ケガの予防には小指ストレッチ

スポーツ時のケガを予防したいのなら、足の小指ストレッチがオススメです。

私自身、バスケットボールで腰と膝を痛めてしまい、長いあいだ痛みと生活をしていました。その痛みを改善できたのは、足の指を伸ばしたからです。

この記事を読まれていて、昔の私のように痛みにお悩みの方は、ぜひ足指を伸ばしてみてください。

慢性痛の多くは、原因ではなく結果です。原因は、カラダを支える土台の部分にあることがほとんどです。

痛みと姿勢の外来でも、多くの方が足指(特に小指)をストレッチすることで、痛みが改善される方を多く見てきました。

ケガをしたいと考える方は少ないと思いますが、足元をしっかりと見ていない方がほとんどです!あなたの小指、しっかりと伸びていますか?

アスリートのケガも小指のせい?

少し前の話題となりますが、フランスの優勝で終わったサッカーのワールドカップ。各国のトップ選手たちも世代交代の波が来ているなぁ…と思いながら観ていました。

そのなかでも、アルゼンチン代表のメッシ選手のプレーを見ていて強く感じました。全盛期の頃のような、動きのキレがないように思えたんです。

もちろん、年齢を重ねて円熟味を増してはいるんですけど、コンディションの悪さを感じずにはいられませんでした。

そこで気になって、メッシ選手のケガを調べてみました。

  • 右脚の大腿二頭筋の損傷
  • 右足首の外側靭帯の捻挫
  • 左足の第5中足骨の骨折
  • 右脚のハムストリングの拘縮
  • 左脚の大腿二頭筋の損傷
  • 左脚の内転筋の拘縮
  • 右足首の内側靭帯の損傷
  • 左膝打撲
  • 左膝内側側副靱帯の損傷

イロイロ調べてみると、同じ個所をなんども痛めているようです。

その箇所は「左右の大腿二頭筋」で2005~2015の10年間で合計6回。(痛めて欠場した数だけなので、実際はもっと多いと思います)

大腿二頭筋とは上図のように、もも裏の外側にある筋肉です。

カラダの外側を、慢性的に痛めている方はカラダのバランスが悪い傾向があります。これは一般の方だけでなく、どんなアスリートでも同じです。

となれば、気になりませんか?メッシ選手の小指。

そんなあなたの為に、メッシ選手の裸足の画像をみつけてきました!

どうですか?完全な内反小趾ですよね!

これは慢性的なケガがあっても納得です。大きなケガにつながる前に、どなたかメッシ選手に教えてあげてください。サッカーの場合は、シューズの問題があるのでなかなか難しいかもしれませんが…

ですが、シューズの選び方と小指のケアをすれば、選手生命は格段に伸びると思います。

 

メッシ選手の足をみて、ちょっと悲しい気分になってしまいました。世界一の選手についているトレーナーも、足指のことまでは見ていないというか、知らないのかもしれません。

足指の重要性は、日本人だけの問題ではありません。国や性別など関係なく、誰にでも言えることです。

もっと浸透するよう、情報を発信していきます。

ケガをしないアスリート

逆に、ケガをしないアスリートについて考えてみます。

鉄人と呼ばれるような選手は、各種目にいらっしゃいます。ですが、怪我をしている時点で対象外です。ケガをせずに、トップアスリートでい続けている選手…。

イチロー選手しか思い浮かびません。

イチロー選手ですが、トレーニングに関しても、さまざまな持論をお持ちなことでも有名です。筋肉トレーニング否定派ということで、話題になりましたよね。(これに関しても言いたいことはあるのですが、長くなるので今回は割愛します)

 

イチロー選手への密着番組で観たのですが、イチロー選手は試合後に、かならず足裏のマッサージをするそうです。

youtubeなどに映像があると思いますので、気になる方は検索してみてください!マッサージ器で、入念に足指から踵までマッサージされていました。

毎日マッサージするから、機械がすぐにダメになる…と言っていたと思います。

イチロー選手の素足をみたことはないのですが、きっと足の指も真っ直ぐなんだろうと思います。

どなたかイチロー選手の素足の画像をお持ちでしたら、ぜひ見せてください(笑)

ケガ予防のための小指ストレッチ

やっと本題の小指ストレッチの方法です。

これはいつもの「ゆびのば体操」で大丈夫です!小指だけをストレッチする方法もありますが、どのゆびも大事な役割がありますので、すべての足指を優しくストレッチしてあげてください。

詳しいやり方は下記のリンクよりどうぞ♪

ゆびのば体操で足指伸ばしストレッチ

ゆびのば体操中に、小指が動かないけど大丈夫?と質問をいただくこともあります。

そのような時は、手を小指側に一つずつずらして行ってみてください。そうすると小指もしっかりストレッチすることができます。

ゆびのば体操は、ムリに強くおこなう必要はありません。赤ちゃんを触るような感覚で、優しくおこなってください。

強くおこなったとしても効果は高くなりませんし、逆に痛めてしまう可能性があります。

 

 

 

みらいクリニックの痛みと姿勢の外来では、カラダの痛みや姿勢の問題だけではなく、ケガの予防などのご相談も受けています。

お悩みの方は、みらいクリニックにお任せください!

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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