慢性上咽頭炎を改善させるためには、姿勢を正すことも大事。
なぜなら、姿勢を正すことが鼻呼吸への近道だからです!
文面だけ見ると精神論のように聞こえるかもしれませんが、ちゃんと理由があります。
では、姿勢を正すために必要なこととは?
これはいつも言ってますが、足指を伸ばすことです。
足指をシッカリと伸ばすことで、無理に背筋を伸ばさなくても良くなります。
背筋が伸びると、気道がシッカリと確保できるので、鼻呼吸が楽になるんです!
鼻呼吸がツライ…
そんな時は足指をやさしく伸ばしてみてください。
姿勢と呼吸の繋がり
鼻呼吸をするために、足指を伸ばしてください。
いきなりそんなことを言うと…
何を言ってるんだ?
と思われるかもしれません。
しかし、鼻呼吸を楽にするために足指は非常に大きな役割を担っています。
なぜかというと、足指が使えないと姿勢が崩れてしまうからです。
姿勢が崩れてしまうと、空気の通り道である気道が狭くなります。
そのままでは息苦しいので、無意識で口をぽかんと開けてしまいます。
説明を聞いただけではわかりにくいと思いますので、チョット実験してみましょう!
皆さん、口を閉じて鼻呼吸をしてください。
口を閉じたまま天井を見上げて、そのまま深呼吸。
どうですか?
呼吸しにくいですよね?
では、天井を向いたまま口を開けて深呼吸をしてみてください。
今度はどうでしょうか?
楽に呼吸ができると思います。
実は…猫背の人は上記のような呼吸になっていることが多いです。
猫背になると背中が丸まりますよね?
背中が丸まると目線は下に落ちてしまいます。
そのままだと動きづらいので顔を前に向けて、先ほどと同じような状態になっているんです。
つまり、呼吸が上手くできず口呼吸になるリスクが高いということです。
慢性上咽頭炎を改善させるためには、上咽頭擦過治療(EAT)が必要です。
治療の効果を高めるためにも、鼻呼吸。
そのためには、足指を伸ばすことも必要なんです。
姿勢を作るには土台から
キレイな姿勢を作るためには、カラダを支える土台「足指」を使うことが大切です。
土踏まず(アーチ)が大事!と聞いたことがある方は多いのですが…
足指はノーマークだった!という方が多いです。
足指の大事さがイメージしにくい方は、逆立ちをイメージしてみてください。
逆立ちをするとき、手のかたちは「グー」ですか?「パー」ですか?
手の指を閉じたり、曲げたりして逆立ちをしますか?
筋力が強い方であれば、できなくもないと思います。
ですが、一般的にはパーだと思います。
パーの方が圧倒的に安定します。
それは足も同じです。
足の指がシッカリと伸びて広がっている方が、カラダが安定します。
土台がシッカリと安定していれば、私たちのカラダはまっすぐと立つように作られています。
気道を広く確保するためにも、やさしく足指を伸ばしてください。
これまでも姿勢を正す方法として「ゆびのば体操」と「ゆびのばソックス」をオススメしてきました。
きれいな姿勢を作るためには、カラダの土台を調えることが必須ですからね。
詳しくは、下記の記事を参考にされてください。
ムリに背筋を伸ばさないこと
足指をやさしく伸ばしていると、自然と背筋が伸びてきます。
姿勢を正そうとして、ムリに背筋を伸ばさないようにされてください。
ムリに背筋を伸ばそうとすると、かえって姿勢を崩してしまうことがあります。
患者さまに話を聞いてみても、
ムリに背筋を伸ばすと息苦しくなる
という方が多いです。
どうしても姿勢が気になる…という方は、とにかく足指を伸ばすとこ!
呼吸・姿勢・足指…
全てにおいて言えることですが、すぐに魔法のように効果が出るようなものはありません。
あるのかもしれませんが、少なくとも私は知りません。
魔法のような効果を出すためには、毎日コツコツと積み重ねるほかありません。
地味かもしれませんが、セルフケアの積み重ねが一番大事だと考えています。
継続することで、かならず良い変化が生まれます。
鼻呼吸を楽におこなうためのセルフケアとして、ゆびのば体操。
必ず良い変化が生まれますので、根気づよく継続されてくださいね。
執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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