医師解説【本当に治る?】慢性上咽頭炎の治り方【EAT治療】その5

上咽頭 治療

Featured Video Play Icon

こんにちは、みらいクリニックの今井です。「慢性上咽頭炎の治り方5」をお届けしますが、患者さん方からも「見てますよ」というふうに声をかけていただいております。多分お役に立っているというふうに思いますが、まあそういうふうにあえて自分で思わないと、こんな動画続けることができません。少しでも上咽頭炎の症状から解放されて楽になる人が出てきますように!

それでは始めていきます。

出血も症状も続くのはなぜ?

慢性上咽頭炎の治り方、「いつまでかかる?本当に治る?」というサブタイトルですが、今回は「出血も続く、症状も続くのは?どうして???」ということでお話をしたいと思います。

治療しててもどうしても出血が止まらない、上咽頭からの出血が止まらないとか、症状が治まらないという方がいらっしゃるわけですね。それがどうしたのかっていうことについて3つの観点から今日はお話をしていきたいと思います 。

この3つをチェックしていきます。何をチェックするかって言うとこれですね。環境、食事、そして睡眠です。この3つ、大まかにですね。この3つがきちんとできていないとやはり治るものも治らない。しっかりこすっている、しっかり治療は受けているけれども難しい。セルフケアもやってるんだけど治らないという場合はこの3つですね。それぞれについて詳しく説明していきましょう。

まず環境の問題を把握する

環境

まず、 環境です。職場とか自宅の環境ですね。やはりこれは長くいるところの環境がすごく大事だというふうに思います。

まずホコリっぽい環境ですね。もちろんそれだけで鼻っていうのはフィルターの役目をしているわけですから、この鼻の穴から入っていった空気、喉に行くまでにほとんどのホコリが鼻で濾し取られるわけですけれども、それが溜まってしまうわけですね。

いつものこの上咽頭のやつですが、鼻から入った空気が肺の方に行って、そして肺から出て行く空気がまた鼻から出ていくわけですけれども、この部分、一番最後まで炎症が残るのはこの部分なんですね。これどうしても当たっちゃうわけです。ここにいつもいつも 汚れが溜まってしまうと、やはり治るものも治らない。

それから屋外での作業が多いとか、仕事が多いとか、外回りが多いという方もこれに当てはまりますね。

それから幹線道路沿いに住んでいる。これも悪いですね、やっぱり。特に坂道の登りのところに家があるとかですね、あるいは信号機の近くにあって、みんながグッとエンジンを吹かすみたいなところにあると悪いですね。それから PM 2.5の飛散地域もそうですね。

そしてこれタバコこれはもう論外。タバコを吸って症状があるんです喉が悪いんですという人は、まずタバコをやめるというのはこれは一番目に考えなきゃいけないですね。

それから冷え、これは乾燥してるとか、冷たい空気がどうしても出入りしますから、それで治りにくくなる。あるいは今まで良かったものがちょっと悪くなっちゃっうという時があります。

そして喋る職業の方ですね。歌手とかアナウンサーとか、それからテレフォンオペレーターの方。 1日中ずっとしゃべっていますから、こういう方も喉を酷使してしまって、症状が治りにくいというところがあります。

食事にも気を付けて

食事

 

次は食事です。これはやはり炎症を起こしてしまうような食事をとり続けている方が多いですね。

まず代表的なもの、この小麦製品。これまた悪いですね。それから甘いもの、甘いものが多いですね。コムギ中毒・砂糖中毒と書きましたけども、こうなってる人本当にいます。朝からパン食ってる。「パンを止めてください」というふうにお伝えするんですけど、長年の習慣で止めることができないという方いらっしゃいますね。

以前も掌蹠膿疱症の方で、手がひどいということでいらっしゃったんですけど、お食事聞いてみたら、長年朝からパンだっていうわけですよ。「そのパンをやめるのが大事ですよ」ということをお伝えしたらその後から電話があって「パンを止めることができないので以降の受診はしません」という風に言われたことがありました。それはそれでその方の選択なので私としてはどちらでも構わないんですが、本当に治ろうと思ったらお食事考えることは大事ですね。

粉物、パン、パスタ、ジャンクフード、それから見落としやすいのがスポーツドリンクですね。あれにもかなり砂糖が入っていますので、スポーツドリンクを飲みすぎるというのも、炎症に繋がってしまう恐れがありますから、炎症を抑える食事を心がけたほうが良いですね。

良質の睡眠は健康にとってとても大切

睡眠

そしてこれですね、睡眠。睡眠を取っていない方がかなりいらっしゃいます。ここにも書きましたね。「手放せスマホ」ちょっと見てしまうとずっと見ちゃうので、できるのであればベッドにはスマホを持ち込まない。どこか別の部屋に置いてそしてベッドに入る。あるいはワンルームだったらそんなことできないですから、できるだけ遠ざけるというふうに心がけた方がいいと思います。

遅くまで だらだらと起きている。 気がついたら 24時・25時になっている。特に女性ですね。お仕事から帰って来られて、そしてちょっとご飯の準備とかして、気が付いたらちょっと寝ちゃった。それからお風呂に入って、お風呂でゆっくりつかって、そして髪の毛乾かしたりとかお肌の手入れしてると気がついたら24時という方はたくさんいらっしゃるんですね。

そして朝の6時とか 7時には出発しないといけないですから、実質睡眠時間が5時間とかっていう方ですね。これは取り戻すことが難しいです。寝溜め・食い溜めはできませんので必ず睡眠、これはどんな病気でもそうなんですけれども、必ず睡眠をしっかりと取っていただくことが大切ですね。ここにも書きました、必ずしっぺ返しが来ますのでご注意ください。

なかなか治らないという場合にどういう事に気をつければいいのかっていうことについて今回はお話をいたしました。環境そして食事・睡眠。どれも炎症を起こしてしまう原因になるわけですね。ですから炎症を起こしてしまわないようにこれら3つのこと、なかなか治らないという場合は考えてみてください。

今日は慢性上咽頭炎の治り方その5をお届けいたしました。 よかったなと思ったら「いいね」押してください。そしてできればチャンネル登録もよろしくお願いいたします。このシリーズまだまだ続けます。それではまた。

https://mirai-iryou.com/shinryo/bspot/

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
クリニック案内
amazon著者ページ
今井院長facebook
今井院長Twitter
今井院長Instagram

関連記事

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA