歯科界の重鎮・奥田克爾先生の智慧をシェアしよう その1

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東京歯科大学名誉教授・歯科細菌学の大家

今回もスゴイ動画ですよ!

なんとなんと歯科界では知らない人がいないと言われる奥田克爾先生に登場していただきました。

平成29年9月2日(土)は、第五回日本病巣疾患研究会総会・学術集会です。

この日に合わせて奥田先生の病巣疾患、病巣感染症にまつわるお話しをご紹介いたします。

写真は、撮影当日のもの。本当に気さくな先生で、3時間ずっと立ったままお話をして下さいました。

奥田先生は、富山県出身、口の中の細菌研究で著名な方です。歯周病と全身疾患の関連に着目され、医科歯科連携の必要性をについてはどなたよりも知っておられます。

現在も各地で講演活動をなさっています。

私は、P&Gの「オーラルヘルスと全身の健康」ブックレット(第2版)を通じてお付き合いをさせていただいております。

 

昨年私の元に一冊の本が送られてきました。「史上最大の暗殺集団デンタルプラーク」というタイトルです。著者が奥田先生でした。

もう夢中になって一気に読みましたね。

特に病巣感染症の歴史については、Fビリングの名前は出てきても、その弟子であるロースノウについて記してある和書はあまり見かけませんので、病巣感染症のくだりは本当にワクワクしました(こんな本でワクワクするのもおかしいですが)。

奥田先生に、本の内容と合わせて、奥田先生の知識、智慧を後進に残したいのでご協力いただけませんかと打診したところ、快く承諾して下さって今回の動画撮影となりました。ありがたい!

私が質問事項として事前に奥田先生にお送りしたのがこちら。

第一部 

  • #発刊の切っ掛け 抜歯後の敗血症で死亡とは、そんなことが起こるのか
  • #コクラン共同研究について
  • WAプライスの業績
  • 8020運動は予防を最前線に置くべき理由
  • #病巣感染症について その歴史

第二部 

  • Str.サングイヌスの二面性について 酪酸も口腔内では悪玉、腸管内では善玉
  • #抗生剤の使用について 凝集していると効果がないのでは?
  • QSについて 
  • #プラークの栄養素とは、ガッテンの裏話などあれば
  • GEマイニーの業績、根幹、根尖の病巣の恐ろしさ
  • #キシリトールについて、フィンランドとの違い 

第三部

  • #ストレスでも歯周病が悪くなる
  • #運動が炎症を低くする
  • #歯周病と全身疾患について
  • #医科歯科連携について 特に糖尿病
  • #ピロリ菌と歯周病のやっかいな関係
  • #誤嚥性肺炎予防に肺炎球菌ワクチンだけではダメな理由

 

だいたいこの順番でお話しが進んでいきます。本当にビシッとまとめて下さっています。

それでは第一部行きましょう!

医師の視点で歯科医療の重要性を捉える

動画の情報量は膨大なので、スライドを抜粋しています。

ぜひ動画をご覧下さい。何回でも。

医師こそ読むべし、「オーラルヘルスと全身の健康」

日本医学会高久史麿会長(当時)が推薦されたという「オーラルヘルスと全身の健康」

30ページほどの冊子なんですが、P&GがオーラルBという電動歯ブラシを販売していることから、この冊子の作成につながりました。

奥田克爾先生が監修なさって、様々なテーマで口腔内の環境と全身の状態がつながっているんだと言うことが、豊富なイラストで示されています。

動画では、ネットでも見れますと言っているのですが、色々ないきさつがあり現在では、P&Gのサイトからは閲覧できないようになっています。

出所を明かすこと無く、さも自分のクリニックで作成したイラストだといわんばかりに紹介する歯科医院が散見されることも問題の一つです。

口腔内の慢性感染症(虫歯や歯周病)は、直接菌が体に回って悪影響をおよぼすと同時に、免疫異常を引き起こして間接的にも全身に悪影響をおよぼします。

これらの事実は、多くの人が知ることとなってきています。

私は、この「オーラルヘルスと全身の健康」の第9章を担当いたしました。

口腔内環境と関節リウマチの関係について記しました。この様な機会を与えていただき感謝です。

歯周病を治療すると健康が回復する

イラストは、医聖と呼ばれるヒポクラテスです。

ヒポクラテスは、歯の炎症と関節の炎症がつながっており、歯の治療をすると関節炎が治るといいました。

病巣疾患に対する一番古い指摘として有名です。

この頃も口の中の衛生状態と全身状態は関係があると言われていたんですね。

ところが、古い医療は呪術、加持祈祷などが治療となっており(今でも全世界で行われています)、ヒポクラテスはそれらが病気の原因では無いと説きました。

もちろんヒポクラテスの治療や病気の原因時代も現代医学に照らし合わせれば「??」となるのですが・・・

ヒポクラテスの誓いは、ドラマにもなったようですし(見てませんが)、日本医師会のサイトにも掲載されていますね。

私は病巣疾患(病巣感染症)の祖とも言える人物だと思っています。

病巣感染症の原病巣のほとんどは口と鼻にあり

虫歯から始まる全身の病気

故・片山恒夫先生(歯科医師)の理念を受け継いでいる恒志会の方々が訳された「虫歯から始まる全身の病気」

この本は買い!!です。

でもamazonから購入しちゃダメですよ。

恒志会のサイトから「定価」で購入出来ます。

根管治療(歯の神経を抜くといいますね、あの治療)は、歯髄に充填剤を詰めていくのですが、一本の歯の中に4kmとも5kmとも張り巡らされていると言われる、象牙細管、側枝などには当然のことながら充填剤は入っていきません。

その死腔に細菌が住み着いている写真は、圧巻です(普通の顕微鏡では見ることが出来ませんから、電子顕微鏡の写真です)。

歯を残すことも大切ですが、菌の巣窟となってしまっている歯を敢えて残すリスクもあります。

だから虫歯にならないように注意しなきゃいけません。

この鮮明な写真、元々の本の「Root canal cover up」では、かなり不鮮明なんです。

それを恒志会の先生方が写真の原本を探し回って、鮮明な画像を手に入れたということです。

ところで、恒志会の理事長でもある土居元良先生と奥田先生は同級生という間柄です。

では、ぜひ動画をご覧下さい。

 

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投稿者プロフィール

今井 一彰
今井 一彰みらいクリニック院長

内科医・東洋医学会漢方専門医・NPO法人日本病巣疾患研究会副理事長

1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局

2006年 みらいクリニック(JR博多駅すぐ)開業

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