症状が改善したあともセルフケアを続ける理由【現役トレーナーがゆびのばソックスを勧める理由】

こんにちは!
痛みと姿勢の外来主任の石田です。
トレーナーとして15年、外来を担当してから7年間、多くの方の健康づくりを足元からサポートしてきました。
Tarzan誌11月9日号でも取り上げていただいたのですが、健康づくりにセルフケアは欠かせません。
今日は健康づくりのプロとして、セルフケアとゆびのばソックスを欠かさない理由について書いていきます。
ぜひ、最後までお付き合いください^^♪

 

腰痛、膝痛、そして、外反母趾などの症状が改善したあともセルフケアは継続することをオススメしております。
理由は非常に単純。
痛みなどの症状の後戻りを防ぐためです。

たとえば、あなたが虫歯の治療をしたとします。
治療がうまく進み治療が終えたら、歯磨きはしなくていいという事にはなりませんよね?
むしろ、毎日のブラッシングやフロスでよい状態を維持しないと再発してしまう可能性が高いはずです。

足指も同じです。
私たちは、毎日靴や靴下を履く生活を送っています。
皆さんが思っているより、私たちの足はダメージを受けています。
ぜひ、毎日の歯磨きと同じように、足指をやさしく伸ばしてあげてください。

小さな刺激で悪くも良くもなる

 

いつも申しておりますが、私たちのカラダは小さな刺激で悪く良くもなります。
外反母趾の痛みでお悩みのIさん。
開帳足になってしまい、ご自身にある靴がなかなか見つからないと仰っておられました。
まずは動きが鈍くなってしまった筋肉をほぐしていくために、ゆびのば体操。
そして、足指をただしい位置に矯正してくれる、ゆびのばソックス。
※ゆびのば体操&ゆびのばソックスについて詳しくは、下記のリンクより。
まずはこの2つを頑張っていただきました。
1ヶ月後、上図のように外反母趾の角度がすこし改善して、歩くときの痛みも少し和らいでおられました。

そして、3ヶ月ぶりの再受診の日。
外反母趾の角度が広がって、歩くときの痛みも再発していらっしゃいました。
私もこの7年でいろいろな方の足と向き合ってきましたが、ここまで短時間で悪化してしまったのは、はじめての経験でした。
Iさんも、まさかこんなに悪化しているとは思っていなかった…と愕然とされていらっしゃいました。
原因を探るべく、くわしくお話を聞いてみると…

Iさん
夏の間は暑くてゆびのばソックス履いてませんでした。
ゆびのば体操も、あまりやれていなくて…。

とのことでした^^;
運動不足による筋力低下、靴のサイズや履き方など、いろいろな要因が重なった結果だとは思います。
しかし、はじめの1ヶ月目の改善具合から考えると、セルフケアができなかったことが一番の要因ではないでしょうか?
毎日の変化はすくないですが、毎日のセルフケアに勝るものはありません。
勝って兜の緒を締めよ…ではないですが、改善したあともケアを続けることが大事です。
症状がなくなると安心してしまいますしね^^;
私も気持ちは痛いほどわかります。
まさに「勝って兜の緒を締めよ」です…。
セルフケアの重要性をシッカリとお伝え出来なかった自分への戒めをこめて。
このブログを読んでくださっている、あなたもお気を付けくださいm(__)m

ゆびのば体操で足指伸ばしストレッチ

五本指ソックス~医師が開発したゆびのばソックス

ただしい位置で動かす

カラダを変えていくために、トレーナーとして一番気をつけていること。
それは「ただしい位置でカラダを動かす」ことです。
ただしい位置で動かしている限り、カラダは痛みが出ないようにプログラムされています。
足指をただしい位置で使うために、ゆびのばソックスは必須だと考えています。

とは言え、「ゆびのばソックスを着用していればすべてがOK」というわけではありません。
ゆびのばソックスを履いて歩くと、足指が地面に吸いつく感覚がおわかりいただけると思います。
足指がしっかりと伸びて、自然と体重が乗せれるようになった結果です。
その状態でカラダ(筋肉)を動かして、その状態を形状記憶することが大切だと考えています。
足指を使う感覚を毎日感じることで、足指がすこしずつ伸びていきます。

1912年に出版されたEdward Lyman Munson少佐の「The soldier’s foot and the military shoe」
兵士2000名の足を4年の歳月をかけて研究されたそうです。
上記の著書には、靴やソックスの重要性について書かれています。

上図はおなじ兵士の足のレントゲンです。
左は裸足、右はチューブソックスと靴を履いた状態。
裸足では足指が広がっていますが、ソックスと靴を履くとギューッと足指がくっついていますよね。
どちらの足で歩くことが、カラダにとってプラスなのか…?。
ぜひ一度、考えてみてください。

健康は毎日の積み重ね

1日で症状や体型がおおきく変わるような魔法のような手技はありません。
これはダイエットやカラダ作り、そして、健康づくりでもおなじことが言えます。
私たちのカラダを変えるのは、おおきな刺激ではなくて、小さな刺激です。
毎日コツコツと積み重ねることで、魔法のようなおどろく効果を得ることはできます。
まずは、ゆびのばソックスを履くだけ。
ここから始めてみてください。
慣れてきたら、次はゆびのば体操。
1つずつで良いので、あなたの毎日のセルフケアとして取り入れてみてください。

上記の症状でお悩みの方は、ぜひ毎日のセルフケアを。
ゆびのば体操、姿勢、歩きかた、靴について、くわしく診てほしい!
という方は、痛みと姿勢の外来へお任せください。
あなたに合わせたセルフケアをご提案いたします。

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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