足元からあなたの健康を支えるトレーナー、石田です。
もし、お子さんが足の痛みを訴えってきたら・・・
病院に連れていく。
様子を見る。
痛いの痛いの飛んでいけ…etc.
いろいろな対処法があると思います。
子どもが足が「痛い」と訴えるのはいよいよ最後のサインだと知って下さい。虫歯と一緒で痛くなったときにはある程度進行しているのです。
みらいクリニックにおける成長痛へのアプローチの一端を今回はご紹介します。
みらいクリニックは、まず靴のサイズチェックを行います。
正しいサイズが履けているのか?
履き方に問題はないか?
靴の形状・材質は…etc.
みらいクリニックでは、靴を正しいサイズへ変更することで痛みが改善する子ども達を多く体験してきました。
中にはその場で走り出せるまで改善する子どもさんもいらっしゃいます!
一分、一秒でもはやく痛みを改善してあげるために、子ども靴の選び方を書いてみます。
目次
夢の国で歩けなくなった女の子。原因は靴のサイズでした
楽しみにしていたディズニーランド!
その当日に急な足首の痛みで歩けなくなったSちゃん。
車いすに乗って移動しないといけなくなり、あまり楽しめなかった…と残念がっていました。
整形外科にも行ったそうですが、
成長痛でしょう。
様子を見るしかありませんね…。
と言われたそうです。
少しでも早く楽にしてあげたい!
ということで、みらいクリニックを受診していただきました。
少し足を引きずって歩いていたSちゃん、「ゆびのば体操」「ゆびのばソックス」で・・・
なんと、その場で走れるまでに改善しました!
靴のサイズが小さく、足の指が使えなかったことが痛みの原因だったのです。
成長痛の多くは靴の間違いから起こっています。
決して原因不明ではありません。
成長痛のほとんどが下半身で起こることを考えても…
「成長しているから痛みが出る」というのは間違っています。
上半身も同じように成長しているのに痛みが出ないというのは、ちょっとおかしいですよね?
成長痛で苦しむ子どもを、一人でも少なくするために靴の選び方をお伝えさせてください。
残念ながら「これがいい!」という靴はありません
靴の選び方をお伝えするにあたり、始めにこれだけはお伝えしておきます。
残念ながら「これがいい!」という靴はありません。
みらいクリニックでお伝えしている靴選びのポイントは、以下の通りです。
- 靴ひもを通す穴が5つ以上あること
- アウトソール(靴底)がしっかりと硬いもの
- ヒールカウンター(踵の部分)がしっかりと硬いもの
- インソール(中敷き)が取り出せるもの
- サイズ(横幅)が合っているもの
私の息子が1歳2か月になり、歩き回るようになったので靴を買いにいきました。
靴屋さんやデパートを5-6店舗ほど回ったのですが、上記の5つに当てはまるような靴は1つもありませんでした…。
もちろん、子供靴なので紐靴は殆どありません。
布テープの場合は、3本以上あれば安心です。
子供靴の場合は2本以上!
足の形も様々ですし、絶対に「これがいい!」という靴はありません。
その子の足にどの靴が合うのか、合わせてみるまでわかりません。
そして、子どもの足は1年間で1~2cm大きくなります。
2cm大きくなると仮定した場合、1年間で靴が4足必要ということです。
「上記のポイントに全て当てはまるが、サイズが合っていない靴」
より
「2つしか当てはまらないけど、サイズが合っている靴」
の方が子どもの成長を守ってくれます。
大事なポイントは、常にサイズが合っている靴を履くということです。
有名なメーカーの靴だから大丈夫!ではありません。
お子さんの足に合う靴を履かせてください。
中敷きを取り出せない靴はNG
靴のサイズを選ぶときは、中敷きを取り出してください。
中敷きが取り出せない靴は、サイズチェックができません。
取り出した中敷きの上に足をのせてみましょう!
この時に中敷きから足指がはみ出していなければOKです。
どうですか?
お子さんの靴、サイズ合っていますか?
さぁ、上の写真はどうでしょうか?
縦幅は1cm位あまっているので、良さそうに見えますよね。
ですが、横幅はどうでしょうか?
親指・薬指・小指は中敷きからはみ出してしまっています。
つまり、靴のサイズが小さすぎるということです。
親指と小指がはみ出さないものがジャストサイズです!
もちろん、大きすぎてもNGですからね^^;
もし上の写真のようになっている場合は、できるだけ早く靴の変更をお願いします。
靴は縦幅が1cmほど余裕があれば大丈夫?!
昔から多くの方が信てきたことだと思いますが、みらいクリニックではこの考えは間違っていると考えています。
大事なのは、足指が中敷きにしっかりと乗っていることです。
靴、とくにスニーカーは横幅に合わせて選ぶようにしてください。
大事な事なので、もう一度言います。
靴、とくにスニーカーは横幅に合わせて選ぶようにしてください。
縦幅が気になると思いますが、そこは履き方でカバーします。
かかとトントン・テープはギュー
靴の履き方は、とっても簡単!
靴に足を入れたら、かかとを地面にトントン。
かかとと靴をシッカリと合わせたら、靴と足をしっかりと固定します。
紐靴であれば靴紐を(布テープであれば、布テープを)ギューッと締めます。
かかとトントン・テープはギュー♪
私は息子に靴を履かせるとき、いつも口ずさんでいます(笑)
まだ言葉を理解しているわけでなはいのですが、リズムで覚えさせています。
なので、テープをギューとするまでは立ち上がりません^^
足指の変形や成長痛は、「生活習慣病」と言えます。
靴を履いた時、無意識でつま先をトントンしてしまいませんか?
その履き方は、草履や雪駄など「鼻緒がある履き物」の履き方なんです。
靴(スニーカー)は、かかとトントンが正解。
三つ子の魂百まで…
ではないですが、小さな頃に身についてしまった生活習慣はなかなか抜けません。
お子さんと一緒に、お父さんお母さんも正しい靴の履き方を実践されてくださいね!
いつまでも健康で若々しく! ~一生歩ける靴選び&ゆるHIIT~
9月27日にyoutubeでライブ配信を行います!
いつまでも健康で若々しく!
~一生歩ける靴選び&ゆるHIIT~
というテーマで「靴選び」や「運動」について、院長の今井が講演を行います。
ぜひご家族そろってご覧ください♪
子どもが身体に痛みを訴えてきたら、まず靴のサイズをチェックしてあげてください。
私自身、中学生の頃に成長痛でつらい経験をしました。
中学校になって、上靴や体育館シューズが変わったことが原因だったのだと、今になってわかりました。
その当時は、病院で「様子を見ましょう」「痛み止め出しときます」「骨に異常はありません」しか言われませんでした。
私と同じ経験を、子ども達にはしてほしくありません。
子どもさんの靴、ご自身の靴の中敷きを引っ張り出して、サイズチェックをしてください。
正しいサイズの靴を履くことで、足元から身体を守ることができます。
靴は身体・命をあずける大事な道具です。
これからの世界を作っていく子どもたちに、今すぐしてあげれることです。
一緒に子どもたちの成長を守りましょう。
執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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