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ゆびのばソックスができるまで~工場見学へ行ってきました~

私はとんでもない勘違いをしていました。ゆびのばソックスは「作る」ではなく、「編む」という表現がふさわしいのです。

「作る」というと機械的というか、工場で「ガガガガーーーーッ」と作っているような雰囲気ですよね。もちろん、ゆびのばソックスも工場で作っていることには変わりがないんです。

ですが、そこに込められた職人さんたちの矜持すなわちプライドが、ゆびのばソックスの土台にはありました。

機械を使って編んで終りではありません。そこから、職人さんたちの手によって、いくつもの工程を経て、やっと最終チェック^^;

それに合格したものだけが、ゆびのばソックスなのです。五本指ソックスだからどれも同じだ、と思っている方ぜひ違いを知って下さい。

工場に嫌われるゆびのばソックス

シュイ―ン…シュイ―ン…と独特な音が響く工場内。品質安定のため気温、湿度がしっかりと管理されていました。

いろいろなタイプの機械の中に、ゆびのばソックスを編むための機械が確保されています。

ゆびのばソックスは矯正用の5本指ソックスですから、特殊な圧がかかっています。その圧をかけることが非常に難しいそうです。

圧を高めるために強いゴムを使えばいい

というわけではないようです。高い圧がかかるため機械がすぐに摩耗してしまうとのことでした。(嫌がられる一番の理由はこれです^^;)

それだけでなく、矯正用のゴム糸と綿糸の特性上、どうしても出来上がりにばらつきが出てしまうそうなんです。

私は昔、服飾関係で働いていたので苦労はとても分かります…。綿は洗うたびに目が詰まって縮んでしまうし、ゴム糸はすぐによれてしまうんです。とりあつかいに苦労した記憶しかありません^^;

そんな特殊な編み方をしている機械を、鋭い目つきで見守る本田店長(笑)

編みたてのゆびのばソックスが出てきました!

私は子供がいないのですが、出産に立ち会うお父さんのような気持ちになってしまいました(笑)丁寧に編み上げる機会がいとおしく感じましたよ。

右足1つ編み上げるのに、約10分もかかります。一日フル回転しても50足できるかできないかだそうです。

しかし、そんなに時間をかけても出来上がりはまだ先なのです。

編んで終りではない

編み上がったゆびのばソックスは、そのまま使うことはできません。

まずは職人さんたちのてによって、すその部分(リブ)を一つ一つ縫ってもらいます。

すその部分を縫ったあとがこちら。

上が縫ったばかり、下は商品です。あきらかに長さが違いますよね!SサイズとMサイズというわけではありません!まだ目が詰まっていないですし、ゴム糸も伸びたままなんです。

これを丁寧に洗濯して、タンブラー(乾燥機)で熱をくわえていきます。

品質を安定させるため、季節ごとに計算された温度、時間でかけていきます。

ここまできて、最後に伸び寸のチェック…。伸び寸にものは合わないものは弾かれるそうです(+o+)

ここまで手がかかっているとは驚きです。

ものづくり日本

今回の工場見学で改めて「ものづくり日本」を感じることができました。

その一つ一つは日々の診療、運動指導にも通じるものがあります。「同じ素材だから同じ熱をくわえる」のではなく、季節などの背景をよんで変えていく。

みらいクリニックでも、症状や病気をみているのではありません。なぜその症状や病気があるのか、その背景をみているんです。

同じ目線でつくられているゆびのばソックスに負けないよう、私も病院に来なくていい体づくりを提供できるよう精進致します。

https://mirai-iryou.com/yubinoba/gohonyubisocks/

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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