こんにちは日本初のペップトークドクターの今井です。
もちろんいつもはみらいクリニックの院長として活動していますが、2020年にペップトーク普及協会の認定講師になりペップトークドクターとしての立場も得ることができました。
私は、ぜひとも医療界にこそペップトークを普及させたいという思いがあり、仲間達と一緒に勉強し、このセミナーを開催することにしました。
よろしければお読みいただけるとありがたいです。
こちらはペップトークセミナーの事前動画の一部です。セミナーは3時間に渡って行われますが、それだけでは伝えられない内容もあり事前に1時間の動画を見ていただきます。
ですから、合計で4時間のセミナーと言うことになります。こちらの事前動画はペップトークを詳しくご存じない方でも理解しやすいように作成いたしました。
合わせてご覧いただけるとありがたいです。
ペップトークとは
さて、ペップトークなる言葉をはじめて聞く人もいらっしゃることでしょう。
ペップ(PEP)とは活気、元気という意味で、ペップトークとは、試合(本番)の開始前に、監督、上司、親など指導する立場にある人が、そこに臨む選手、部下、子どもに向かってかける激励のショートスピーチのことです。
これを医療に当てはめると、治療や検査の開始前に、医療者や介護者から、患者さん本人や家族に向けて行われる激励のショートスピーチとなるでしょう。
もちろん後輩がはじめて患者さんに行う治療や検査などもその範疇に入るでしょう。
初めての注射や検査・治療手技などは誰しも緊張するものです。「本番」とは特別な状態ではなくて、初めてのことあるいは久しぶりのことなどはいつでも「本番」なのです。
そんな時に行ってほしいのがこの勇気づけ、活気づけの言葉ペップトークなのです。
えっ勇気づけたり元気づけたりする言葉?
「大丈夫だよ」とか「頑張って、応援しているよ」とかいろんな言葉が出てくるあなた、サスガです。それこそペップトークです。
なぁんだ簡単じゃないか、と思ったあなた、そうなんです簡単なんです。この間口の広さがペップトークの素晴らしい点で、そして奥が深いのが醍醐味です。
例えば「ゼッタイ負けるんじゃないぞ!」というセリフ、一見ペップトークのようですが、これは”負ける”という状態を想像させてしまうために、直前には使わない方が良いんですね。じゃあ「ゼッタイ勝つぞ」ではいかがでしょうか。これも良さそうですね。
では「十分に能力を使い切ってこい」ではどうでしょうか。なんだかやる気がわいてきませんか。より行動を明確に具体的にしていくとさらによいペップトークになっていくんですね。
こんな風にちょっとした言葉の使い方で人の動きや気持ちって変わるんですね。それを統計立てて学べるのがペップトークです。
そしてこのペップトークに関するエビデンス(論文など)を幅広く紹介していくのが今回の「エビデンスで学ぶメディカルペップトークセミナー」です。
なぜペップトークなのか
私がなぜペップトークに惹かれたのかをご説明しましょう。
言葉の持つ力は絶大なものだというのは、私が言うまでもなく多くの人が知っていますし、古から伝えられてきました。
この画像を見て下さい。これは私が2004年に自費出版した「みらい医療」ですが、この中の歳簿には「必ず治る、ゼッタイ治る」そう言い聞かせて治療することを書きました。
この短いフレーズ、そして自分自身、患者さんにかける言葉こそがペップトークなんですね。この時はペップトークという言葉を知りませんでしたから、自分なりの表現でしたが、「否定語を使わない」や「具体的な行動を起こす言葉かけ」に注意を払っていました。
それを体系的に具現化したのがペップトークだったのです。あぁ、自分は自分なりのペップトークを使っていたんだな、とストンとそれまでの取り組みが腑に落ちました。
岩崎由純会長の書籍を読んだ時です。こちらの本。それからこのペップトークを学んで普及したいという想いを持っておりました。
それが今回のセミナーに繋がりました。
医療に応用する
週刊誌やマスコミを見ても医療への不信を過度に煽ったり植え付けたりしているものをよく目にします。
誰しも自分の体のことですから、医療機関にかかる時に慎重になるのは当たり前です。最初からマイナスのイメージを植え付けられていたらいろんなものがマイナスのイメージで捉えられるでしょう。ふとした言葉使いやしぐさなども悪意に取られかねません。
