「足袋」読めますか?
足袋と書いて「たび」と読みます。
女性なら着物の着付けなどの時に一度ははいたことある方も多いと思います。
普段はお仕事とか趣味ではく以外にはなかなか足袋をはく機会も無いと思います。
今回はこの足袋についてのお話しをいたします。
日本の文化は大切にしていきたいですね
私たちが慣れ親しんできた日本古来の文化。
大事にしていきたいですよね。
例えば初詣やお月見、七夕なんて、言葉を見るだけでもちょっと嬉しい感じがしますね。
なかでも私はとくに和服が大好きです(^^♪
和服を着ると、気分も姿勢もしゃんとしますよね(笑)
なんてことを最近、耳にするようになってきました。
先人たちの智慧から生まれたものだからカラダに良いに違いない!
親指が離れているから、外反母趾に良さそうだ!
・・・本当にそうでしょうか?
今日は足袋について考えていきたいと思います。
足袋のかたち
まず、足袋のカタチをみていきましょう。
親指とその他の指で分かれていますね。
足先が二つに分かれていることによって、下駄や草履を履くことができます。
また、親指がわかれていることによってしっかりと地面を踏み返すことができます。
でも、気になるのは人差し指~小指の部分。
構造的にはチューブソックスと同じです。
チューブソックスとは、私たちが靴下としてイメージしている普通のソックスです。
実は足袋でもパーはできるんです!
といっても、オーダーメイドで作成した場合のお話です。
基本的に足袋の生地は伸縮性がないので、サイズを間違えると・・・
窮屈な靴と変わりがないような状態になってしまいます。
最近では伸縮性があるタイプも発売されているみたいです。
つまり、チューブソックスを履いているようなものですね。
親指(母趾)は良い感じ。
でも、人差し指~小指は機能が低下しそうですね。
クリニックやセミナーでお伝えしていますが、足指は広がって伸びている状態をキープしたいですね。
足の役割
ひとまず足袋から話をかえましょう。
そもそも、足の役割ってなんだと思いますか?
いろいろな役割があるんですけどね。
カラダの土台として、地面をしっかりと踏み返せることが大事です。
では、地面をしっかりと踏み返してカラダを支えるにはどうすればいいのか・・・。
ヒントは「逆立ち」です。
逆立ちをする時の手のカタチはどうなっていますか?
カラダをしっかりと支えるために、指を広げて伸ばしていますよね?
ここで足袋に話を戻します。
足袋の構造でもお伝えしましたが、人差し指~小指はチューブソックスのような状態でしたね。
足指パーができません。
だから普通の靴下をはいている状態とそんなに大きく変わりません。
というより親指(母趾)の力を削いでいるので、かえって調子を崩す人が出てくるかも知れません。
ちょっと心配・・・
土台が安定しないと、カラダが安定するわけがありません。
カラダを楽に、正しく使いたいならお勧めはできないですね^^;
足袋は礼服、作業着だった!?
なんと昔の日本でも、足袋は普段使いするものではなかったそうです。
基本は裸足。
下駄や草履などは、
「ちょっと近くにお買い物へ(^^♪」
というときに履くことが多く、長歩きをする時はしっかりと固定できる草鞋(わらじ)を履いていたそうです。
また、現代のような洗濯機もない時代です。
そんなに頻繁に洗えません。
足袋は礼服や作業着として使う・・・くらいの頻度だったのかも知れません。
そう考えると、機能的な要素で使用していたというより、伝統的な要素(神事とう)の方が強いのではないでしょうか。
結論から言うと、足袋を普段使いするのはお勧めしません。
内反小趾がひどくなる可能性も生じます。
もちろん、個人の見解ですのであしからず・・・。
普段から履かないといけない方もいるでしょうし、着物を着るときはどうしたらいいの?
そういう質問が飛んできそうですね(笑)
「使う、使わないの二択」ではなくて、「使うならケア」を!
ヒール、パンプスなどもそうですが、使うな!とは言いませんよ。
オシャレも生きていくうえで大事です。
好きな服着て、好きなもの食べて・・・ってするならそれなりのケアをしましょう。
運動不足、フレイル予防には「加圧トレーニング」
みらいクリニックでは治療はもちろんですが、予防に力を注いでいます。
ぜひ「痛みと姿勢の外来」にご相談下さい。
執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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