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まぁるい抱っこによる鼻呼吸への道 その2
キレイな上あごの形が鼻呼吸を作ります。そのためには、赤ちゃんの時の抱っこの方法も大切なんです。食べること、呼吸することこれらは自然と出来るものではなく、学習が必要です。正しい抱っこ、赤ちゃんにとって楽な抱っこ、そしてママパパにも優しい抱っこ、それが3秒で泣き止むまぁるい抱っこです。まぁるい抱っこのその2は姿勢のお話しについて伺いましたよ。
子どものしっかりとした上あごを作っていきたい「○△Vプロジェクト」、上あごの形と鼻呼吸は密接な関係があります。鼻と口は一緒に成長します。兄弟みたいなものです。そして口が土台となります。鼻呼吸のためには、きちんとした土台(上あご)が大切になります。
辻直美先生によるまぁるい抱っこ動画その2をお伝えします。
その1はこちらです。
育母塾代表の辻直美先生にみらいクリニックにお越しいただきお話を伺いました。
実際に私たちも抱っこしてもらったんですよ(今回の動画にはありません)。
ちょうど当院のスタッフに妊婦さんがいましたので、実演までしていただきました!辻先生ありがとうございました。
こちらが辻先生のDVD付き書籍です。
抱っこの前の姿勢の準備
辻直美先生の書籍「どんなに泣いている子でも3秒で泣き止み3分で眠るまぁるい抱っこ」にはDVDが付いてきます。
抱っこの仕方が学べるDVDなんですが、なかなか実際の抱っこにまでたどり着くには時間がかかります。
何に時間をとられるのかというと、抱っこ前の姿勢の準備なんです。
えっ??姿勢??
抱っこするための姿勢があるのと思った方、そうなんです。抱っこのための姿勢作りに辻先生は時間をかけるんです。
何事も土台、基礎が大切
こちらが辻直美先生の動画その2です。
抱っこするママ、パパの腕や胸は赤ちゃんにとってはベッドと同じ。
ゆったりと体を預けられるのか、それとも無理な姿勢で筋肉が緩まずに緊張しながら抱っこされるのかは大きな違いになってきますね。
ベッドの四隅の足がぴったりと揃っていない状態を思い浮かべてください。
寝返りをするときにガタガタしたり、ぎしぎしなったりするとゆっくり眠ることが出来ません。
気になって睡眠も浅くなってしまうかも知れません。
抱っこの時の土台、そう足下が不安定であったら抱っこも不安定になるんですね。
だから辻先生は、姿勢のことを強調するんです。
- 姿勢を悪くするいろいろな問題をちょっと書いてみます。
- 足指の変形(かがみ指、寝指、浮き指など)
- 足の変形(足のアーチの崩れ、踵重心、アキレス腱の浮腫など)
- 靴の問題(サイズがあっていない、甲の部分がゆるい、スリッパやぞうりなど)
- 靴下の問題(かがみ指を生んでしまう、滑りやすい素材など)
これは私たちも得意ですよ!
例えば足指の変形。
かがみ指、浮き指、寝指、開張足、内反小趾、外反母趾などなどたくさんあります。
この変形した状態で立つとしたらすぐ疲れたり、左右の足を交互に休ませながら変な姿勢で立ち続ける癖が出たりします。
これが抱っこを不安定にさせてしまうのですね。
ゆびのばソックスをはいて涙ぐんだママさん
ある講演会でのエピソードを書かせて下さい。
足育講演後に「ちょっと相談良いですか?外反母趾なんです」といって近寄ってきた生後半年ほどの赤ちゃんを抱っこしたママさんがいました。
足下を見るとなるほど外反母趾です。筒状の靴下をはいていましたので、脱いで実際の足を見せてもらいました。
とゆびのばソックスをその場ではいてもらいました。
とそのママさん泣き出しちゃったんですね。母親の気持ちというのをしって私もビックリ、そしてお互いにニッコリ。
このまま三、上半身だけで無理に抱っこをしていたんですね。足下が変わると抱っこが楽になるという一例です。
足は体の土台・基礎ですから、土台が崩れると上に乗っかっているものは崩れてしまうのは当たり前ですね。
いま正しく立てていますか?
こう聞かれてどういう風に応えるでしょうか。
「もちろん正しいじゃない」、「特に腰痛とか症状があるわけじゃないし大丈夫だと思う」、「もしかしたらちょっと悪いかも知れないけど、そんなに悪くないでしょう」という答えが多いと思います。
普通って難しいんですよね。
普通に立って下さいといって立ってもらっても、反り腰だったり猫背だったりします。本人は悪い姿勢をとろうと思っているのではなく、本人にとって「普通の良い姿勢」をとっているのですから、良いと悪いの違いは本人にはわかりませんね。
そのもしかしたら「普通」が「違う」のかもしれませんね。
足指も同じです。私がみるとひどい外反母趾であっても「そんなに悪いですか??」と不思議がる人も大勢います。
この当たり前が心配、と辻先生は仰います。
足指の問題が猫背や側弯、反り腰など姿勢の問題に繋がっていくんです。
おっぱいをきちんと吸える抱っこの仕方を
辻先生のお子さんは、口が開いていたり、唇が乾いていたりということがなかったというエピソードを教えてもらいました。
まぁるい抱っこをしていたから、気道がふさがれることが無いので、きちんとした鼻呼吸の子どもに育ったんでしょうね。
足下がしっかりしているから、上半身が無理なく抱っこが出来るんですね。
ということでみらクリ受付嬢をサンプルに辻先生からさらしを巻いてもらいましょう
これはぜひ動画で確認して下さい。
赤ちゃんを抱っこするときだけでは無く、妊娠中も子宮の状態を良くするために姿勢を改善するのはとても大切ですね。
書籍付属のDVDのなかでも抱っこの前の姿勢のチェックはとても入念にしておられましたよ。
私もまぁるい抱っこをしてみた、されてみた
動画の最後はなんと防災のお話しになります。災害ナースとして活躍している辻先生ならではですね。
ぜひご覧下さいね。
ところで私もまぁるい抱っこをされてみたんですよ。大人も抱っこできるってちょっと信じられませんよね。
しかも私と辻先生の身長差は結構ありますからね。良く驚かれるのですが、私は身長180cm、体重72kgあります。
そんなことはお構いなく私もまぁるい抱っこされました。
見て下さいこの状態。
さらにこの表情。確かに気持ちいい!抱かれている感じあります。
赤ちゃんがこんな感じで抱かれると本当に安楽な、安寧な状態でいられるでしょうね。
これはラクチンと言うより安心感たっぷりです。
で私も、今度は抱く方になり辻先生に指導をしてもらいながら助供をまぁるい抱っこしました。
絵としてちょっと気持ち悪いかな??
助供の気持ちよさげな顔を見て下さい!
中高生のわが子も抱っこしてみた
帰宅してから高三の息子と中三の娘を抱っこしてみました。
子どもを抱っこするなんて何年ぶりでしょうか。大きくなっても抱っこさせてくれるわが子に感謝ですね。
まぁるい抱っこにはほど遠いかも知れませんが、子どもとの「触れあい」はいろんなものを溶かしてくれる、癒してくれますね。
ママやパパのみならず、みんなが幸せになるまぁるい抱っこ、辻先生の講演やセミナーがあったら参加してみて下さいね。
執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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