2020年10月最新。鼻炎の鼻うがいには3%の食塩水が効果早い

あいうべ(息育) 鼻うがい 上咽頭

鼻うがい

鼻うがいを実践している方が増えましたね。私もやっていますよ(2022/01/08追記)

オミクロン株が猛威を振るっておりますが、高濃度食塩水やポビドンヨード、ベビーシャンプーなどの界面活性剤入りの鼻うがいは効果があります。

手洗い、避密、マスクに加えて予防策をとりたい方にはお勧めします。特に界面活性剤入りの鼻うがいは感染してからでも効果があります(2022/01/08)

といっても最近は高張食塩水スプレーで済ませてしまうことが多いです。大容量のボトルで鼻うがいするとごそっっと鼻の汚れが取れて気持ちいいですが、いつでもどこでも出来る高張食塩水スプレーの手軽さも捨てがたいです。

さて、今回アレルギー性鼻炎の諸症状に対して0.9%生理食塩水によるものが良いか3%の高張食塩水の方が良いのか比較した研究が発表されたので紹介します。

結果としては、3%の方が症状改善は早いけれど、0.9%でも十分効果ありとのことですから、気楽に読んでいただけるとありがたいです。

※上咽頭まで洗浄できるお勧めの鼻うがいキットはこちらです。

論文のタイトルは、「間欠的なアレルギー性鼻炎に対する3%と0.9%食塩水による鼻うがいの効果を比較する二重盲検試験」ですね。

The comparison of nasal irrigation outcome between 3% NaCl and 0.9% NaCl in adults majority with intermittent allergic rhinitis: A randomized double-blind study

論文はこちらから。


論文の概略

アレルギー性鼻炎二対する治療は抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬の内服あるいは点鼻、ステロイド含有の点鼻薬などが一般的ですが、もちろん鼻うがいも補助療法としてはとても有用です。というより鼻うがいだけでも症状をコントロールできるケースはいくつもあります。

この研究では80名の間欠的なアレルギー性鼻炎患者に対して(通年性鼻炎とは違う)それぞれ濃度の違う食塩水を使って鼻うがいをしたものです。

症状は鼻閉と鼻汁に対してそれぞれ一週間毎の評価をされました。自覚的な症状変化に加えて下鼻甲介の大きさや最大呼気流量も指標とされました。

80人を40人ずつのグループに分けて2週間行いましたが、どちらのグループも症状が軽快し、呼気流量も統計学的有意差を持って改善しました。

3%高張食塩水のほうが1週目の改善が早かったですが、0.9%(生理食塩水)でも2週目には同様の状態にまで回復しました。

すぐに症状を取りたかったら3%で鼻うがい

結果としては、どちらもすぐれた症状改善効果を示しましたが、3%の高張食塩水の方が早く改善しました。

3%というとかなり濃度が濃いので心配になる方がいると思いますが、案外大丈夫です。3%になれると0.9%が物足りなくなるくらいです(^^)

海水濃度が3.4%前後と考えると快適に鼻うがいができるのが3%まででしょうね。

3%高張食塩水を作るには

3%高張食塩水を作るには、100gの水道水に3gの塩を入れます。私が愛用しているサイナスリンスですと3つの袋(リフィル)をいっぺんに入れて微温湯で溶かします。

結晶が残ることはほとんどありませんが、やはりしっかりと攪拌して粒子が残っていないことを確認してくださいね。

FLOというオーストラリア生まれの鼻うがいキットだと3%のリフィルがあるのですが、残念ながらまだリフィルが日本では発売されておらず発売が待たれます。

上咽頭まで洗いたい方は、鼻から入れた洗浄液が片方の鼻からでてくるようにして下さい。上咽頭まで洗えますよ。

くどいようですが私は3%高張食塩水スプレーが多いです(^^;

鼻うがいに関してはこちらの記事も参考になさって下さい。また新型コロナウイルスに対する鼻うがいの効果を知りたい方はヨミドクターの記事を参考になさって下さい。

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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