パーキンソン病 少しずつ減薬すれば良くなる!


先日見学に来て下さった山岡誠二先生(腎臓内科)から教えていただいた書籍です。

この様な視点の医師が増えてきていますね

みらいクリニックではパーキンソン病を見ることは余りありません。

薬物治療以外だと運動療法などが進行を抑制することがありますが、それ以外の大体医療的な方法で改善させることが困難だからです。

いつの間にか、パーキンソン病治療薬もバリエーションが増えました。

著者の中坂 義邦先生は神経内科医。よく間違う人がいますが、精神科医ではありません。

精神科治療と神経内科治療は違いますのでご注意を。

神経内科医の入念な身体所見診察はいつみてもほれぼれしますね。

私は不得手です・・・

医療者は薬物を正しく理解しているだろうか

これはこの本の232ページの見出しです。

どきっとしますね。自分が処方する薬剤についてよく知っていた上で処方したとしても、他の薬剤と組み合わさったときにはどのような作用になるのか。

さらにもう1剤、もう1剤と追加されていって処方薬がたくさんになってしまったとき、それぞれがどんな作用をするのかというのはもう人智の及ぶところではないですね。

新薬が出ると真っ先に処方しようとする医師も医師いますが、私は「他の人が貴重な人体実験をしてくれているのだから、少し待ってでもよいだろう」というスタンスです。

新薬が市販されたときにはどんな事象が起こるか把握できません。

どうしても待っていられない、それがないと治療にならないという場合を除けば、投与される患者さんにとってはひどい考えかも知れませんが、私はすぐに飛びつく気になれません。

中坂先生は、こうも続けます

治療に用いる薬の種類は一つでも少ない方がよく、より少ない量で効果が得られるのが理想的だ」と。

これはまさにそうなのです。

ところが忙しい外来になると、患者さんが一つ症状を言うとそれに対して一つ処方されてしまうような現実があります。

これは医師も患者さんも双方に問題がある。

すべてが薬で解決できる、と思い込んでいるのです。そんなことはありません。

体調は、天候、季節、時間、環境いろんな理由でめまぐるしく変化します。それが秒単位か、時間、日、週単位になることもあります。

たまたま一週間続いただけの賞状かも知れません

でもそれに投薬されると、症状が治まったとしても処方は続いてしまうことが多いのです。

多剤処方されている状態をポリファーマシーといいますが、このポリファーマシー状態の高齢者の多いこと、多いこと。

こんなに飲んでも大丈夫なのだろうかと人のカラダながら心配します。

医療機関毎に多剤処方されている人もいます。

薬を減らすことで、もしかしたらその症状は改善するかも知れませんね。

この書籍はすこし医学を知っているヒトが読むと大変勉強になりますが、パーキンソン病やその周辺の疾患(レビー小体病や認知症なども)で本人、ご家族の方が悩まれているような状況でも、実際の症例が紹介されているピンクのページを読むだけでも得るものが多いと思います。

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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