健康的な靴選び。良い靴の選び方座談会

あなたの靴選びもう非常識?靴選びについて座談会をしました

今回はフレイル教室は、ちょっと趣向を変えて靴選びを行ってみました。良い靴ってどんなものですか??って尋ねるといろんな答えが返ってきます。

と言うことは、人によって違う?正解がない?ってことでしょうか。

靴を間違ってしまえば、転倒に繋がります。そしてそのまま介護生活なんてことも・・・

だから靴もフレイル対策には大切なんですね。ご興味のあるかたはぜひ、最後までご覧下さい♪

軽い靴が良いというのはウソ

フレイル・ロコモ教室では主に運動についてお話しをすることが多いのですが、今回は座談会形式で靴について皆さんとお話ししてきました。

フレイルとは介護一歩手前の状態のこと、ロコモとは、ロコモティブシンドロームといって運動器疾患により歩行や日常生活に支障が出ている状態のことです。

フレイル教室では、靴のチェックなどもやっているんですよ。

ロコモ・フレイル教室での一幕。靴選びについて語り合いました。

一緒に自分の体に合った靴選びをしてみませんか??

みらいクリニック、フレイル外来トレーナーの助供です。

私が住んでいるのは福岡県福岡市内、最近グンッと気温が下がってきまして、慌てて冬のコートをおろしました。気温は早朝で5度ぐらいです。出勤時には息をフーーっと吐いて、白い息を楽しんでいます。笑

そんな中、街中を歩いているときに、とっても気になることがあります。

スケトモ
特に天神地下街を通る時です!笑

それは、途中みかける方々の履いている靴と靴の履きこなし方。

もしかしたら靴が合っていないのかなぁ??なんて。

というのは、フレイル外来にお越しになる方で、体の不調を訴える方。その多くが、

足下を見落としがちで、土台から体のバランスを崩している方が多いからです。それから、みなさん、どういった靴を履いているんだろう。履きこなし方はどうなんだろう、と気になるようになりました。

例えば、下にある写真をご覧下さい。

まっすぐ立つと、足の向きが左右で違います。

スケトモ
まっすぐ立ってください。

とお伝えしたところ、両方の足が正面に真っ直ぐ向けられませんでした。まっすぐ立つと、足の向きが左右で違います。

本来は、かかとの骨、すねの骨が真っ直ぐ向いているのですが、上の写真の場合、左の足がすこし曲がっています。

足指の変形には、外反母趾・内反小趾・屈指症(かがみ指)寝指・浮き指などがありますが、この写真は指ではなく、足首のねじれですね。

70代の女性ですが、ご本人には全く曲がっていることに、自覚がありませんでした!足の変形があるのですが、痛みがあるのは「足」ではなく「膝」でした。

不思議ですよね。痛んでいるの部分に原因があるわけではないと言うことです。

今回のブログのタイトルにもなっていますが、いまあなたの靴の選び方、履きこなし方ですと、もしかすると、あなたの体は悲鳴を上げているかも知れません。

もうすでにSOSが出ている方がいるかも(´・_・`)

今回の座談会はとても熱く盛り上がりましたので、今回は靴の選び方について触れていこうと思います。

健康・オシャレは足下から

これまで私も「オシャレは足下からですよ」と靴屋さんのきれいな店員さんに言われ、

靴に対しては気にかけて選んでいました。(でも完全に見かけ重視タイプでした、、笑)

選ぶときのポイントは、洋服に合うかどうか、全身をみてのトータルバランス。

一昔前までは、この靴すごくオシャレ→洋服にも合わせやすい→履いた感じも悪くない。

といった靴選びをしていました。今思うと、ぞっとします。笑

みらいクリニックでお伝えしている靴選びの仕方は、自分の体に合っているかどうか。です。

となると、自分の体に合っているかどうか、判断が難しいですよね。。。

靴の「サイズ」については、どなたも気にされたことはあるかと思いますが、そこ以外にも大切なポイントがあります。

靴の選び方に違いが

先日、私が訪問した、LIXIL高齢者の住生活センターで、みなさまがどういったポイントで

靴を選んでいるか、自分の靴とまわりの方の靴とを交換しながら、話し合ってみました。

今回お集まりいただいた方々の靴の種類は

  • ひも靴(スニーカー)
  • 靴屋で勧められたコンフォートシューズ
  • スリッポン
  • ブーツ

など。

そして靴選びの話に進んでいきました。

この靴は少し重たいね、、、

先がちょっと細くない??、、、

この靴は脱ぎはぎしやすいね、、などなど

話が進む中でみなさまの靴選びのポイントが共通していることがいくつかありました。それは、

  • 靴が軽いこと
  • 脱ぎはぎがしやすく簡単に履けること
  • 足先がゆったりしているもの
  • この方が言う(言っていた)から良い靴

といったポイントでした。健康に良い・体に合った靴かどうかで考えると、、、、、このポイント、違います

靴の軽さは確かに軽かったです。しかし、みなさまの靴、簡単に雑巾しぼりのように簡単に靴がねじれました

私が履いている靴はいかがですか??とみなさまに持っていただいたところ、

重たい!!これはダメ!!!

