どうしてゆびのばソックスで足指が伸びるのか

ゆびのば(足育) 足指のばし‐ゆびのば

今回は、足指のばし(ゆびのば体操)とゆびのばソックスでどうして足指が伸びていくのかという解説をしていきます。

足指のばしで足指が伸びていくのはこれはもうよく分かりますね。

 

足腰が20歳若返る足指のばし(かんき出版)でも解説をしていますが、もう一度。

足腰が20歳若返る足指のばし(かんき出版)から 

足指を手の指を使って物理的に伸ばしていくのですから、伸びるのは理解できますよね。

では、どうして「ゆびのばソックス」で足指が伸びるのか。他の五本指ソックスでは伸びないのかという説明をします。

足指袋圧があるから足指が伸びる

ゆびのばソックスの大きな特徴は、はきやすいのにしっかりと足指が伸びるように矯正されると言うことです。

足指のばし(ゆびのば体操)の効果はだいたい15~20分ほどです。

 

どうして効果がなくなるのかというと、また足指が縮こまってしまってくるからです。

 

私たちの体のつくりからしても手や足の指は「曲がるようにできている」のです。

 

靴や靴下をはけばその圧で曲がりやすくなることは理解できると思います。

裸足であってもスリッパやぞうりなど踵のない履き物でも、「脱げないように」と無意識に足指が曲がってしまいます。

赤ちゃんでも無意識のうちに屈み指になってしまうこともあるんです。

これを持続的に伸ばして行くために「指袋圧」という概念を作り出しました。

図によって示してみます。

従来の五本指ソックスでは、この指袋圧が無いために足指を伸ばすことができません。

ゆびのばソックスは、特許製法により足指を持続的に伸ばすことが可能となりました。

足指を伸ばす圧というのは、足指の模型を作ってどれくらいであれば矯正できるのかという作業を繰り返して到達したものです。

 

単純に指袋を小さくして行けばのびるんじゃないの??というものでも無いのです。

 

適切に伸ばして行くことが大切です。

というのも、締め付ければ今度は血流障害というやっかいな問題が生じます。

末梢血管の血流障害が惹き起こされては、しびれや痛みと言った症状を引き起こしてしまう可能性があります。健康になるための物を装用してかえって臥位になってはいけませんから、安全性も確保しなければなりません。

そのために到達したのが至適圧という概念です。

足指は伸ばす、けれども血流障害は惹き起こさないという最適なソックスの足指袋圧です。

ゆびのばソックスは特殊な製法で、この設定圧の中に収まるように設計されています。

 

ですから、安全性を保ったまま足指を伸ばすことができます。

この足指袋圧をもった製品は、ゆびのばソックス以外にはありません

足指を伸ばしてリリカが不要になった

ここで足指のばしによって腰、ひざの痛みから解放された方を紹介しましょう。

30代のSさんは、その年齢にもかかわらず膝の半月板の手術を2回行っていました。

慢性の膝痛、腰痛で苦しんでおり、最近ではしゃがむことさえも困難になっている状況。

 

きしむような関節の負担も感じます。

 

高齢な方ならこの様な症状も理解できますが、30代という若年です。

 

通院して治療を受けており、関節注射や牽引などのリハビリも行っていますが、効果が見られません。

処方薬は、リリカ、セレコックス、芍薬甘草湯、タケキャブでした。

みらいクリニックを受診したのが今年の2月です。

受診時は膝痛で階段の上り下りも困難な状況でした。

その時の足圧分布図がこちらです。右前足部と左踵に力がかかっていることがわかります。

左の足指は浮いており見えていません。

足指のばし開始

痛みと姿勢の外来では、足指を屈ませる原因を除去すること、足指の柔軟性を保つことを指標に生活習慣指導が主になります。

靴やスリッパなどの履き物にも着目します。

1ヶ月毎の変化を見ていきます。

~~~~~1ヶ月後~~~~~~

患者さん
小指の爪が見えるようになった気がする。痛み止めを飲まなくてよくなった。

リリカとセレコックスを辞めることができました。

~~~~~2ヶ月後~~~~~~

患者さん
身体の痛みはほとんどない。寒い夜に膝が痛むこともあった、歩行時の痛みも無し

~~~~~3ヶ月後~~~~~~

患者さん
足首が細くなった。最近は自転車通勤で歩くことが少ない

3ヶ月もすると服用役は逆流性食道炎のためのタケキャブのみとなりました。

漢方薬も中止することができました。

そして通院を終了しました。

セルフケア、日常生活指導でもこの様に変化していきます(ゆびのばソックスは出来る範囲での着用を勧めていました)。

この時の足圧分布図を見てみると・・・

左足指の浮き指が改善して、指に圧がかかっていることがわかります。

そして右前足部は大きな変化がありませんが、左踵へのチカラの係が減少し、重心が前方移動しています。

浮き指が改善されたことがこのことからも分かります。

浮き指では、踵の方に重心が移ってしまうからです。

足指をのばしていくこと

この患者さんでは、膝、腰に痛みがあり、手術やリハビリでもなかなか改善しなかったものが、セルフケアを重視した治療により、痛みが改善し、痛みに対する服用もしなくて良くなりました。

 

痛いところと原因があるところは別、というスタンスで体を見ていくとまた違った一面から症状、病気を見直すことができます。

 

頑固な足腰の痛み、肩こり、姿勢不良などの場合まず足指のばしをはじめてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

そしてその状態を継続させるために、足指袋圧により足指を伸ばしていくゆびのばソックスを活用されることを勧めます。

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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