ノリに乗っている噺家も声が命
噺家としてもそして執筆家としての立場も確立しつつある立川談慶師匠。毎月の如く新著を出され、雑誌のインタビュー記事やTV出演など活躍の場をどんどん広げておられます。
加圧トレーニング繋がりの森田敏宏先生から立川談慶師匠の喉の調子を相談されました。
長引く咳と声がれでお話しが上手く出来なくてとても悩んでおられるとのことでした。
早速、相田歯科・耳鼻科で上咽頭擦過治療を行いました。
なんとこのときは、上咽頭擦過治療(Bスポット治療)の大家・治療歴50年の谷俊治先生がちょうど私の外来指導に来て下さっている時で、談慶師匠も谷先生からの施術を受けました。
喉頭ファイバーでは、声帯もかなり腫れており、動きも良くありません。もちろん上咽頭の炎症もありました。
ところが、擦過治療を終えると
「声が出せる!」
と談慶師匠が思わず驚きの声を上げます。
擦過治療後はこの様なことが起こります。ですから、歌手や舞台俳優さんなどが出演が近くなると
「Bスポットやってくださ~~~い」と受診することがあります。
その後談慶師匠の喉の調子はめきめきと改善し、その後の破竹の勢いにつながります(もちろんそれまでのご本人の多大なる努力の成果ですよ)。
談慶師匠の著作を紹介
まずは「落語家直伝うまい! 授業のつくりかた: 身振り手振り、間のとりかた、枕とオチ…落語は授業に使えるネタの宝庫」
私はスーパープレゼンテーションセミナーで、プレゼンが上手くなるためにはぜひとも落語を聞いて下さい、と伝えています。
まさに落語は、プレゼンなのです。
だから上手い噺家が、うまい!授業のつくりかたが出来るのは必然なんですね。
amazonに載っていた談慶師匠のプロフィール。
立川 談慶:長野県上田市出身。慶応義塾大学卒業後、(株)ワコールに入社。 吉本興業福岡事務所所属を経て、落語立川流家元・立川談志に師事。 2000年に二つ目昇進、2005年に真打ち昇進。 9年という長い前座(修行)時代の経験をもとにした著書を いくつも出版する、ベストセラー作家でもある。
談慶師匠は、慶應卒という高学歴噺家なんですよ。
次は「なぜ与太郎は頭のいい人よりうまくいくのか」です。
与太郎とは、落語に出てくるちょっと間の抜けた人物として描かれています。
私は今朝電車の中で「錦の袈裟」という落語を聞いてきたのですが、その中にも与太郎が登場します。
与太郎は、間が抜けているようで、愚か者のようで、実はその真の姿は・・・
現代社会では忘れ去られている与太郎のような生き方にこそ神髄があるのではと言う見方。
私にも、そんな部分欠けているなあ。
忙しくて季節の移り変わりを感じることが出来ないあなたへ。そして私にも必要な本でした(^^ゞ
ちなみに「錦の袈裟」の話も本書に登場します。
このときの与太郎は、女郎を買いにいって良いか奥さんに尋ねるというとんでもないことをしでかします。
ところがこの奥さん、「亭主に恥をかかせてはいけない」と、与太郎にお坊さんのところへいって錦の袈裟を借りに行かせるというアイデアを思いつきます。
その錦の袈裟をふんどしにして吉原に繰り出したところ・・・
「こんな女房を持つ与太郎は女運が良い」とは談慶師匠の評。
そして「人生を味わう 古典落語の名文句」。
落語の名文句を読みながら、落語のあらすじも分かり、その背景も分かるという一粒で2度美味しい本です。
似たような本に、同門の立川志の輔師匠が監修したこちらもありますが、こちらはより初心者向けですね。
100の落語のあらすじだけを載せています。
せわしない現代社会の清涼飲料水的な落語の世界に触れてみるものいいですね。
ちなみにこの「めんどうくさい人の接し方、かわし方」のKindle版を購入していたのですが、中学生の娘がじっくりと読んでおりました笑
回りにめんどうくさい人がいるんでしょうね、、、、、(^^ゞ
立川談慶師匠、これからますますお忙しく活躍なさることと思います。
陰ながら応援しております!
執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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