体に悪影響をおよぼす口呼吸
私が医学部に入った理由は、「特に行きたい学部がなかったから」という身も蓋もないもの。
とりあえず難しいところに行っておこうと言うくらいの理由でした。
「祖母が病気になって治せなかった自分が悔しくて・・・」
とかいうのは全くありません。あれば何となく美談にもなるのですが、、、、(^^ゞ
それが一転してひょんなことから「口呼吸の悪影響」を知り、これを広めることを生涯の仕事にしようと決めたのが20代の終わり。
私の本当の医者人生の始まりと言ってもいいかもしれません。
そこからずっとただひたすら口呼吸の弊害を声を大にして伝え続けてきました。
今回その甲斐もあって全国の中学生の皆さんに口呼吸、鼻呼吸という言葉をお届けできるようになりました。
少年写真新聞社とは
なんと少年写真新聞社発行の中学保健ニュースに「あいうべ体操」「口呼吸」という言葉が載りました。
保健ニュースって、保健室近くの廊下掲示してある、あのポスターです。
学校によっては購読していないところがあるので、あなたの学校に掲示されるているかは不明ですが、全国のたくさんの学校に掲示してあります。
少年写真新聞社ってちょっと変わった名前ですね。
今回のポスターだけでなく、学校教材を作ったり、図書館に掲示されるような写真ニュースを提供したりという会社です。
その他にも岡崎好秀先生の著書や・・・・
北折一先生の本なども出しているんですよ。
中学生でも口呼吸の弊害が、、、?
ところで中学生でどうして口呼吸?
て思いますよね。これが大きな問題を含んでいるんです。
たとえばこんな新聞記事を見て下さい。
軟食、歯並びに悪影響
軟食、つまり「かみ応えのない軟らかい食事」がなんと歯並びに影響を与えるというのです。
しかも悪い方に。
軟らかい食事が多くなると歯並びが悪くなってしまうんですね。
日本大学松戸歯学部の葛西教授(歯科矯正学)によると歯列不正(デコボコの歯並び)の割合が増えていると言います。
※葛西教授には第四回日本病巣疾患研究会で講演をしていただきました。
12歳から15歳の調査。まさに中学生ですね。
これによると2005年には35%だったものが2011年には44%に増えています。
たった6年で5%以上も増えているんですね。この急激な変化は恐いです。
歯並びが悪くなると言うことは口呼吸にもなりやすいと言うこと。
しっかり噛む、咀嚼して歯並びをよくして鼻呼吸推進ですね。
坂祝中学でも講演しました
さて中学生というと、2017年3月に岐阜県坂祝町の坂祝中学校1.2年生に向けてあいうべ体操の話をしました。
坂祝中では、あいうべ体操を自主的に取り組んでくれるようになりました。
幼保育園、小学校でのあいうべ体操導入は多いのですが、中学校は少ないんですね。
生徒達が自発的に取り組んでくれるようになったことは素晴らしい!!
2017年夏頃にはこの少年写真新聞社から教材として「鼻呼吸・口呼吸」(タイトル未定)が出版される予定です。
こちらもぜひ楽しみにして下さいね。
執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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