杖を忘れるクリニック

ゆびのば(足育) 治療

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歩行困難で受診した人が杖を忘れる

歩行障害でみらいクリニックを受診されたり、ゆびのばひろばに相談に見えたりする方々が多いんです。

杖を使っているというのはフレイル(前介護状態)というよりもう介護状態になっていますね。

昭和一桁生まれで、もう90歳になろうかというCさんは両膝の痛みで杖をつきながら診察室に入ってきました。

両側の変形性膝関節症です。

介護状態になったら、もうやることはなくなるかというともちろんそんなことはなくて、回復のためにやれることがたくさんあります。

例えばデイサービスを利用する、なんてのはその代表的なものですね。仕事がなくなると、曜日の感覚も無くなってきて毎日が日曜日なんてことになります。

その単調な日常にメリハリを付けるため、外出して刺激を受けること大切ですね。

 

さてこのCさん3ヶ月前に膝の手術をしました。

ところがリハビリが思いの外きつかったのと、手術の痛みが相当なものだったと見えて、もうあんな強い痛みを味わいたくないとのことで受診されました。

このままでは、痛みで歩くことが億劫になり、筋力低下、移動能力低下から次の問題を引き起こすのは目に見えています。

何とかして「歩ける体」を取り戻さなければなりません。

ということで治療をしました。関節の徒手治療(AKA)とゆびのば体操を加えます。

治療前後で歩行を比較

治療前と15分後でCさんの歩行状態を比べてみました。

よーいどん!でスタートしました。

左側が初診時の歩行状態で、杖を持っています。

右が治療後です(片脚のみゆびのばソックスを装着)。

治療後は杖を持っていませんから、姿勢も良くなっていることが分かります。

左が初診時杖を持っています。

杖は一時的に使いことは問題ありませんが、常時使うとなると姿勢がドンドン崩れて言ってしまいます。

出来れば、ノルディックウォーキングのような二本杖の方が良いですね。安定しますし、姿勢も改善。

「転ばぬ先の杖」と言いますが、杖が滑ってしまって転んでしまったということも起こります。

右の治療後は、廊下をすでに一往復して帰ってきました。

治療前はやっと折り返してきたところです。

方向転換にもちょっと時間がかかっています。

治療後杖無しの方が歩行速度がアップ

変形性膝関節症の痛みから膝痛、杖歩行、悪い姿勢になりましたが、関節の治療、ゆびのば体操で短時間でもここまで改善することがわかります。

ゆびのば体操ならご自分でも出来ますね。薬よりも手軽ですし、副作用の心配もありません。

杖歩行でやっと一往復してきましたが、治療後ではすでに二往復目に出発!

足取りも軽やかで姿勢も良くなっていますね。

やっと折り返してきたと思ったらすでに二往復目出発しています

その様子をビデオでご覧下さい。

 

みらいクリニックでは、この様な整形外科ではなく「整形内科」的な治療も行っています。

歩行が心配になってきた、歩くときの姿勢が悪いと言われたというお悩みもお気軽にご相談下さい。

何時までも自分の足で歩くことが出来るって、本当に幸せですね。

こういう方を一人でも増やしていきたいと思います。

ご自分の所でも増やしていきたいなあと言う方は、ぜひゆびのばセミナーへご参加下さい。

 

ゆびのば体操セミナーお知らせ

靴や靴ひもについて専門的に学びたい方のために、ゆびのばセミナー(上記の内容は応用編)を全国で開催しています。 2018年の開催予定は下記から。

基礎編では、ゆびのば体操や足指の変形について、応用編では靴のことや他人に施術するゆびのば体操。 上級編は、姿勢や歩き方。そしてインソールセミナーはそれらの集大成。 2018年は青森県八戸市からスタートです。ぜひお気軽にご参加ください。 これまでも多職種の方々が参加なさっています。足のこと、靴のことを全く知らないという方でも大丈夫。私もそうでしたから(#^.^#) 今井院長の直接指導もあります。

2017年12月23日 福岡でスポーツ歯科、足指・足育セミナーを開催します。

詳しくはこちらをご覧下さい。無料セミナーの申し込みはこちらです。

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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