手押し車から足指の大切さを知る

ゆびのば(足育) 足指のばし‐ゆびのば

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内反小趾、この言葉をはじめて聞いたという人も多いことでしょう。

とても有名な外反母趾は知っていても内反小趾はよく分かりませんよね。内反小趾は、外反母趾の反対で足の小指が内側に倒れてくることなんです。

みらいクリニックの外来だと、足腰に不調のある方の8割以上がこの内反小趾を持っています。

たかが足の小指と思うなかれ、今回は内反小趾が体にどのような影響を与えるのかを、手押し車の状態をご覧いただき解説しますよ。

ちなみにこれが内反小趾、小指が親指側に倒れてしまっています。爪の向きが床面と平行でない寝指なども併発しやすいです。

指を広げずに手押し車ができるか

さて、この動画ではみらいクリニックのスタッフが手押し車をして登場してきます。

その様子をご覧下さい。順番にご説明しましょう。

 

通常の手の状態での手押し車

小学校の時にやった覚えがありませんか?手押し車。

じっくりと手押し車で動くときの手の状態を見て下さい。

しっかりと伸びて広がっていますね。これでなきゃ動けません。

そして、この状態の手だと充分に動くことができます。

肘もピンと伸びています。

指を閉じた状態ではどうだろう

つぎに手の指を閉じてみたらどうでしょうか。

手を左右に広げずにぴたりと横の指をあわせるようにします。

写真でも見るからにきつそうな動きになっています。

「ウウッきつい」というセリフも聞こえてきますね。肘も曲がっていて支えるのが大変そうです。

かがみ指では歩くこともままならない

そしてかがみ指。これはほとんど動けていませんね。

背屈といって手を甲側に反らすことができないのですり足のような状態になっています。

ちょこちょこ進むことしかできません。

持ち手も重く感じています。さらにきつそうです。

よく見てみると小指側に肘が広がっています。手の小指も曲がっています(寝指)。

これが足になるとO脚となるんですね。

だからO脚を改善するには小指が大切なんです。

もちろん足は、手とは違って強大な筋肉が付いていますからちょっとやそっとでは変わりません。

徐々に変わっていくんです。これが足指変形が「生活習慣病」とお伝えする所以です。

ところで・・・

これって何回も動いたから疲れたんだろう??と当然の疑問を持つあなたの為に、最後にもう一度指を伸ばした状態で動きましょう。

動画ではとてもスムーズに動けてるのが分かります

「楽勝です」というセリフも。実際に試してみると違いは一目瞭然ですよ。

靴下で変形していく足指

この手を足と捉えると足指の大切さが理解できるようになります。

靴や靴下は、足指が広がったり伸びたりするのを「阻害」しているのです

ですから、足指が自由に動けるような履き物を選んだ方がいいのですね。

歩く姿勢を変えようと思っても履き物が悪ければできません。

だからこそ足指をのばしていくゆびのば体操やゆびのばソックスが大切なのです。

  何も無いところで転ぶのはかがみ指が原因だ

女性に多いのですが、何にも無いところで転倒してしまったという経験を持つ人が少なくありません。

何かにつまづいたということではなく、平坦な道でもオットットとよろける人もいます。

この様な人たちは、筋力が弱いのでしょうか。筋力を付ければ解決するのでしょうか。

これも動画で説明していきましょう。

まずは伸びている状態

手指が伸びて広がっている状態で背屈(手の甲側に反らせる)することは楽にできます。

少し難しい言葉で言うと関節の可動域は制限されません。

歩いているときにきちっとつま先を上げて歩けている状態です。

かがみ指では可動域制限がおこる

では、すこしだけ手指を屈ませてみましょう。

とたんに背屈する角度が狭まってしまいます。

腰痛のお悩みで相談させていただいた五十嵐久人新潟大学名誉教授(モントリオールオリンピック金メダリスト)に伺いましたが、床運動では手指をかがめるようにするのだそうです。そうすると手首がしっかりと固定されて、急な動きにもきちっと対応できるからとのことでした。

このエピソードからも指をかがめるというのは関節の可動域を狭めると言うことが分かります。

かがみ指は、転倒の原因となります。それは、自分のイメージと違って背屈ができずに、すこし厚い底の靴を履いたりすると靴底が引っかかってしまって躓きに繋がってしまうんです。

人為的に内反小趾を作るとさらに悪くなる

さて、それでは小指をだれかに外側から軽く内側に押してもらったらどうでしょうか。

人為的に内反小趾の状態にしてみます。

そうすると他の指はしっかり開いているのに背屈が難しくなります。

数ミリ内側に入るだけでも動きが変わってしまいます。

横への移動では無くて、上から小指を押さえてはどうでしょうか。

この時には、可動域の制限はそれほどひどくありません。

やはり小指が内反していくことが問題になることが分かります。

ビデオでは、おまけ編として親指でも同じことをしています。

さて、どうなりますか、ぜひとも動画をご覧下さい。

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執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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