全ての医療者が善良だとはもちろん言いませんが、多くの人は自分の仕事に誇りを持って従事しています。騙してやろうとか悪事を働こうとしていることはありません(もちろんそれが別の意味で善意のお仕着せになることは否めませんが)。
その関係をなめらかにして患者さん側も医療者も安心して治療、リハビリ、検査に向かい合える関係が築いていきたいものですね。
この新聞紙面をご覧下さい。西日本新聞の2021年2月1日のものです。
「ペイハラ」病院を悩ます
とタイトルになっています。このペイハラ、ペイシェントハラスメントの略で患者側からのハラスメントを示します。
内容としては、「執拗葛辛辣な対応要求」「脅迫・名誉毀損。侮辱/暴言」「医療行為等に対する避難や批判と責任追及」などが挙げられています。
原因としては、「コミュニケーション不足」とあります。
医療業務は年々増えるわりに人員が補充されるわけでもなく、一人ひとりに課せられた仕事内容は増すばかりです。
その中でより良いコミュニケーションが取れなくなってしまっている背景がうかがえます。
ペイハラを受けた医療者は、自身を無くし、落ち込み、職業への情熱を削がれるでしょう。患者側も、何とかして良くなりたい、家族をよくしてやりたいという一心での要求とは言え、後味は悪いでしょう。
こういう場面でペップトークが役に立つと思うのです。
「時間をかければ分かる」事もあるけれど、その時間がかけられない場合は、そのような衝突が起きないための”予防策”が必要になります。それが言葉なのです。
ペップトークは間口が広く今すぐに利用出来るテクニックです。チョットしたボタンの掛け違いを無くしていくためにも、相互理解を改善していくためにぜひ学んでいただきたいと思っています。
様々な論文を一手に
メディカルペップトークの目指す場所は
- #1 より良い患者医療者関係
- #2 より良いスタッフ間関係
- #3 より良い医療者の自己研鑽
です。
これまでも接遇のセミナーや医療面接のセミナーで私自身も学んできましたし、それ以外のNLP(神経言語プログラミング)やコーチングといったものも勉強しました。
それでもなおこのペップトークの魅力は薄れませんし、多くの人が学ぶのに最適なものは無い(もちろんNLPやコーチングなどそれぞれの分野でとても重要で、素晴らしいスキルです)と思っています。
このペップトークを様々な場面で活用するために、いろいろな論文、文献を紹介しながらご自分の中に落とし込んでいくのが今回のセミナーです。
ですから、「エビデンスで学ぶ」とタイトルを付けました。
これまで様々なセミナーを主催してきた私がお伝えしますから、もちろん”難しい”とか”分かりにくかった”と言うことはありません。いろいろな媒体を駆使しながら楽しく学べるように組み立てています。
ぜひご参加下さい。医療職ではなく、ペップトークを学んでいる、学びたいという方にも十分面白く参加出来ると思っています。
当日は、ペップトーク普及協会の代表理事である岩崎由純会長のyoutube無料ライブを配信します。こちらも合わせてご覧いただけるとありがたいです。
岩崎会長のお話は心に沁みます。(^^)
リアル会場のみの開催となります すいません
今回のセミナーはリアル会場のみで行います(youtube配信は除く)。これはひとえに私のわがままです。
最初回ですから、目の前の方の反応を見ながら手応えを感じながら行っていきたいと考えたためです。
どうしてもオンラインセミナーではダイレクトな反応を感じることが難しいのです。
会場はゆとりある場所を確保しながら少ない人数で行いますが、新型コロナが心配な方もいらっしゃることでしょう。いつかはオンラインセミナーへ移行をしたいと思っていますからぜひご参加下さいね。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
興味を持って下さったらぜひご参加下さい! 心よりお待ちしています。
執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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