慢性色素性紫斑

紫斑というのは、血管がもろくなりそこから漏れ出した赤血球が皮膚を通して赤~紫色に見えるものです。じんま疹などの湿疹と間違われやすいのですが、じんま疹は指で押すと赤みが一旦薄くなるのに対して、紫斑は指で押しても色が変わりません。こういう簡単な見分け方もあります。

慢性色素性紫斑は、多くの場合中年以降にみられます。下肢でも膝から下に多く、点状出血やそれが合わさってアザのように見えたりすることもあります。臨床症状によりシャンバーグ病、マヨッキー(血管拡張性環状紫斑)、紫斑性色素性苔癬様皮膚炎の3型に分けられています。

症状はあまりないのですが、痒みや痛みを訴えることもあります。

なかなか改善しない場合は?

慢性色素性紫斑の治療には抗アレルギー剤やステロイド塗布剤が使用されます。また血管がもろくなっているため、それを補う意味で弾性ストッキングを使用することもあります。

一方で、改善しない場合や、症状が長期にわたる場合には「病巣疾患」を疑って見る必要があります。

病巣疾患に関してはこちらのブログを参考になさって下さい。

どこかに紫斑を引き起こしている原因となる病巣(原病巣)が存在していると、その原病巣の治療をしなければ紫斑が改善しないことがあります。

この原病巣としては、鼻腔の問題だと慢性扁桃炎や慢性上咽頭炎、慢性副鼻腔炎などがあり、口腔の問題だと根尖性歯周炎や歯周病、う歯(虫歯)などが関係しています。

なので、症状の出ている皮膚の治療とあわせて全身の原病巣検索を行うといった視点を変えた治療も考えておかねばなりません。

歯周病を改善したことにより紫斑が良くなった例を紹介しましょう。

50代の男性で膠原病の治療を受けています。

ステロイド剤の内服量を増やすと紫斑が少し良くなるのですが、あまり薬を増やしたくないということで受診されました。

この方の場合は、歯周病がひどかったため歯科医院を紹介し、歯周病治療を行っていただきました。。

歯周病の改善にあわせて紫斑の出現もなくなりました。

この様に、病巣を検索し治療を選択するということも大切な診療の一つになります。

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執筆・監修 医師 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医・NPO法人日本病巣疾患研究会副理事長
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター

みらいクリニック(内科・アレルギー科・リウマチ科)
福岡県福岡市博多区博多駅東1-13-31駅東サンシティビル6F
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