こんにちは!
「足指」から健康と運動をかんがえるトレーナー、石田です。
皆さんは靴に入れるインソールにこだわりがありますか?
私は自分が作成するということもあり、かなりこだわりがあります^^;
一言でインソールといっても、素材、形状などにおおきな違いがあるため、どんなものを選べばよいか迷うこともあるかもしれません。
今日はいろいろなインソールを自分の足で試してきた私の経験を皆さんとシェアしたいと思います。
インソールの作成や購入を考えている方のお役に立てれば幸いです。
ぜひ、最後までお付き合いください。
インソールとは?
インソールの歴史は意外にも浅いって知っていますか?
第一次世界大戦中(1914年~1918年)にドイツ軍が負傷した兵士を歩かせるために靴の中に鉄板を入れたことから始まったという説と、1929年にアメリカのスポルティング社がはじめて販売したという説があります。
どちらも少しでも痛みなく歩くことを目的としているようです。
そして、そこから世界各国でさまざまなインソールが誕生しています。
- 土踏まずを支える「突き上げインソール」
- X脚やO脚のズレを埋める「楔形のインソール」
- 凹凸の少ない「フラットなインソール」
それぞれの違いについては後述しますが、大事なことを1つお伝えします。
インソールを使えば、足の悩みがすべて改善するわけではありません。
また、インソールを入れたとしても、靴のサイズ選びや履き方ができていなければ、その効果を得ることはできません。
痛みと姿勢の外来では、インソール作成の前に足指をととのえることから始めていただいています。
くわしくは、下記の記事へ!
素材の違い
靴を履いていて、足が蒸れる。
そんな経験はありませんか?
長時間になればなるほど、不快ですよね…^^;
靴の中が蒸れてしまう原因の一つに、インソールの素材が関係しています。
一般的にインソールに使用されている素材は化繊(化学繊維)です。
化繊はポリ系の素材でできているため、吸湿・吸水性が低く、汗をすってくれません。
ちなみに、足は一日でコップ一杯分ほどの汗をかくと言われています。
なので、その汗が吸湿・吸水されないと考えれば、蒸れてしまうのも当然のことですよね。
みらいクリニックで作成しているインソールは、豚のスウェード生地を使っています。
理由は大きく二つあります。
- 豚のスウェード生地は吸湿・吸水能力が高いという点
- スウェード独特の毛羽立ちが滑り止めの役割をしてくれる点
この二つの理由から、みらいクリニックでは豚のスウェード生地を使っております。
足が蒸れないというだけでもかなりストレスが軽減しますし、靴の中で足がピタッと安定するので、足指をしっかりと使って歩くことができます。
形状の違い
冒頭にも書きましたが、インソールには様々な形状があります。
おおきく分けると下記の三つがあります。
それぞれのインソールを試してきた私の感想とどんな場面で使うのかを考察していきます。
- 土踏まずを支える「突き上げインソール」
- X脚やO脚のズレを埋める「楔形のインソール」
- 凹凸の少ない「フラットなインソール」
「突き上げインソール」
インソールと聞くと、多くの方が思い浮かべるインソールではないでしょうか?
土踏まずを外から支えることで、姿勢の維持がしやすくなります。
なので、立ちっぱなしの向上での作業など、立ち仕事の方には喜ばれるかもしれません。
また、つよい負荷がかかるアスリートがケガ防止のために使用することもあります。
上記のようなメリットがあれば、かならずデメリットもあります。
足指の筋力でカラダを支えないので、常用することで足指の筋力低下が懸念されます。
また、土踏まずを外から支えるため、衝撃を逃がすことが難しくなり、逆にケガに常がる恐れもあります。
私は足の動きをジャマされる感覚が苦手なので、動くときには使いたくないと感じてしまうことが多かったです。
逆にケガからの回復期には、安心感がありました。
「楔形のインソール」
O脚やX脚にお悩みの方がおおく使っているインソール。
たとえば、O脚の方であれば膝が外に流れないように、小指側をたかくしてバランスをとる目的があります。
考えは理解できるのですが…
このインソールを使っているときは良くても、使っていない時は元通りになってしまうことがおおいです。
また、足が斜めになっているので、足首に負担がかかったり、タコやウオノメができやすくなってしまいます。
強いて言うなら、モデルさんが撮影の時にO脚を隠すために使うのであれば、よい働きをしてくれるかもしれません。
日常で使用することは、オススメしておりません。
「フラットなインソール」
足の機能をジャマしないインソール。
かかとを安定させることができれば、姿勢の維持、膝痛や腰痛の改善にもつながります。
足指の動きを制限しないので、歩きやすさは一番たかいと感じます。
逆にいうと、無意識で足指を動かすようになるので、一番スパルタなインソールとも言えます。
痛みと姿勢の外来で作成するインソールは、フラット+かかとの安定を考えて作っております。
足指を鍛えるインソール
ここまで書いてきた通り、痛みと姿勢の外来では…
滑りにくく吸湿性・吸水性がたかい豚のスウェード生地で、無意識で足指を動かすようになるフラット+かかとが安定するインソールを作成しております。
自分で書いていて、かなりハードルを上げてしまった感じがしますが…
自分自身の足はもちろん、今井院長、みらいクリニックのスタッフのみんなの足を借りて、細部まで考え抜いたインソールであると自負しています。
1人1人の足に合わせて、1つずつ手作業で作成しているため、作成には60分ほどお時間をいただいております。
価格は、インソール作成のみで¥24,200-【税込み】
自由診療なので、保険は適応されません。
その分、インソールだけではなく、靴のことまで考えて作成しております。
また、インソールの効果を最大限生かすために、ひも交換を一緒にされることをオススメしております。
※ひも代+工賃で、¥1,650-【税込み】
もし、あなたがインソールの作成や購入でお悩みなのであれば、ぜひ一度痛みと姿勢の外来へご相談ください。
執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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