中学校でもインフル激減、鼻呼吸、唾液がスゴイ

あいうべ(息育) マスコミ

2017-2018のシーズンは、全国各地でインフルエンザが猛威を振るいました。インフルエンザワクチンの供給が少ないということも原因かも知れませんが、とにかく今シーズンは「寒かった」ですね。北陸地方の豪雪被害も記憶に新しいところです。

乾燥して冷たい空気はインフルエンザウイルスにとっては良い環境です。逆の湿潤な温かい環境はインフルエンザウイルスにとっては好ましくない状態。

鼻呼吸だと、口呼吸よりも適度な湿度があり、より暖かくなった空気を体の中に取り入れるのですからインフル予防になるのはよく分かりますね。

今回は、山口県宇部市の神原中学校でインフルが激減したという話です。中学校で、あいうべ体操を取り入れて下さっている所は少ないので、とても貴重な情報です。ありがとうございます。

宇部の地元紙、宇部日報の記事を紹介します。

中学校でインフルを減らす自主的な取り組み

この神原中学校のある山口県宇部市と言えば、私の母校でもある山口大学医学部があるところです。神原中学校は、附属病院にも近い場所にあります。

神原中学校であいうべ体操が取り入れられた切っ掛けは、虫歯の多かった歯科検診時に学校歯科医が「虫歯や歯槽膿漏、インフルエンザの予防に有効」とあいうべ体操の導入を進めてくださったのだそうです。

今年度は、保健委員が中心となって実践を徹底して、

  • 舌の位置を整え、虫歯予防につながる
  • 口呼吸から鼻呼吸に変えてくれ、風邪を引きにくくなる
  • 脳血流アップで勉強が捗る

との効能も謳ったそうです。

素晴らしいな保健委員!!

また委員たちは、書く学級で朝夕のあいうべ体操をリードし、加湿器の水掃除や毎週のフィルター掃除を担当したとのこと。

その甲斐あって今年は、大幅にインフル罹患者が減るという結果に繋がったんですって。

保健委員長の野村安香さんは

風邪の抑制効果が現れてうれしい「インフルエンザの流行らない学校」としてでんとうになるようあいうべ体操を続けて欲しい

とコメントしてくれています。

すごいよ!野村委員長!!

私が附属病院に勤めていたら、飛び出していってぎゅっと握手したい!!いやがられるだろけど・・・

この記事で一番嬉しかったこと

この記事が載っていると教えてくれたのは、宇部市で歯科医院を開業している松尾明先生(松尾歯科クリニック 宇部市寿町)です。

ありがとうございます。

記事を読んで一番嬉しかったのは、私の名前がどこにも出ていないことなんです。

これはあいうべ体操がまさに独り立ちしていっている証拠です。

鼻呼吸が体にいいと言うこと、そして口呼吸が身体に悪いと言うこと、さらにその改善方法が示されていること

これが伝われば私はなにも言うことはありません。

あいうべ体操はフリー、いつでもどこでもだれでも出来る。

無料、タダです。

症状が変わらなくて当たり前、症状が良くなれば儲けもの、だってタダですから。

やらない理由がない。

こうやって子どもたちも「口呼吸」「鼻呼吸」という言葉を知って欲しいなと思います。

私が、学んだ山口大学医学部では「口呼吸問題」についてはまったく学ぶことがありませんでしたし、いまでもおそらく学生は学んでいないでしょう。

体の使い方をタダしていく、当たり前の事ですが、医学教育にも取り入れていくようになるといいなとも思います。

 

神原中学校の皆さん、あいうべ体操の実践本当にありがとうございます!!

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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