正解最強の歯科保健指導(上巻)

オススメの本

能力のみならず筋力も鍛えられる本

2017年7月にクインテッセンス出版から岡崎好秀先生の「世界最強の保健指導(上巻)」が出版されました。

まさ

に世界最強でしょう!

しかもなんとこの分厚い300ページの書籍、重さにして728gでした。私のノートPCよりも重いです!

測ってみました。重量728g!

もっと驚くのがこの書籍が売れていると言うこと

価格にして12000円(税別)、この本がamazonで2,222位(ちょうどぞろ目でした、2017/07/20現在)、診療歯科学分野で1位というのですから。驚きです。

さてこの本の紹介を筆者の岡崎好秀先生の許可を得てこのブログで紹介します。

この本を読みこなす、使い熟すのは大変です。もちろん全部使い熟すのは岡崎先生しか出来ませんから、いろんなところを「つまみ食い」でも充分活用できます。

世界最強の歯科保健指導

岡崎好秀(モンゴル医科大学客員教授)

虫歯の洪水

筆者(岡崎好秀先生)が大学を卒業したころは,乳歯齲蝕の洪水と言われた時期であった。
そのような背景の基で小児歯科を志した。
さて現在,乳歯齲蝕は激減すると同時に出生数も低下した。
このような社会変化の波を最初に受けたのが小児歯科界である。
従来のように小児歯科は,“小児期のみを見る歯科”と考えれば未来はない。
しかし,“小児期から診る歯科”と考えればどうだろう。
まったく違った世界が広がりだす。
そこで,筆者はどんな子どもの口を見ても,
将来の8028を達成した口を思い浮かべ診療するようにしてきた。
“どのように伝えれば保護者が,もっと子どもの歯に興味を持ってもらえるだろう?”
・“どのように子どもと接すれば,将来も来てくれる患者さんになるだろう?”
・あるいは“対社会的に,どのような活動をすれば達成できるだろう?”
このように考えれば,一歯科医師として大切にしなければならないことが見えてくる。
これは小児歯科に限ったことではない。
齲蝕の激減や少子化の波は,青年期・成人期を凌駕するはずである。
そのような時代の訪れを想定し,対処法を考えておく必要がある。

もっとも多くの日本人が読んだ健康本

貝原益軒 養生訓 健康本のベストセラー

さて,これまで最も多くの日本人に読まれてきた健康書は,江戸時代 正徳年間(1711年~16年)に儒学者 貝原益軒によって著された“養生訓”とされている。
“養生”とは,“健康づくり”を意味する。
従って,現代風に言い直せば“健康訓”と言える。
益軒は,生来虚弱であったため,古今東西の健康法を集め実践した。
そのおかげで,当時としては驚異的な84歳の生を得たのである。
益軒が活躍した時代は,我が国で始めて衣食住が足りた時代でもある。
それまでの一般庶民は,戦争や飢餓のため日々を生き抜くことが精一杯であった。
しかし,生活が落ち着くにつれ,明日のわが身を考える余裕が出てきた。
それが江戸時代を通じて,大ベストセラーになった原因である。
さて,現在も養生訓ブームである。試しにインターネットで“養生訓”で検索したら,なんと150冊以上もの本がヒットした。
“養生訓”の文字をタイトルに付ければ本が売れるのである。
どうしてだろう?
わが国では,たった二十数年前まで平均寿命さえ長ければ良いと考えられてきた。
しかし,生活習慣病などにより,人生後半を寝たきり生活を余儀なくされる方々が急増している。
生活習慣病は,完治することはない。
そこで健康増進法が策定され,適切な運動や食生活の改善による“健康づくり”が勧められている。養生訓ブームの背景には,漠然とした老後の健康不安があるのだろう。
益軒が養生訓に著したのは,まさに健康づくりの方法であったのだ。

