医師解説【本当に治る?】慢性上咽頭炎の治り方【EAT治療】その8

治療 上咽頭

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こんにちは、みらいクリニック今井です。動画をご覧いただきありがとうございます。皆さんお元気でお過ごしでしょうか。私は元気にしてます。ベロと足指のばしておりますので。

今日は慢性上咽頭炎の治り方その8についてご説明していきたいと思います。

慢性上咽頭炎が治るまでの期間

慢性上咽頭炎、徐々に徐々にその病気の名前が知られてきましたけれども、「なかなか治んない」とかですね「本当に治るんですか」とか「再発しないんですか」なんていう質問を私も患者さん方から受けるんです。それにお答えしていくのがこの慢性上咽頭炎の治り方シリーズですね 。

いつまでかかるのかっていうことなんですが、私がみらいクリニックでご説明するのは、中等度の慢性上咽頭炎で、3ヶ月から5ヶ月で治癒するケースが7割というふうにお伝えしております(あくまでもみらいクリニックでの場合です)。その間の治療回数が6回から10回、中央値が8回ぐらいです。 みらいクリニックでは2週間にいっぺんの慢性上咽頭炎の治療を基本にしています。それはセルフケアをきちんとしているからできることなんですね。

もちろん例えば症状が大変酷いだとか、 IgA 腎症のパルスしてる、あるいは IgA 腎症がひどくなってしまって、血尿が止まんないという場合は週に何回かする時もあるんですけれども、基本的には2週間にいっぺんの治療で十分に治療が行えています

その他にも特殊な例だと、例えば海外から帰っている間に何とかして治療したいってことで一週間のうち何回かなんてこともなきにしもあらずですが、それでも日本を離れて治療ができなくなってしまったらセルフケアしないといけないわけですから、やはりセルフケアをしなくていいというわけにはいきません。

慢性上咽頭炎の重症度分類で中等度っていうのはですね、これは堀田修クリニックの指標を使っていますが、重症度として綿棒、これは経鼻の綿棒、鼻からの綿棒ですが、経鼻の綿棒を使ってこれぐらい出血してますよというのが重症度の判定基準になります。

これはいわゆるブラインド(盲目的手技)、シンプルEATのところなんですけれど、内視鏡の所見もとても重要だというふうに私は思ってます。

多発性上咽頭膿栓のケース

例えばこういう風なケースがあります。これは慢性副鼻腔炎という風に診断されていた女性のケースなんですが、慢性副鼻腔炎が治らない。後鼻漏が続いてしまう。喉の違和感が取れないということで受診をなさいました。

これが内視鏡の上咽頭を正面から見た時の図なんですけれども、このあたりにちょっとポコポコっとしたなんか膨らみが見えますね。これを経鼻の綿棒でつついていくと、鼻からの綿棒でつついていくとですね、ぶにゅっというふうに膿が出てくるわけです。粘膜の下にこういう風に膿が貯留していること、嚢胞(膿栓)を作ってるケースっていうのは結構見ます。そんなに少なくはありません。 実際的にグリグリっとやっていって綿棒で取る。これ処置として結構時間がかかっちゃうんですけれども、取っていくとこのような出血の状態になります。出血は中等度なわけです。先ほどのケースでいくと出血は中等度なんですけれども、まあこれを見たところですね、とてもじゃないけれども中等度とは診断ができずに、抗生剤の使い過ぎだとか上咽頭の環境がとても悪くて、このような膿瘍を引き起こしてしまっているという風に考えられます。

この方の場合もセルフケアをきちっとして、そして5ヶ月の治療期間で治癒することが出来ました。内視鏡を何回か確認してるんですけれども膿栓の再発はなく治癒することができています。

そう考えていくとですね、 内視鏡でやはり確認して、どこに病巣があるのか、ブラインド(盲目的手技)でシンプルEAT、ブラインドでやった状態と 実際の上咽頭の状態というのは違う場合がありますので、それはやはり内視鏡下でやった方がいいかなという風に思ってます。

※このケースでは数ヶ月の間様々な抗生物質が投与されていました。慢性上咽頭炎では特定の起炎菌がないため抗生物質の投与は基本的に不要です。

結局セルフケアの徹底に戻ります

2週間に1回の割合のEATで良い、しかもそれが大体6回から10回、8回前後ぐらいで改善していくっていうのは7割の方ですよ。あとの3割の方々は長引く、遷延してしまったりとかってことがあるんですけれども、セルフケアの徹底が必要になってきます。

あいうべ体操、口テープ、塩化亜鉛とか馬油・ミサトールの点鼻、そして鼻うがいも良いですね。先ほどの多発性の膿栓のケースの方は、この鼻うがいも併用していただきました。鼻うがいをするときは片方の鼻から入れて片方の鼻に出すというのが理想の鼻うがい。上咽頭を洗うには理想的ですのでそういう風に心がけてみてください。

今日は慢性上咽頭炎の治り方第8回ということで、内視鏡の所見と実際のブラインドでやった時の所見が違う症例があって、そういう方でも治っていく、そのためにはやっぱりいつもお話ししている通りセルフケアが大事なんだっていうことをお伝え致しました。

少しでも皆様方の健康に役立てば幸いです。ずっと上咽頭炎の治療を10年以上やってきてますけれど、まだまだ苦しんでおられる方々がいらっしゃいますので、一日も早く皆様の身体に楽な日が訪れるように動画を続けていきたいと思います。ぜひともチャンネル登録よろしくお願いします。それではみらいクリニックの今井でした。動画をご覧いただきありがとうございます 。

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執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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