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外反母趾改善は「靴選び」が大事

外反母趾と靴選びについて

外反母趾の改善には、自分の足に合った靴選びが必要です。間違うとさらに悪化してしまうことがありますから大変です。

足指の変形にお悩みの方の、過半数以上が靴の間違いが原因として挙げられます。

靴を購入されるときは、ご自身の足の実寸+1.0~1.5cmのサイズを選んでください。

そして、靴ひもはしっかりと締めること。

同じサイズ表記でもメーカーが違えば微妙にサイズが違いますし、同じメーカー同士の靴でも靴の木型が違えばサイズが変わりますので要注意。

靴の間違いを正せば、外反母趾改善に繋がります。

https://mirai-iryou.com/shinryo/itamitoshisei/gaihanboshi/

 

2018年2月青森は八戸にて「ゆびのばセミナー」が開催されました。東北地方を中心に全国からたくさんの方が参加されました。

今回は私も、講師として参加させていただきました。

応用編でお伝えした靴選びの重要性をこれからも発信し続けますが、セミナー途中での参加者との会話を紹介しますね。

石田
皆さん、靴ってどうやって選んでますか?
彼女
履いてみてしっくりくるものを選んでます!
石田
え?足のサイズとか計らずに感覚ですか?
彼女
はい!足のサイズなんか計ったことありません!

多くの方が同じように答えると思うのですが、これが間違いのもとです。

石田
その“感覚”ってどうやって身につけられたんですか?
彼女
え?小さなころから靴履いてますし大丈夫です!

ところが大丈夫ではないんです。

もし、小さなころから間違った靴選びをしていたとしたらどうでしょう?

きっと、その靴選びに疑問を持つことはないでしょう

それが当たり前で、生活の一部だから。

小さなころに靴を選んでくれるのは、親や店員さんですよね。

靴を選んでくれたその人は、どうやって靴選びを学んだのでしょうか?

店員さんだからといって、みんなが靴の勉強をしているわけではありません。

もちろん、親も。

こうして、生活習慣の遺伝によって外反母趾家庭ができてしまいます


この度は、八戸市でゆびのば体操インストラクターセミナー(基礎、応用、上級、インソール)とフルコースで行いました。

今後の予定は、こちらをご覧下さい


靴を選ぶときは足の実寸を計りましょう。

因みに、上記の会話の女性。

足の実寸は24.2cmだったのですが、靴のサイズは24.5cmでした!

これは「間違った靴選び」なんです。

足指も全く大丈夫ではなく、立派な外反母趾でございました。

次で触れますが、靴ひももユルユルです。

靴ひもはテーピングと同じです

ゆびのばセミナーでは靴ひもの結び方の練習もします!

”痛みと姿勢の外来”でもよく言われるのですが、

彼女
親指が痛いから紐は緩くしています!

ぶった切って申し訳ないのですが、これも大きな間違いです。

外反母趾を患っていらっしゃる方の多くが、開帳足かいちょうそくと言う状態になっています。

開帳足とは…

指の付け根の関節(MP関節)を固定している靭帯や筋肉が弱くなって、横に広がっている状態。

足指の変形があれば、高確率で併発しています。

紐を緩めてしまうと、靴と足のあいだにスペースができてしまいますよね。

するとどうでしょう?

固定できていない関節は、さらに横へ横へと広がってしまいます。

靴ひもは、足と靴を一体化させてくれるテーピングのようなものなのです。

しっかりと締めてください!

ご自分のカラダを守るために。

目安としては、靴ひもとシュータン(べろ)のあいだに指が入らないくらい締めてください。

柔らかい靴にもご用心

柔らかい靴を履いた状態では踏ん張れません。

外反母趾用ということで、非常に柔らかい靴が販売されています。

それって本当に足にいいの?とよく聞かれます。

結論から言うと、みらいクリニックではお勧めしていません。

柔らかいと、指を圧迫せずに痛みが出ないような気がしますよね。

しかし、その柔らかさがネックなんです。

柔らかすぎて靴の中で足が安定しません。

前に滑ってしまったり、左右に足が広がってしまいます。

上記の靴ひもが緩い状態と同じです。

 

また、柔らかい靴を雑巾絞りのようにネジってみてください。

この様にグニャグニャになりませんか?

このネジれが足に伝わります…。

歩くたびに、このネジれが足に伝わってしまうと考えたら…

足を守れるはずがないですよね。

足はカラダの土台であり、健康の土台です。

その足を守る「靴」は非常に重要なアイテム。

オシャレをすることも、もちろん大事。

しかし、オシャレは健康だからこそできるものです。

そのためにも、身体を守るための靴選びを!

足、身体を守るために

この外反母趾を作った原因は…?

上の写真を見てください。

左足の外反母趾が目立ちます。

この外反母趾がどの様にしてつくられたのか、この方の靴を見てみましょう。

インソールについて足形が物語っています。

ここまで読み進めていただいたなら、何がおかしいか分かりますよね。

インソールについた足形をみてください。

足指が動くスペースがないので、靴の中で外反母趾になるように矯正しているんです。

靴紐もユルユルです。

多くの方は「足指」や「靴」の知識がないために、足元を見直さないんです。

そこに大いなる原因が埋まっているのに。

身体に合った靴であればしっかりと踏ん張れます。

この記事を読んで頂いた後に、ご自身の靴を見直してみてください。

そして、周りの方の靴を見てあげてください。

身体を守るためにできることは、たくさんあります。

靴選びも、そのうちの一つです。

もちろん靴だけで…という意味ではありません。

クリニックではゆびのば体操、ゆびのばソックスのご案内もしています。

間違った生活習慣を、後世に伝えないように。

あなた自身だけでなく、子供さん、お孫さんのためにも。

まずはあなたから、正しい靴選びを始めてみませんか?

 

痛みと姿勢の外来では、靴選びの指導も行っております。

足指の変形、痛みでお悩みの方はご相談にお越し下さい。

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執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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