リタイア前にやるべきだった・・・後悔トップ20

そう言えば数年前,プレジデント誌で
「リタイア前にやるべきだった・・・後悔トップ20」という特集があった。
これは55~74歳の男女1,000名を対象として調査したものである。(2012年11.12月号)
驚くべきことに,健康面での後悔のトップは「歯の定期健診を受ければよかった」であった。
歯科医師として,歯や口のことがトップになるのは嬉しいし誇りでもある。
しかし,個人としてはどうだろう?
あなたなら,何を第1位にあげるだろうか?
“食生活”や“適度な運動”,それに“喫煙習慣”なども将来の健康に大きく関わるはずだ。
裏を返せばこの年代では,いかに歯で困っている方が多いかわかる。
従来より,歯科医院へ通院するきっかけは“痛いから・噛めないから”など困った時に行く方が大半であった。
しかし,ここで“歯の定期健診”という言葉が出てきたのである。
これは凄いことだ。
定期的にメインテナンスを受ければ,歯が残ることが理解され始めたと同時に,生涯自分の歯で噛むことの意義も広く知られるようになったのだろう。
実際,8020運動の達成率は,当初7%であったものが,平成28年度歯科疾患実態調査では約52%と推定されている。
東京都では,すでに65%を超えた地域もあるという。
歯科医療を従来型の“歯を削って詰めるシックビジネス”と捉えるか,未来志向の“健康を育むヘルスビジネス”と捉えるかによって歯科界の将来は大きく変わる。
歯は,直接生命に関わることは多くない。
しかし,健康寿命の延伸のためには重要な器官である。
生涯なんでも噛める歯を育む歯科医学は,“健康の科学”の一つと言えるのだ。

慢性疾患は術者・患者の信頼関係で治すもの

ある内科医から,「慢性疾患は術者・患者の信頼関係で治すもの」と教えていただいた。
歯科疾患は,罹患者率100%の慢性疾患の一つである。
だからこそ,定期的なメインテナンスが重要となる。
それでは継続してメインテナンスに来ていただくためには何が必要だろう?
それは患者さんとの良好な関係だ。
いつも嫌なことを言う人の話なんて聞きたくない。
そんな関係が長く続くとは思えない。
良い関係があるから耳を貸してもらえるのである。
これは保健指導も同じである。
従来の保健指導は,上から目線の説得型のものが多かったように思う。
誰もが説得なんてされたくない。
例えば,きれいな口をしている低年齢児に,押さえつけてでも歯を磨く必要があるのだろうか?
もっと他の方法があるのではないか?
齲蝕の少ない時代,従来と同じ話をしていても良いのだろうか?
乳歯齲蝕の洪水の時代とは,おのずと異なるはずである。
もっと患者サイドに立った納得型の保健指導である。
え~! なるほど~! そうだったのか!と思われるような内容を心がけて話すべきである

どのようにしてよい信頼関係を気づくのか

実はこの本の最大のテーマ。
それは診療室での保健指導を通じ,いかに良い関係を結ぶかという点である。
本書は,単なる保健指導論を目指して書き綴ったものではない。
患者さんとの信頼関係を築く話し方についても触れた。
また底辺には,“歯の価値観を高める”ことを目標にしている。
そこで,誰もが興味深いと思わずにはいられない話題も取り上げた。
学校や地域における健康教育も大切だ。
ふしぎと地域に出かける歯科医院は患者さんが多い。
是非,そのような場でのネタとしてもご活用願いたい。
本書を読み進むにつれ,歯科から見た世界の奥行きの深さを感じることだろう。
そして“歯科の世界は,こんなにおもしろい!!”。
さらには“なんておもしろい仕事をしているのだろう! 歯科医療従事者になって良かった!”と感じていただければ,著者として望外の喜びである。

国立モンゴル医学科学大学 歯学部 客員教授(元 岡山大学病院 小児歯科 講師)
岡崎好秀

まさに世界最強!

岡崎好秀先生は、私が尊敬する医療従事者の一人です。

このブログにも何回も登場していただいています。

ぜひとも興味を持った方は手にとって欲しい。

もちろん医療従事者だけで無く、保健指導に携わる人、教育関係者でも充分面白く、人に伝えるヒントが満載されています。

岡崎先生ありがとうございました。

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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