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子どもの体力テストの数値が年々低下…原因と対策は?【転倒癖】

こんにちは!
足指から健康と運動を考えるトレーナー、石田力です。
ここ数年、子ども達の体力レベルの低下が危ぶまれています。

1964年から国が行っている体力テストの数値を見ると、近年の行動制限の影響か体力の低下が加速しています。
これは子どもだけではなく、大人にも同様のことが言えますよね^^;
以前もブログにしましたが、今回は子どものためにできる対策を考えてみます。
ぜひ最後までお付き合いください。

【スポーツ庁からの発表】コロナ禍で加速!体力低下、肥満増加?!安全に体力をとり戻す方法について考えてみた

子どもの体力は低下しているのか?

国が行っている体力テストの結果をもとに考えるのであれば、子どもの体力レベルは年々低下していると言えます。
とくに「ボール投げ」「握力」の数値は極端に低下していると言われています。
「ボール投げ」や「握力」の数値が低下している原因として、私は2つの理由があると考えています。

1つ目の理由は、ボール遊び禁止の公園が増えたこと。
息子と公園に遊びに行くと、多くの公園がボール遊びの看板を立てています。
私が子どもの頃は、公園や空き地で野球やサッカーをして遊んでいた記憶があります。
ですが、近年ではそういう光景を見ることがなくなりましたよね?

1980年代、子どものあこがれの職業といえば「プロ野球選手」が必ず入っていました。
それから、Jリーグ(サッカー)やBリーグ(バスケ)など…
野球以外のスポーツを始める子どもが増えています。
どんなスポーツ、生活動作でも同じことが言えますが、練習していない動きはできなくて当然です。
来日したての外国人がお箸をうまく使えないのと同じです。

2つ目の理由は「ハイハイ不足」
以前にブログ記事にしましたが、ハイハイの時期が極端にみじかく、すぐに立ってしまう子どもが多いそうです。
ハイハイは腕でカラダを支えたり、腕や肩を動かすトレーニングなんです。
これも上記と同じく…
小さな頃に腕をつかう練習していないから、ボールが上手く投げれないのではないかと考えています。
ハイハイについて、詳しくは下記のブログに書いております。

赤ちゃんの足指トレーニング&ママのスタイルアップとしての「ハイハイ」

一番の問題点は二極化

とは言うものの…
近年、日本のアスリートは世界で活躍できる選手が増えていますよね?
もちろん、カラダが大きくなってから能力が伸びた可能性もあります。
ですが、多くの場合は小さな頃から頭角を現している場合がほとんどです。
また体力テストの合計点数は、たしかに低下していますが、最高得点は近年の記録が多くなっています。

なにか違和感を感じませんか?
最高得点は伸びているのに、合計得点は下がっている…。
近年の体力テストの一番の問題は、合計点数が低下していることではありません。
運動が「できる子」と「できない子」の差が開いてきていることだと私は考えています。

そして、運動ができない子が増えるということは、転倒などのリスクが増えているとも考えられます。
実際に日本スポーツ振興センターの出しているデータを参照すると、30年前に比べて子どもの骨折件数は1.5倍に増えています。
数年前から運動不足による「ロコモティブシンドローム→サルコペニア→フレイル」が問題視されています。
それは大人だけの問題ではなくなってきています。
本来、元気に走りまわっているはずの子ども達にも、同じ問題が起きています。

子どものためにできる事

私たち大人が、子どものためにできることは何でしょうか?
カラダを支える足指のケア「ゆびのば体操」「ゆびのばソックス」「靴の取り扱い」
この3つは、子どもだけでなく大人にも必要なことです。
足指のケアは、元気に過ごしていくために「食事」や「睡眠」と同じくらい大切なことです。

人生100年時代と言われていますが、そのスタートを切ったばかりの子ども達。
運動ができる子は、そのままでも問題はないと思います。
でも、運動ができない子はどうでしょうか?
運動ができないというより、運動に触れる機会が少ないと言ったほうが正しいのでは?と思いますが。
そのままで良いとは、私には思えません…。

以前、下記ブログで紹介した「ルポ スマホ育児が子どもを壊す」には、こう書かれていました。
ある保育園の先生いわく「子ども達を公園に連れていっても遊具で遊ばずに動けない子どもがいる。話を聞くと『遊び方がわからないから何もしない』と。」
また保護者も「子どもとどうやって遊んでいいのかわからないから、スマホを渡している」そうです。
私は育児の専門家ではないですが、親子の触れ合いの時間はとても重要だと考えています。
なので、お子さんが受診される場合は「ゆびのば体操はお父さんお母さんがやってあげてくださいね」と伝えます。

【外反母趾予防】靴(スニーカー)は「縦幅」ではなく「横幅」で選ぶこと【ワイズ】

子どもの体力低下を食い止めるために一番必要なのは、私たち親が子どもと一緒に遊ぶ時間を作ることだと私は考えています。
その時間は、親子の絆を深める素晴らしい機会にも繋がります!
いそがしい日々の中で、少しの時間を見つけて一緒に体を動かしてあげてください。
パパママが一緒に遊んでくれて、褒めてくれた!
大人でも褒められると嬉しいですし、もっとやろうとなりますよね?
子どもだったら尚更です。
その経験を積み重ねることで、運動を楽しいものとして捉えてくれるはずです。
そして、カラダを動かすことは子どもたちの健康と成長だけでなく、私たち大人の健康にも繋がります。
子どもたちの未来がより明るくなることを願っています。

参考資料:https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003295660
参考資料:https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=62925?pno=2&site=nli#anka1

「足指の診察」をご希望の方は、下記より簡単にご予約いただけます。
パーソナルトレーニング(自費)で、子どもの運動指導もおこなっております。

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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