建設現場を眺めながら「足育」に思いをはせる~人間もビルも土台が大事~

2023年3月1日。

現在、みらいクリニックの隣にあった合同庁舎の建て替え工事が進んでいます。

解体、基礎工事、建設。

その中で一番時間をかけていたのが、基礎工事です。

解体はあれよあれよという間に終わってしまい、建設は気がつけばもう骨組みが完成間近。

でも、基礎工事というか地盤補強はほんとうに時間をかけていました。

掘っては埋め、掘っては埋め…。

建設したビルが倒壊しないように、しっかりとした土台が必要ですからね!

地味で目立たない作業でしたが、とても大切な作業です。

人間も痛みなくまっすぐ立つためには、しっかりとした土台が大事です。

今日は人間の土台について再確認していきたいと思います。

縁の下の力持ち

掘っては埋め、掘っては埋め…

ビルの解体はあっという間に終わったのですが、基礎工事は1年近く続いていました。

これから建設されるビルを支えるために、地盤を補強するための作業ですからね。

凸凹だったり、柔らかかったらビルを支えることが出来ません。

素人の私にはわからない作業がちゃくちゃくと続いていました。

私たちが住んでいる家、職場、公共施設…etc.

安全のための見えない作業で支えられているわけです。

 

これは人間のカラダでも同じことが言えます。

カラダを支えている足がシッカリしていないと、痛みなくまっすぐと立つことができません。

とくに足指が元気でなければ、足の機能は低下してしまいます。

あなたの足指は、シッカリと末広がりに伸びていますか?

普段は靴下や靴でかくれている部分なので、ちゃんと見返したことがないという方も多いのではないでしょうか?

私たちの足は、まさに縁の下の力持ちです。

脚光をあびる機会は多くはありませんが、私たちのカラダを支えるという重要な任務を、文句もいわず日々繰り返してくれています。

1日のうち1回くらいは足をねぎらう時間があっても良いのではないでしょか?

痛みは結果、原因は…?

地盤の補強が終わった後は、見る見るうちにビルの骨格が組みあがっています。

すごく大きくて丈夫そうな鉄骨。

これは人間で考えると、骨や筋肉ですね。

転倒予防やバランスを強化するために、体幹を鍛えましょう!と言われることがあります。

たしかに、体幹部の筋肉も大事ですが、まずは安定した土台の方が大事です。

たとえば、上図の骨格が不安定な地盤の上に立っていたとしたら…?

まっすぐに立つはずがありませんよね?

ビル自体が倒れてしまったり、傾いてしまいます。

傾いたままでいると部分的に負担がかかり、折れ曲がったり、倒壊してしまいます。

 

私たち人間でも同じことがいえます。

土台である足指がシッカリと伸びていないと、転倒、膝痛、腰痛、肩こりなどのリスクが高まります。

いくら強い筋肉があったとしても、土台が安定していなければ力を発揮することはできません。

このまま歩けなくなるかと思っていた

今年の夏にはこのまま歩けなくなるんじゃないかと不安だった…

そう仰っていたKさん。

今は股関節と膝の痛みをわすれて、毎日10000歩以上歩いていらっしゃるそうです。

なぜKさんが痛みなく元気に歩けるようになったのか?

それはカラダの土台である足指を伸ばしたからです。

たったそれだけで?

外来でもよく言われますが、足指はカラダを支えている土台です。

上記の通り、土台がシッカリと安定することでカラダはまっすぐ立つことができます。

まっすぐと立って、まっすぐと歩くことができれば、私たちのカラダは痛まないようにできています。

初診時のKさんの足指が上図です。

右足の指が全体的にギューッと踏ん張っていますよね。

これを屈み指といいます。

目立たない変形ですが、たったこれだけで痛みが出てしまうことがあります。

https://mirai-iryou.com/shinryo/itamitoshisei/kagamiyubi/

 

痛みなく歩くために…

  • ゆびのば体操
  • ゆびのばソックス
  • 靴の見直し

3ヶ月ほどで痛みなく歩けるようになり、今では定期的なメンテナンスで受診してくださっています。

初診時の写真と比べると、足指の伸びやスペースが明らかに改善されていますよね。

大差がないように感じる方もいらっしゃると思います。

その少しの違いが「痛い」と「楽」の分かれ道となります。

足指は痛みを感じることが少ない部位です。

気がつかないうちに少しずつ変形して、徐々に膝や腰に負担をかけてしまいます。

肌や髪のケアをするのと同じように、痛みなく元気に歩くためには足指のケアが必須です。

足指について学ぶセミナー

足指についてもっと知りたい!という方のために、定期的にセミナーを開催させていただいております。

その名も「フットコーディネーションセミナー」

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これまでも医療従事者、スポーツトレーナー、治療家などのカラダの専門家だけではなく、一般の主婦のかたなど、幅広い方に参加していただいております。

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靴ひもの結び方など、直接ご指導させていただきます。

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執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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