関節リウマチに筋トレ・運動で改善に立ち向かう。第2弾

関節リウマチでも体を鍛えることは大切です。

第一弾に引き続き、I様の登場♪今回は、腰のしびれ、不快感で悩まれていました。

写真は前回の第一弾に引き続き、登場してくださったI様です。今回は、腰のしびれで悩まれていました。

みらいクリニック、フレイル外来トレーナーの助供です。

今回は、先日ブログで紹介しました

  • 関節リウマチ
  • 変形性膝関節症

の症状をお持ちで、改善に向けてトレーニング・運動で立ち向かっている60代女性I様の奮闘記録??第2弾として書いていきたいと思います。

フレイル外来では、ロコモ(ロコモティブシンドローム)やサルコペニア(筋肉量低下、筋力低下)などの身体的フレイルを予防し、いつまでも元気な身体を維持していただくために様々な運動を提供をしています。

関節リウマチの方でも、その他どんな症状をお持ちの方でも、加齢にともない筋肉や心身の活力が低下する「フレイル」を予防するために、運動・体を動かすことは、大切な事だと考えており、症状に合わせて、出来る範囲での運動は必要不可欠だと思います。

ぜひ最後までご覧下さい♪

関節リウマチとは

みらいクリニックは内科、アレルギー、リウマチ科があり、関節リウマチの患者さんもよく治療しています。

関節リウマチは、関節の内面をおおっている滑膜(かつまく)という膜に炎症が起こり、進行すると軟骨・骨が壊れていく病気です。日本では、関節リウマチの患者さんは60~70万人いるといわれています。

関節リウマチの方でも、お薬を飲む必要がある方、飲まなくても良い方。関節の炎症が進行し、亜脱臼(骨がずれてしまうしている方、変形はしていないものの関節に痛み、炎症がある方、、、と関節リウマチでも、症状や体の状態というのは、様々ですよね。

I様の場合、通院当初は、歩く、立つ、など、移動動作や生活動作など、ADL(日常生活動作)にも影響があり、大変困られていましたので、まずは生活をより、楽に過ごすために、関節に負担をかけずに筋肉を鍛えられる加圧トレーニングを用いて日常生活動作に近い、脚をあげる運動(腸腰筋のエクササイズ)や立つ座るに近いスクワット(全身動作、全身運動)や歩くなどのトレーニングを取り組んでまいりました。

合わせて、口腔ケアにあいうべ体操も毎日取り組んできました。

関節リウマチによって忘れていた腰痛を再発!?

加圧トレーニングを続けること1年。恐かったステロイドやお薬を飲むことなく、痛みなく歩けるようになってきた、60代I様。

今でも週に1度、継続して運動してくださっているのですが、1ヶ月ほど前、

I様
夜寝られないほどの腰のしびれがあるの
スケトモ
あれ??しびれは当初からありましたか??
I様
実をいうと・・・
I様
リウマチ発症前より腰から太もも裏にかけてのしびれに悩んでいたの

と悩みを打ち明けてくださいました。

しびれは、関節リウマチの症状が強く、ご本人もよくわからなくなっていたそうで、加圧トレーニングを始め、症状が改善されてきてから、思い出すかのように、しびれが出てきたそうです。

腰のしびれ、それも夜寝られないほど。普段22時には就寝、、寝ようとしたが、けっきょく朝の4時まで寝られない、、、という生活が続いていたそうです。これはかなりつらいですよね。寝不足は身体の不調につながりますので、I様もかなりストレスだと困られていました。

お尻(臀部)の筋肉をストレッチしてしびれが改善

どの姿勢になると痛みやしびれが強くなるのか、反対に、どうすると少しでも楽に感じるのか、一緒にチェックをしてみたところ、

お尻(殿筋)周辺の筋肉の硬さが見られ、硬さにより動作を制限していることが少しわかりましたので、お尻のストレッチをしてみました。

写真は、脚のお尻の筋肉を伸ばしているところです。(左脚、殿部)

やり方は、イスに座り、伸ばしたいお尻の筋肉側の脚を膝を曲げたまま抱えこむことで伸びを感じることができると思います。

前から見ると、かかと、ひざ、おしりの三点で三角ができるような形です。鏡がある方は、一度確認してみるとわかりやすいかと思います。

この姿勢がI様の場合は、硬くなっている筋肉の伸びを感じやすい為、今みてくださっているあなたは、脚の角度や引く強さなど、ご自分に合った動きで無理なく行うようにし、伸びを感じてみてください。

I様の場合、このストレッチにより、しびれが改善されました。

I様
その場で消えてびっくり

かなりビックリされていました。私も少しづつ、改善していけば嬉しいなぁ。という思いでしたので、喜んでくださりとても嬉しかったです。

良くなって終わり、、ではなく、弱点克服のために、しっかりトレーニング!!!

I様
きつかったー!相変わらず笑顔で厳しい

今きつくても、何ヶ月、何年後かに運動してて良かったぁと思ってもらえるように、心を鬼にしております。

フレイル外来で運動をしてみませんか?

今回も関節リウマチに立ち向かう女性を紹介いたしました。

I様は、今回ご紹介しました、ストレッチにより、しびれが改善され、さらに継続的な運動により歩行速度も向上し、

  • 夜寝られるようになった
  • スクランブル交差点を斜め横断できるほど、速く歩けるようになった

と笑顔でお話してくださいました。悩みが改善に向けて進み、とても嬉しく思っています。

どんな症状をお持ちの方でも、加齢にともない筋肉や心身の活力が低下する「フレイル」を予防するために、運動・体を動かすことは、健康・元気でいるためにも、大切な事だと考えており、みらいクリニックでは開院当初より、運動プログラムを提供してまいりました。

患者様は、変形性膝関節症、変形性股関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、関節リウマチでお悩みの方や、糖尿病や高血圧と生活習慣病を予防・改善することを目標にお持ちの方が来院されます。

フレイル外来としては、内科医でありながら関節の動きや運動に詳しい今井院長の指導のもと、専門のトレーナーが個人に合わせた運動プログラムをご提供しています。医師と運動指導者の2つの目線で、より安全により効果的な運動プログラムを作成いたしております(自費診療です)。

早期のフレイル対策を目的とした運動以外にも、リウマチや脳梗塞後遺症の方など、パーソナルリハビリ・パーソナルトレーニングも行っております。

ぜひ、一緒に運動してみませんか?(^^♪

今回のブログは以上で終わります。ありがとうございました。

ちなみに・・・今回のI様の症状は、今井院長は「むずむず脚症候群」ではないかと考えていたようです。

私も勉強してみましたが、確かに「むずむず脚症候群」と思われる症状も出ていました。でも不思議な名前ですね、むずむず脚症候群って。

なんだか身の置き所が無いような、脚が変な感じ、しびれというか不快感で脚がピクッとなって起きることもあったそうです。

院長は、「症状が続くようなら服薬も考えてみますね」とI様にお伝えしていたようですが、トレーニングの後に症状が改善したと聞いてとても驚いていました。

いまかず
むずむず脚と思っていたけど、症状が消失していたね。やっぱり診断と治療は難しいね。勉強になった。
と申しておりました。

フレイル外来・個別パーソナルトレーニングのご予約は、お電話で受け付けています。
必ずご予約の上ご来院ください。

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休診
午後休診ほか
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執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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