初診でEAT(上咽頭擦過治療、Bスポット治療)を事前にネットで詳しく見てきている人は、その痛さの表現におののいていることが多い。
「メッチャ痛い」「チョー痛い」
と言うくらいなら分かります。
ところが
「火箸で鼻の奥をグリグリされるよう」
とか、あり得ない表現だと思いますが
「妊娠より痛い」
という”ニセ”情報も出ているようです。
痛いという情報があふれています。
んなわけない!
と一笑に付すことができないのです、このような表現を鵜呑みにしてしまって受診時に恐怖におののくのが人情というものです。
実際に
と聞かれたことが何回もあります。経産婦らも聞かれたことがありますよ。
私は妊娠出産をしたことがないので、実際の所は分かりませんが、EAT歴50年を超える谷先生にしっかりと擦っていただいたり、他の医師からもEATをしてもらったことがありますが
と断言出来ます。
これが出産よりいたのであれば、何回でも出産できます!
もちろん痛いのは痛いですよ、また痛みは個々人の受け止め方が違いますから、「チョー痛い」というのも分かります。
でもEATを恐る恐る受けた人たちが言うのは、
「覚悟していたが、思ったより痛くない」
「これくらいの痛みなら堪えられる」
というものがほとんどです。
と尋ねた出産を経験した経産婦さんですが、
と術後は当たり前の感想を述べてくれました。
もちろん痛みがゼロ~♪と言うわけではありません。痛みはあります。
でも、気絶するほどとか、火箸で云々と言うほどの痛みではありません。
必要以上に痛みを強調して、自分の所へ誘導しようとする医療機関以外の施設もあるようですから、情報の出所には十分注意する必要があります。
上咽頭の粘膜上皮が慢性炎症を起こし、従来の正常な上皮と置き換わっているのですから、それを物理的にこさぎ取る作業がEATだとイメージして下さい。
ですから、痛みはどうしても生じるのです。
ところが治療を続けるとあんなにいたかったものが、痛みがどんどん薄れていくのです。
これがまた不思議です。
ゴシゴシと擦過してもほとんど痛まないのです。
痛みが強いと言うことはそれだけ炎症が強いと言うことでもあるのです。だからこそEATをする必要があります。
とんでもなくいたいという情報を鵜呑みにして、EATを尻込みし必要な治療を受けられない人がたくさんいると思います。
EATをすればすぐに改善する症状でも、回り道をして「痛いと言われたから」「ずっとしなきゃいけないと言われたから」と受けられずにかえって不具合を長引かせる人が少なくなるようにこのブログを書きました。
もう一度書きます。
EATは痛いです、でもそれは炎症がひどいことの裏返しです。治療を続けると痛みは軽減していきます。
そして、ずっと治療を続けなければならないと言うことはありません。
適切に治療をすれば、3ヶ月から半年で7割以上の方は治療を終えることができます(※治療回数にして10~15回程度ですが、これはあくまでもみらいクリニックでのこと)。
ずっと通わせ続けると言うことはありませんし、服薬(サプリを含めて)をすることもほとんど必要ありません(もし慢性上咽頭炎としてずっと服薬を継続しているなら慢性上咽頭炎で無い可能性もあります)。
過度な不安、恐怖を抱くことなく、偽情報に惑わされることなく治療を選択されることをお勧めします。
執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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