そのあいうべ体操をいろんな方に伝えてもらうための研修がこの「あいうべマスターコース」です。これまで全国で約100名の方が受講されました。受講生の職種は色々です、医療関係者はもちろん教育関係、ヨガやエクササイズのヘルス関係、歌唱サークルなどなど。
今回(ちょっと遅れましたが3月に第三回目のあいうべマスターコースを行いましたのでその報告をします)。
こちらは前回のものです。今回は、あいうべマスターコースについて詳しく書いています。
あいうべ体操とは
あいうべ体操は、口呼吸を鼻呼吸に変えていく口の体操です。
もしかしたらインフルエンザの予防として知っている人もいるかも知れませんね。
でもあいうべ体操は、インフルエンザの予防”だけ”じゃないんです。
口呼吸は心身の不調を引き起こします。これはあいうべカードの裏面に書いてある疾患です。
- アレルギー性疾患(アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症、鼻炎)
- 膠原病(関節リウマチ、エリテマトーデス、筋炎、シェーグレン)
- うつ病、うつ状態、パニック障害、全身倦怠
- 腸疾患(胃炎、大腸炎、便秘、痔)
- 歯科口腔疾患(歯周病、ドライマウス、顎関節症、虫歯、歯列不正)
- イビキ、尋常性乾癬、高血圧、腎臓病、風邪など
口呼吸はいろいろな病気に関係しているのですね。
もちろん口呼吸から鼻呼吸になるだけで、これらの病気があっという間に改善するわけではありませんが、病気の悪化の原因となっているとしたら、少しでもその原因を取り除きたいですよね。
そのために、どんな人でもあいうべ体操をした方が良いと思います。何といっても無料ですから。
あいうべマスターコースで学べること
あいうべマスターコースは、二日間で全12時間の講義のあと、試験があります。
それに合格すると、認定証と講演用のスライドをお渡しします。
私の代わりにいろいろなところであいうべ体操や口呼吸の悪さについて話してもらう人たちを増やしていき、みんなが元気になる社会を作っていきたいというのが目的です。
学べる項目は
- あいうべ体操の誕生、口呼吸の歴史
- 呼吸についての概説
- 表情筋、顔面の血流変化
- 鼻呼吸の利点
- 口テープの方法
- 呼吸器としての口腔
- 鼻呼吸に関する論文
などなど。二日間みっちりと詰め込んでいきます。
こちらは、第三回の参加者の方々とセミナー後にパチリ。
参加して下さったあいうべマスターの方からこんな報告をいただきましたよ。
今日3ヶ月前から鼻うがいを勧めて毎日していた方(ひどいアトピー)が感謝してくれました。いつもなら今の時期酷くなってもおかしくない肌の状態がとても良く、かゆみカサつきがなく、鼻うがいのおかげだと。そしてあいうべ体操の、おかげと喜ばれていました。
呼吸を変えていくアドバイスをするだけでもアトピー性皮膚炎が改善していくのです。
これは私がこれまでさまざまな書籍を出版してきて、それらを実践して下さった読者の方々からも同じような感想が寄せられます。
私が治療するから病気が治るのではなくて、その人本来の治す力をどうやって引き出していくのかがとても大切。
こんな感想をもらえると、ほんと医者冥利に尽きます。天にも昇りそうな気持ちになるくらい嬉しいです。
あいうべマスターコースの運営は、あいうべ協会が行っています。
今回の第三回は、初日の講義は私から徹底的に教え込まれた講師が担当し、二日目は私が直接講義しました。
これからもあいうべマスターコースを開催していきますから、このブログでもお知らせいたします。
受講資格は、どなたでもOKです。
執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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