クロスロード(JICAボランティア向け実践ガイド)

あいうべ(息育)

2017年8月号にあいうべ体操

クロスロードの表紙 2017.8月号

JICAボランティアスタッフとしてパラオで活動している歯科衛生士の小原 晴子さんがJICAボランティア実践ガイド「クロスロード」にあいうべ体操のことを書いてくれましたよ。小原さんありがとうございます(^^)

小原さんの「歯の健康を保つ」のシリーズ第4回目。

「口と全身のかかわり」という項目であいうべ体操が登場!

実際の記事

まず上流医療(予防医学、予防医療)のお話しから。

病気になってから、大変なことが起きてから対処するのでは無くて(川下の医療、下流医療)、その川上で原因を除去したり、対策を立てたりしてひどいことにならないように対処すること(川上の医療、上流医療)を目指すのがこれからの医療です。

そのために歯科医療が果たす役割は大きいんですね。

ナゼかというと、口は食事と空気、人が生きていくために絶対に必要なものの通り道だから。

ニッケイ新聞(日系新聞)で、あいうべ体操を紹介して下さった記事もあったように今や世界の各地で「あいうべ体操」をやってくださる方が増えています。

これも小原さんのような方々の働きかけのお陰です。ありがとうございます。

口呼吸は全身の問題を引き起こす躓きの最初の一歩です。

改善するためには、口を閉じるというごくごく基本的な動作を覚えることが大切なんですね。

しかも無料!

だからどこでも広めやすい伝えやすい。

ネイティブアメリカンの教育

私が口呼吸問題の祖と考えるジョージカトリン(George Catlin)は、その著書の中で

 貧しいアメリカインディアンが、彼女の胸の中で、眠りに落ちた赤子をゆりかごへ寝かせつけた後、その唇をそっと優しく閉じているのを見た。

なんと輝かしい教育であろうか!母親は、皇帝に仕える看護師のように、我が子に仕えるのである。

と記しています。

正にこれが「息育」なんです。

これって小原さんが伝えてくれている「あいうべ体操」や口の問題そのものだと思うんですよね。

私は海外で仕事をしたことがありませんが(講演程度ですね)、日々自分の生まれた土地を離れて、現地の方々に献身的に活動されている方々に敬意を表します。

どうぞご無事でご活躍ください。

 

2017年7月発売の最新刊「口呼吸を止めて万病を治す~口テープ特典付き」発売中

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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