しっかりしておいてほしいもの、それはひも(紐)です。靴ひもは、靴と人体を結び付ける絆です。
この絆を大切にしたいですね。
ということで今回は靴ひもの話です。
靴ひもこそ大切
スマホを新しく変えたときにカスタマイズをすることがありますね。スマホケースをデコったりするのもカスタマイズ。
画面のアイコンの配置を換えたり、壁紙を自分好みのにするのもカスタマイズ。
買ったときのままという人の方が圧倒的に少ないでしょうね。
これが、靴ひもとなったらどうでしょうか?
購入したときのままの靴ひもをそのまま使っているという人の方が圧倒的でしょう。
その靴ひもを「カスタマイズ」するだけで靴の能力を十全に引き出すことができます。
理想的な靴ひもとは
理想的な靴ひもに求められる条件を挙げてみましょう。
- 1度結んだらほどけにくいこと
- ある程度の伸縮性があること
- 吸湿性があること
- 平ひも(平べったい紐)
などでしょうか。
結んでもすぐにほどけるようであれば何回も結び治しをしなければなりません。伸縮性が無いと靴の柔軟性が失われてしまいます。
足は、意外と汗かき。足がかく汗は、足の甲部分から蒸発していきます。靴ひもに吸湿性があると効率よく汗を排泄できます。
そして、丸紐より平ひも。靴ひもは靴と人体を結ぶ絆、長時間にわたりホールドするものですから、締め過ぎも禁物。
圧力が点で足や靴にかかってしまう丸ひもより、綿で締めることが出来る平ひもの方が長時間の着用には向いています。
ということで、理想は綿素材の平ひもです。
シューレーシングを学ぶ
良い靴ひもを選ぶことができたら今度はそれを結びます。
靴ひもをシューレースといいますから、シューレーシングとは靴ひも結びのこと。
ただ結べば良いんでしょ、とはならないんですね。
例えば外科手術の後、切開した皮膚を熟練した外科医が縫合するのと、研修医が縫合するのでは傷跡に違いが出てきます。
ただ結べば良いのではなくて、「技術を持って結ぶこと」が大切なんです。
ですから、シューレーシングの練習も必須です。
下の写真は、フットコーディネーター研修の際のシューレーシングをしているとことです。
シューレーシングは、ゆびのばセミナー上級編で学べますが、一度習っただけでは難しいのも事実。
やはりこればかりは数を熟して、腕を上げなければなりません。
歩いているうちに膝や腰に痛みが出るという症状は、多くの場合靴に問題があります。
体の方では無くて、靴に問題があっても膝痛や腰痛が出るのです。ところが、多くの人は痛みが出ている体の部位しか気にしないのです。
これは診察する医師も同じです。普段の道具によって痛みが出るなんて発想をもって診療している医師はまずいません。
だから誰も靴や靴ひも、履き物に気を払わないのです。
ぜひ一度全国にいるフットコーディネーターの元で靴ひもを交換してみてください。
あなたの靴が生まれ変わりますよ。
木場克己先生が参加されました
大谷乃里子様(フットコーディネーター、大谷整形外科(山口県岩国市)は、ご主人が整形外科医で私も長くお付き合いをさせていただいています。
整形外科を受診する患者さんの中には、「どうしても手術をしたくない」「注射も怖い」という人もいるわけです。
この様な方に対してフットケア・足育の観点からアドバイスをしていらっしゃいます。
とある繋がりからサッカー日本代表の長友選手のヘルニアを改善されたことで高名な木場克己先生を紹介していただきました。
木場先生も、足指、足下の大切さを十分に理解しておられて、この度のセミナーに急遽参加されることになりました。
実際にシューレーシングを練習する木場先生。
さすがに手つきも上手くていらっしゃいます。
靴ひも交換は靴を長持ちさせて、靴の実力を引き出してくれる安価なチューニングアップです。
歩くときはきちっと締める、休むときは緩める、このメリハリが大切。
ゆるゆるの靴ひもは、ゆるゆるの体を作り出します。もちろん足指の変形も起こしやすくなります。
ぜひ全国のフットコーディネーターへご相談下さい。
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執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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