夜間頻尿にも寝るときの口テープが活躍します

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夜間尿とは、寝ている間おしっこをするために起きなければならないことを言います。悩んでいる方は結構多く、加齢とともにその頻度が高くなります。睡眠が妨げられてしまうので、日常生活にも支障が起こることがあります。

私も深酒をしてしまうと、いつもの目覚める時間の1時間ほど前におしっこに起きてしまうことがあります。二度寝をするには中途半端な時間なので困ります。あぁお酒を飲むのを控えれば良かったと思っても後の祭りです。

就寝時の口テープで夜間頻尿が消失

Kさんは、関節リウマチで治療中でした。いろいろな薬を試したのですが、アレルギー反応が出てしまいました。その後も薬の種類を変えてみたのですが、やはりアレルギー反応が出てしまい使うことができませんでした。

どうにかならないものかと相談に見えました。

問診票には「寝起きが悪い」「夜間尿」もあると記載されています。

寝起きが悪いは睡眠が悪い証拠

当たり前の事なのですが、寝起きが悪いと睡眠そのものが悪い証拠です。寝具などを変えてもやはり寝起きが悪いという人は、夜間の口呼吸を疑って見た方がいいでしょう。

  • 枕元に水を置いている
  • 朝、口が乾いている
  • 起きたときにノドがイガイガする

などの自覚症状がある人は、睡眠時の口呼吸です。睡眠時無呼吸症候群がないかを調べることとまずは口テープをお勧めします。

Kさんにも口テープを毎晩貼って寝るようにすすめました。すると、2ヶ月したときに

Sさん
最近は、夜おしっこで起きることがなくなりました

と仰るのです。

口テープで夜間頻尿が改善することを時々経験します。

ではナゼ口にテープを貼ると夜間頻尿が改善するのでしょうか。

睡眠時無呼吸症候群では、寝ているときの血中酸素濃度が下がってしまいます。これは起きているときには考えられないほど下がる人もいます。

そうすると低下した酸素を補うために、心臓が強く働く必要に迫られます。その時にANPというホルモンが心臓から分泌されます。

ANPは心房性Na利尿ペプチドといって心房で合成されて、利尿作用があります。つまりANPが上がるとおしっこの量が増えてしまうのです。

私のように前の晩に水分を多量に摂取したというエピソードがないにもかかわらず、夜間尿を認めるのは睡眠時の低酸素血症から引き起こされている可能性があるのです。

口テープをすると睡眠時無呼吸が改善され、低酸素血症も改善します。

それで心臓も安定して動けるようになり、結果として夜間尿がへるということになるのですね。

お子さんのおねしょでも同じような状態が起こっていると思われます。

鹿児島大学小児歯科の山崎要一教授のお話を伺ったときも、歯科矯正をして睡眠が良くなるとおねしょが治ることがあると仰っていましたが、まさに今回のことと繋がります。

鼻づまりと上あごには密接な関係あり

ただし、くれぐれも鼻にテープを貼ってはいけませんよ!

 

口テープは、マウスリープをお勧めしています。

肌が荒れたりすることもあるので、色々な商品を試してみて下さい。私は、ガムテープでも大丈夫ですが,,,

口呼吸を止めて万病を治す~口テープ特典付き」発売中

これは私が2017年7月に出した本です。口テープの特典付き。こちらは息育、あいうべ体操についてです。 ゆびのば体操や姿勢についても解説しています。 フルカラーでとても分かりやすく見やすく仕上がりました。 こちらもどうぞよろしくお願いします。

 

鼻呼吸や口テープについても詳しく解説するネイザルケアセミナー2018/5/27福岡で開催します。

https://mirai-iryou.com/aiube/

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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