弱い子、いろんな病気をもらう子って本当に可哀想ですね。

おじいちゃん、おばあちゃんにとってもかわいい孫が病気で苦しんでいる姿というのは心痛むものです。

ところがその病気のなりやすさの原因ってよく分かっていないことが多いのです。

「体質」という言葉で分かったような、分からないような感じで捉えられていることもあります。

例えば「喉が弱い体質」なんて表現もあります。本当でしょうか。

そんな「体の弱い」「病気にかかりやすい」子供さんの原因の一つをあげてみたいと思います。

小さなお子さんを育っている家庭では、歯磨きのときにお子さんの歯は良く見ていると思います。

可愛い歯に虫歯を見つけるとショックですね。

虫歯だけじゃなくて、歯みがきの時などの仕上げ磨きの時にお子さんの「上あごの形」を見て欲しいんです。

虫歯、虫歯、虫歯はないかな

と虫歯を探すことには熱心ですが、歯だけを見てアゴの形なんて気にしたことある人はほとんどいないと思います。

子どもの(もちろんその子達が大人になるのですから、大人も)アゴの形は大きく分けて三つあります。

それが○型、△型そしてV型です。

さぁすぐにお子さんの上あごチェックです!

もちろんどれが良いかは分かりますよね。

そうです○型が理想です。

円を描くようなあごの形、そしてそれに並ぶ歯はとてもキレイです。

これらの画像は、増田純一先生の本を参考にしています。

健口歯科の第一弾は特にお勧めです。

なんとDVD特典付きです。

さて●●●に当てはまる言葉は何でしょうか。

病気にかかりやすい子は「上あご」で決まる、が正解です。

さて、あなたのお子さんはどのタイプだったでしょうか。

なぜこれが問題になるかというと・・・

小学生ではあごの形が変わらない

ここに小学一年生の時の写真とその子が6年生になった時の写真を比較したものがあります。

増田先生が校医をしている小学校では、全員歯科検診で毎年写真を撮るんですって。

中には、卒業の記念に額に入れて飾る家庭もあるとか。

さて、このスライド左から○△V型です。

一年生の時に○の子は、六年生でも○。

一年生の時に△の子は、六年生でも△。

1年生にVの子は、六年生でもV。

よく見てみると3年生くらいからその歯並びの違いがはっきりとしてくるようです。

と言うことは、一年生の時に何もしなかったら△、Vの子どもはそのまま育って行ってしまうと言うことなんですね。

これはちょっとアブナイ気もします。

健口歯科(増田純一、グレードル)から(今井編集)

△、Vは口呼吸の危険性が

例えば上あごが三角やV の字になって虫歯や歯並びが悪くなったとしてもまあそれはそれとして治療すればいいじゃないか、あるいは大きな問題は起こらないのだからそのまま様子をみればないんじゃないかという風な考えの人もいるかもしれません。

ただ私の意見は違います。
虫歯であればそれほど治療は長くかからない、またしっかりと治るということが言えるかもしれませんが、上あごの形は子供の時に決まってしまえば大人になってから一生続いてしまうのです 。

上あごが狭いとその上に乗っかっている鼻の容積が小さくなるので、すぐ口呼吸になってしまいます。
これは研究でも確かめられています。
上あごの形は鼻呼吸と直結しているのです 。

ということは、△や v の子どもはは一生鼻呼吸がしにくい上あごという十字架を背負ってしまうことにもなりかねません。

この子を見てください 。

IgA 腎症という病気にかかっています。

なかなか口を閉じることができませんし、アレルギー性鼻炎による鼻づまりもひどくかわいそうな状態です。

上あごはどうかというと、まさに v の字をしています 。

もし、彼がもっと小さい時に上あごの形を良くすることができていたのなら、この IgA 腎症には罹患しなかったのかもしれません。

過去のことなので変えることができませんが、「もし」ということが起こるのであれば、私はこういうお子さんを一人でも少なくしていきたいと思っています 。

だからもっと小さい時に△だ、Vだと言うことに注意が払える環境を作って行きたいのです。

これが「○△Vプロジェクト」です。

子ども達の元気、健康を守りたいと思っています。

大人になるとどうなるのか

この写真は、30代男性です。

受診の一番の理由は、「鼻炎を治したい」と言うことでした。

病歴を詳しく聞いていくと、ある腎臓病(メサンギウム増殖性糸球体腎炎)、アナフィラクトイド紫斑病といった普段はあまり耳にしない病気にかかっていることもわかりました。

実は、この腎臓病や紫斑病は「病巣疾患」という言葉でつながる似たような病気とも言えます。

鼻炎、腎臓病 紫斑病

腎臓病は、腎臓の病気ですが、紫斑病は何の病気かというと血管の病気です。

血管のもろさ(脆弱性:ぜいじゃくせい)により血液の成分が血管外に漏れ出してしまいます。

それが湿疹のように見えます。

湿疹のようですが、湿疹との違いは、手で皮膚の赤くなった部分を押してみても色が消えない(湿疹は瞬間的に赤身が消える)ことです。

上あごを見てみるとVになっています。

この方が、これまで鼻呼吸がきちんと出来ずにいろいろと大変な状態を経過してきたことがわかります。

これくらいの大人になると上あごの形を変えようとすると、大がかりな手術が必要な時もあります。

もし子どもの時に、、、、。

と私は思ってしまうのです。

大人になっても△、Vのあごの形は残ります。

もちろん○型も。

だからこそ小さい時に一生元気でいるために上あごをきちんと形作っていきたいものです。

生まれた時からフレイル予防

みらいクリニックには「フレイル外来」があります。

フレイルというのは、虚弱、弱っている状態のことです。

特に高齢者、介護の前段階として使われるのですが、△、Vの上あごは将来のフレイル予備軍といったら言い過ぎでしょうか。

増田先生の本には、「フレイル予防は口にあり」とあります。

もちろんそれだけでフレイルが予防できるわけではありませんが、少なくとも

  • きちっと噛めること
  • しっかり鼻呼吸できること

この二つは元気な体を保つために押さえておきたいものです。

それは生きる力そのものだからです。

○△Vプロジェクトは元気な体作り

この○△Vプロジェクトを通して、子ども達をもっと元気に、病気にならない体作りに、そして大人達もよりよい将来の日本を作って行くことを目指したいと思います。

まだまだ始まったばかりですし、どうなるか分かりません。

もしかしたらプロジェクトが広がらないかも知れません笑

それでも一人でも、二人でも子供さんの上あごのことを気にしてくれる人がいれば私はそれでいいです。

どうすれば○型のあごになって行くのか、というはこれから紹介していきます。

もちろん平行してあいうべ体操を続けることは大切ですよ(^^)

次回は、この本の著者増田純一先生のお話を紹介します。

※この記事を見てそれじゃあすぐに歯の矯正をしなきゃ、という風に思わないで下さい。
歯科矯正も大切ですが、よく噛む、飲み込む、噛る、歌うなんて普段の動作の大切さが基礎となります。
日常生活を変えていくことをまず目指すようにして下さい。
そのためには増田先生のお話を参考にして下さい。

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投稿者プロフィール

今井 一彰
今井 一彰みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医・NPO法人日本病巣疾患研究会副理事長
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック(JR博多駅すぐ)開業
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