と断固否定されてしまいました(´・_・`)

私の靴は、ニューバランスの990v4という靴で、片足400グラムほどの靴です。

参加された方々の靴の重さはおよそ150グラムの靴でした。倍以上違います。

それはそれは軽いです・・・手に持ったときは。でも靴は手に持つ(手荷物)ものじゃなくて、足に履くものです。

しかし、靴が雑巾絞りのように、ねじれてしまっては、足も同じようにねじれ、足の機能低下が進んでしまいます。

そして、、重たいという感覚は、靴が合っていないせいで、余計に重たく感じることがあります。

脱ぎはぎがしやすいというのは、靴の履き口が広すぎる構造の物が多いです。

履き口が広いと、靴と自分の足に隙間ができてしまうことが多く、靴の中で、足がふらついてしまいます。これが体のふらつきや転倒の原因になることもあるんですよ。

これからお伝えする靴選びと、履き方を、参加された方々にお伝えし、実践していただいたところ、ほとんどの方が重さを感じることなく、そしてバランスよく、ふらつくことなく歩けるようになりました。

靴選びのポイント

「自分に合った靴選び」どなたも悩まれたことがあるかと思います。

メーカーやデザインによって形や作りがバラバラですし、「同じサイズ」でもばらつきがありますしね。

最近ではファッション性の高いデザイン靴を履くことで、外反母趾やウオノメ・タコ、などの足のトラブルに加え、疲れやすさやむくみといった症状も珍しくありません。(一昔前の私の事ですね。笑)

みらいクリニックで、お伝えしている靴選びのポイントは、

1.ソールが硬いこと

ソール部分が柔らかい靴が増えているように思いますが、簡単にねじれてしまうような靴では足にかかる負担が大きくなります。

ソールはしっかりしたものを選ばれることをお勧めしています。

How to pick good shoes: stiff sole! 靴選びのポイントはソールの硬さ!

2.カカト部分が硬いこと

かかとの部分のことをヒールカウンターといいます。

このヒールカウンターのお陰でカカトをまっすぐに保つことができます。

ヒールカウンターがないような靴では、カカトがずれてしまい膝痛などの原因となることもあります。

靴選びのポイントは踵の硬さ!

3.鳩目の数は5つ以上

靴ひもは、靴と足を一体化するテーピングのような役割があります。

靴がゆるゆるな状態であれば、スリッパを履いている状態と変わりがありません^^;

脱げないように足指が曲がってしまったり、カカト重心で足指が浮いてしまう原因となります。

靴選びのポイントは鳩目の数!

そして、靴の履き方は、

  • 靴に足を入れて、かかとをとんとん(靴べらを使いましょうね)
  • 紐をきちんと締める(靴と足の隙間があると、重たく感じます)※手で確認、靴とひもとの間に指が入らない程度に締めてみましょう。

折り返し靴やチャック式の靴、ベルトがついている靴もなるべく歩く際は、きちんと締めてみましょう。

以上が靴選びのポイントと履き方のポイントです。

今お持ちの靴でも実践できることがあると思いますので、まず実践してみてはいかがでしょうか♪

オシャレも健康も足下から!!

今回は靴選びについて、触れてきました。靴選びに悩まれていた方は、何か参考になることがあれば嬉しいです。

靴選びにいて触れた理由は、体が丈夫なのに、トレーニングをしっかりしているのに、

合っていない履き物によって台無しになることや健康被害、体に支障がでる方が多くいらっしゃるからです。

私がそうでした。そして、私が担当している教室の方々からも、

参加者
足育をはじめて随分よくなってきたけど、まだここが(痛む箇所)スッキリしない。

といった声があったため、今回の靴選びのポイントを含めた、健康教室を行ってみたところ、

みなさまにその場で実感していただけましたので、ご紹介させていただきました。

今回のブログは以上です。ありがとうございました。

今日ご紹介したような、健康教室、そしてこの教室の他に、転倒予防教室や運動教室などもを行っています。

気軽にご相談下さい!(^^)!

 

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執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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