歩き方は靴で決まってしまうことがあります。
あなたの靴は、あなたの足にフィットしていますか?
こんにちは、痛みと姿勢の外来主任の石田です。
最近、靴作成のご依頼をいただくことがさらに多くなりました。
できあがった靴を履いていただくと、皆さんに同じような感想をいただきます。
本当に身体に合っている靴であれば、履いた瞬間からピタッとフィットします。
今日はみらいクリニックでお伝えしている「靴選びの極意」をお伝えいたします。
ポイントは3つ!
- 靴底が硬い
- ハトメは5つ以上
- かかと部分が硬い
1つずつ解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
靴底は硬いものがオススメ
靴底は硬いものがオススメです。
理由はいくつかあるのですが、柔らかすぎる靴では足のねじれを押さえることができません。
靴を折り曲げようとしても…
曲がらない!
雑巾しぼりのように、ねじろうとしても…
ねじれない!
このように、シッカリとした素材でできている靴をオススメします。
実際に患者さんが履いてこられた靴と比べてみましょう。
グニャッ
ギューッ
軽い力でも、靴が簡単に変形してしまいます。
この中に入っている足も、同じように負担がかかってしまいます。
靴ひもを通す穴は5つ以上がオススメ
いつもお伝えしていますが、靴と足はしっかりと一体化させないといけません。
そのために靴ひもがあるわけです。
より安定感を出すために、靴ひもを通す穴は5つ以上あることが望ましいです。
※鳩目やレースホールと呼ばれる部分
鳩目が2つや3つしかない場合、足をシッカリと固定することができません。
靴と足を固定するためについているというよりは、飾りのためについているようなものです。
どんなにハイテクな機能をそなえた靴であっても、靴と足が一体化していなければその機能を活かせません。
かかと部分がシッカリしているものがオススメ
かかとの部分もシッカリと硬いものがオススメです。
この部分のことをヒールカウンターというのですが、かかとをまっすぐに維持してくれるサポーターの役割をしています。
椅子でいうと背もたれの部分にあたります。
また、かかとの部分は細いものをオススメします。
かかとの部分(履き口)が広い靴ですと、フィット感が低下してしまいます。
これはスニーカーでも、ヒール・パンプスでも同じです。
みらいクリニックでは…
みらいクリニックでは、ニューバランス990というモデルを使用しております。
アメリカで製造されている990は職人さんが手縫いをしていたり…
袋縫いと呼ばれるこちらの技法。
靴底に丸みを持たせることができ、フィット感が向上します。
横幅(ワイズ)が選べたり…
こちらの靴はワイズ「D」ですね。
日本では手に入りませんが、本国アメリカではA~4Eまで選べるようです。
もちろん、素材も工場生産の靴よりもしっかりとしたものを使用されています。
これについては、答えはありません。
人それぞれ、身体・足のかたちは違います。
ですので、絶対にこれがオススメ!という靴はありません。
「上記の3つのポイントに当てはまり、サイズがあっている靴」
が理想の靴です。
靴のサイズ選びは下記のブログを参考にされてください。
雲の上を歩いているみたいな靴
東京都荒川区にある「相田歯科耳鼻科クリニック」で、月1回カウンセリングをおこなっております。
靴のフィッティング&インソール作成をさせていただいた、Aさん。
できあがった靴を履いて、一歩踏み出した瞬間に
うわ~、足の指がすっごく楽!
雲の上を歩くってこういう感覚だわ♪
と笑顔でクリニックを後にされました。
正しいサイズの靴を履くと、足にしっかりとフィットします。
しっかりとフィットしているのに、足指は自由なまま。
みらいクリニックでは、身体の土台である足指を守るために、この感覚を大切にしています。
今日の記事が、あなたの靴選びの参考になれば幸いです。
どうしても「自分で選ぶのが不安だ」という方は、痛みと姿勢の外来を受診されてください。
あなたの足に合わせた靴の選び方を、しっかりとお伝えいたします。
執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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