足指のプロが考える裸足保育!元気な子どもの足作り

こんにちは!
「足指」から健康と運動をかんがえるトレーナー、石田です。
息子の保育園で裸足保育が始まるそうです。

裸足保育=足の英才教育というようなイメージがあると思います。
もちろん、私もとても大事な取り組みだと考えています。
しかし…
裸足保育の園児たちの足指が、元気とは限りません。

ということで、今日は足指のプロが考える裸足保育について書いてみます。
裸足保育+αで取り組んでほしいこと3選。
ご自宅でもできることなので、保育士さんだけでなくパパママにも、ぜひ読んでいただきたいです。

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+靴の取り扱い

痛みと姿勢の外来には、小さなお子さんも受診に来られます。
いろいろお話を聞いてみると、裸足保育、上靴、草履…etc.
さまざまなスタイルの保育があります。
ちなみに!
裸足保育のお子さんも受診にきているということは…
「裸足保育=足指が変形しない」ではないということです。
逆に私の息子は、チューブソックス+上靴ですが、足指はピーンと伸びています。
その違いは何なのか?
答えは、いつも申しておりますが「靴」です。

私は前記のとおり、裸足保育は大事な取り組みだと考えています。
しかし、裸足になれば全てが上手くいくとも思っておりません。
裸足保育を行うのであれば、「靴」の取り扱いもプラスしていただきたい。
なぜなら、小さな子どもの足はほとんどが軟骨なので柔らかいからです。
裸足保育で足の機能を高めたとしても、靴や靴下で簡単に壊れてしまいます。
柔らかいからこそ、ちょっとしたことで良くも悪くもなってしまうわけですね。

裸足での保育も大事ですが、靴の安全な取り扱いを知ることも同じくらい大事です。
生活の中で、いっさい靴を履かないって人はいないですから。
靴の取り扱いを知ることで、靴は足を壊す道具ではなく、脚を守る道具になります!
裸足保育を取り入れるのであれば、靴の取り扱いはマストだと私は考えています。

+いろいろな刺激

裸足保育であれば、足裏にいろいろな刺激を入れることができます。
たとえば、園庭でも裸足で遊んでみたり。
芝生があるのであれば、芝生の上をお散歩してみたり。
もちろん、室内であっても工夫次第でイロイロな刺激を入れることができます。
人工芝のマット、ふわふわの毛布、室内用の砂遊び…etc.

  • チクチク
  • ツンツン
  • ふわふわ
  • ゴツゴツ

足裏の神経を刺激することで、運動神経の働きが良くなります。
神経の発達は、5~6歳ごろまで急激に成長して、12歳でほぼ100%に達すると言われています。
つまり、裸足保育で足裏にいろいろな刺激を入れると、その後の運動能力に差が出るわけです。

運動神経の発達というと、一般的には9~12歳の「ゴールデンエイジ」と呼ばれる期間に注目が集まりがちです。
しかし、子どもの運動教室などの経験からいうと、4~8歳の「プレ・ゴールデンエイジ」の期間も大事です。
この時期に、足裏の感覚を刺激することでバランス能力やカラダをイメージ通りに動かす能力が高くなります。
転倒予防にもつながるので、保育のリスクマネジメントとしての効果もあります!

+足指の運動

最後は足指の運動です。
足裏の神経が発達したとしても、筋肉は使わなければ成長しません。
せっかくの裸足保育なので、足指の運動を取り入れてほしいです!

もちろん、運動と言っても難しいもではありません!
園児のみんなが楽しみながら、遊びながらできるようなものでOKです。
たとえば…

  • 足指じゃんけん
  • ビー玉掴み
  • 動物歩き(アニマルフロー)
  • 足でお絵描き

以前ブログにも書きましたが、雑巾がけもオススメです。
動物歩きと同じように、足指をしっかりと使う練習になりますし、教室もキレイになります。

赤ちゃんの足指トレーニング&ママのスタイルアップとしての「ハイハイ」

今日は裸足保育について、私が普段から思っていることを書いてみました。
私としては、裸足保育は素晴らしい取り組みだと思います。
ですが上記のとおり、裸足保育だから足指が変形しないというわけではありません。
逆に裸足保育ができなくても、足指を健康に保つことはできます。

子どもたちだけではなくて、保育士さん、パパママも含めて、みんなで元気になれるように…。
みんなで裸足保育というか「足育」に取り組んでいただきたいと思います。

子どもの成長を守るリスクマネジメントとしての足育~ママは美脚になれる?~

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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