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原因不明の胸部痛で狭心痛の診断が
フレイル外来では、ロコモ(ロコモティブシンドローム)やサルコペニア(筋肉量低下、筋力低下)などの身体的フレイルを予防し、いつまでも元気な身体を維持していただくために様々な運動を提供をしています。
今回はフレイル外来で原因不明だった胸痛が良くなった方にしていただいた運動をご紹介します。
まず始めにこの女性患者様はこういった悩みがありました。
・呼吸すると左右の胸がズキズキ痛む
・少し押すだけで痛むほどの肩こりがあり、苦労している
・まき肩かもしれない
・少し動くと息切れする
これは大変ですね。
悩みがありすぎて困っていると(;_;)
お医者さんには
と言われ、中には「心臓病かもしれない」なんて言われたこともあったそうです。
簡単な運動から始めた所、次の事がわかりました。
- 呼吸が浅い
- 腕をまっすぐ上げるときに首がすくむ
- 肩甲骨を寄せることができない
できるものだと思っていたけど、、この簡単な腕を上げる動作で首がすくんでしまう状態にびっくりされていました。
筋肉は使わないと、動きが悪くなったり硬くなってしまいます。
すると血流も悪くなりやすいんです。
呼吸も何気なくしていますが、実は色々な筋肉が使われています。
自律神経との関わりが深いのも呼吸なんです
筋肉は加齢とともに減少しやすいですし(サルコペニア)、動かす頻度が極端に少ないと、筋肉はついていても使えない筋肉が増えてしまう恐れがあります。
腕や肩甲骨の動きに硬さがみえたので次の3つの運動をやっていただきました。
さあやってみましょう♪
呼吸の練習
まず、一分間何回呼吸をしているか、確認してみてください。
まだ下にスライドせず、このページのまま止まってくださいね?
レッツ、スタート!!
さぁ、何回だったでしょうか、
平均は12回~16回だそうです。
回数があまりにも多かった方は呼吸が浅くなっているかもしれません。
やることは簡単です。
生活の中で深ーい呼吸を心がけることです!(^^)!
鼻から大きく息を吸って、、、、ゆーーーーっくり吐いていく、、、ゆっくりですよ?♪
普段の無意識の呼吸は「鼻呼吸」これが大切です。
あいうべ体操もしっかり行ってくださいね!
個人差はありますが、人は1日に約2万回呼吸をしていると言われています。
あなたはどうでしたか??呼吸についてはまた別の記事で詳しく書きますね。
肩甲骨の運動
肩甲骨についている筋肉の中でも小さな、棘下筋・小円筋という筋肉を使う運動です。
力強く動かすと別の大きな筋肉が働きやすくなるため、
ポイントは、動作は「力まず、ゆっくり、丁寧に」です。
肩甲骨を寄せる運動
背中についている大きな筋肉である、広背筋や肩甲骨を寄せる、僧帽筋と呼ばれる筋肉の運動です。
猫背予防にオススメです!!
気合いを入れるイメージですよ♪
簡単な運動で痛みがどうなったでしょう
以上、3つの運動を紹介させていただきました。
痛みがあったこの方は、2週間ほどで、
「あれ?痛みがなくなっていました」
と驚かれていました。良かったです!!
この胸痛は、肩甲骨が開いていることによって小胸筋の痛みが出ていたのだと思われます。
この縮こまっていた小胸筋が緩んだことによって痛みが改善したのでしょう。
心臓病ではなかったとご本人もとても安心していました。
人それぞれ色々な悩みを抱えていると思います。
フレイル外来でも多くいらっしゃいます。
みらいクリニックでは、治療の専門科である医師、動きの専門科であるトレーナーがいる為、あなたの悩みに気づけるかもしれません。
悩みを聞かせて下さい、そして改善に向けて一緒に頑張っていきましょう!
ご予約は、お電話でのみ受け付けています。
必ずご予約の上ご来院ください。
9:30〜13:00 14:30〜18:30
《土曜日》
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日曜・月曜・祝祭日は休診日です。
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午後休診ほか
執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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