【医師解説】足袋型ソックスの弱点【内反小趾にご用心】

こんにちは、足指のびてますか!
みらいクリニックの今井です。

今日は靴下についてお話をしていきたいと思います。 みらいクリニックは痛みと姿勢の外来で、以前はフットケアセンターを設立していてフットケアについて熱心にやっているんですが、多くの方が足指・足・腰・姿勢の問題について悩んでいるということを日々実感します。

それがなぜそうなってきてしまったのかということを、まさに足元から考えていく必要があるという風に思っています。

私たちが一番体に影響を与えると思っているのは靴と靴下なんですね。でもほとんどの人はとっても軽く考えています。「靴ぐらい」とか「靴下ぐらいで」というふうに考えて、それが徐々に徐々に体を悪くしているということに気がついて欲しいですね。まさに生活習慣病なんだということを知っていただきたいというふうに思います。

その中で今日の話は靴下、靴下の形についてお話しましょう。

『足指に負担をかける靴下はなんと●●型でした』ちょっと考えてみてください、5秒間。

漢字2文字が入ります。

足指に負担をかける靴下は・・・足袋型の靴下でした。足袋型の靴下っていうのは、親指と他の4本が分かれている靴下。手袋でいうとミトンみたいなものですよね。あれが足袋型の靴下だと思ってください。 これが足指に一番負担をかけるというふうに私は考えております。

これは外反母趾に良いかもと患者さんが履いてこられた靴下なんですね。足袋型のソックスですね。

外反母趾が目立ちますね。外反母趾があるので、少しでもこの外反の角度をどうにかしたいということで、外反母趾の方がこの足袋型のソックスを履かれる方が結構いらっしゃるんですね。 これは筒状の靴下よりもよっぽど悪いと私は考えております。その理由についてこれからゆびのばソックスとの比較をしながらご説明していきたいと思います。

斜め横から見るとこういうふうになります。 こういうタイプの足袋型靴下はいっぱいあるわけですけれども、親指だけが分かれて他の4本の指がまとまっているということですね。

この方にゆびのばソックスのレギュラーを履いていただきました。これが正面から。親指の状態(角度)がちょっと戻っているのがおわかりだと思います。

斜めから見ていくと親指や全ての指が分かれているわけですから、
こういう風に少し伸びているのもおわかりだと思います。2つをちょっと比較していきますね。

先ほどは親指の位置、外反母趾についてご説明したんですけど、それよりも大切だと思うのは小趾なんです。指は5本あるわけですけど、どれが一番強いか弱いかというと当然親指が一番強いわけです。 一番弱いのは小趾です。小趾がどんどん変形してしまうんです。

たとえばこのスマホ、スマホでこうやって持つから小指が変形するなんていう記事をご覧になった方いらっしゃると思いますけれども、本当にちょっとしたことで体って変形していってしまうんです。

この2つを比較してみましょう。もちろん同じ方ですよ。向かって左が足袋型ソックス。向かって右側がゆびのばソックスですけれども、この外反母趾の角度を見ていただくと、ゆびのばソックスの方が少し狭くなってきてるのがおわかりだと思います。
それよりも何よりも内反小趾。内反小趾というのは、小指が内側に入っていってしまってる状態で、どういうことが起こるかというと、小指というのは、足が外に開かないようにするストッパーですから、O脚になったりとか股関節を痛めたりとかという風なことになってしまいます。

この方の場合、外反母趾の角度もさることながら、内反小趾、小趾が中に入っていってしまいますよね。こちらもかなり中に入って、小指のこの赤いラインが本来の小指の角度だと思ってください。そうするとかなり中に入っている。特にこちら左側の方は中に入っていってしまいますね。

ゆびのばソックスを見ていただくと、ゆびのばソックスは随分と本来のラインに近づいていることがわかります。こちらもそうですね、かなり開いていた、指1本・2本分ぐらい開いていたものがほぼ隙間がないくらいまでになっていっているわけです。

外反母趾の角度に注意してみましょう。左側の部分の親指の開きと右側写真の親指部分の開きちょっと変わってますよね。当然ゆびのばソックスの方が開きが少なくなっています。

それと合わせてこの小指ですよ、小指がグーッと中に入ってるものが、ゆびのばソックスだとまっすぐになってきているわけです。これはこの親指よりもやはり弱い人差し指お母さん指で他の4本の指を支えなきゃいけない訳ですから屈んでしまいます。屈指になる。そして残り4本の部分は足型になっていないわけですから曲がっていってしまうんです。

人間の足指というのは、ギリシャ型・エジプト型・スクエア型と言って、親指と人差し指の関係で言うと、親指の方が長い、人差し指の方が長い、いろんなタイプがあるわけです。あるいは他の指は長さがあんまり変わんないということもある。

そうしていくと、筒状の靴下とかあるいは一部分分かれていない靴下っていうのはどうしても他の指が曲がってしまう、屈指になっていってしまうわけです。この屈指が後重心・かかと重心のようにして今度また姿勢を悪くしてしまうわけです。ですから、人差し指・お母さん指で他の4本を支えるのか、それとも独立してしっかり伸ばすのか、当然結果が変わってきてしまうわけです。

この足袋型ソックスの弱点ですけれども、

  • 母趾の力が無くなるため第2趾、つまりお母さん指に負担がかかり内反小趾が悪化します。
  • 第2趾から第5趾の残り4本の指の屈指が悪化します。
  • 母趾の外反角はほとんど変化ありません

なので外反母趾の方で、足袋型ソックスを履いている方がいらっしゃれば、私はすぐにやめてください、その生活習慣が外反母趾を悪くしてしまいますという風にお伝えしています。

なんでじゃあこれをはくんだろうかというと、これですね。私の結論。
昔から履いていた伝統的なものだからいいんじゃないかという思い込みがあるわけですね。よくいらっしゃるんです。伝統的だから良いという風に思ってる人、それは間違いですね。伝統的なものであっても間違ってることはたくさんあります。

健康法なんかもそうですよね。昔は瀉血、血をどんどん抜いちゃう瀉血というものがよかった。あるいはどんどんどんどん浣腸して便を出すのがいいんだなんていうことも言われていたわけですけれどもそういうことはありません。

やはり足指のことを考えれば足袋型のソックスはお勧めいたしません。これがやはり大事なことだというふうに思います。
この生活習慣がちょっとずつちょっとずつ足指を悪くしていって、そして姿勢の問題 、首こり、肩こりなどにもつながっていくわけです。
ぜひご注意ください。
足袋型ソックス、健康のためと思って履いていただくのはだめでございます。例えば日本舞踊をしてるとかお茶・お稽古、着物を着ないといけない方は、足袋の下に少なくともゆびのばソックスを履いて、少し大きめの足袋を履いていただくのが解決方法になると思います。
しっかりと足指を伸ばしていきましょう。

動画をご視聴いただきありがとうございました。ぜひともチャンネル登録もよろしくお願いします。このような情報をこれからもお届けしていきたいと思います。またみらいクリニックではフットコーディネーションセミナーというセミナー、足指の勉強をするセミナーを定期的に開催しておりますので、ご興味のある方はそちらも参加なさってみてはいかがでしょうか。
今日は、足袋型ソックス危ないですよ、という話をお届けいたしました。それではまた。

【2020/2/23】フットコーディネーションセミナー【@福岡】

五本指ソックス~医師が開発したゆびのばソックス

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医・NPO法人日本病巣疾患研究会副理事長
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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