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健康の為、ロコモやフレイルを予防するには、口や歯を健康な状態に保つことが大切なんです。
フレイル外来の助供です。
フレイルとは介護状態手前の徐々に体が弱りつつある変化のことです。
あなたの口や歯の健康を考えたときに、どんな問題や悩みが思い浮かびますが?
私は今、パッと浮かんだのが、口臭、虫歯、歯周病、口内炎がでした。
しかしお口や歯の機能が低下すると、思いもしない病気や疾患が発生してしまうことがあります。
これまでのブログでは、運動機能の低下により、転倒しやすい状態になるロコモや、活力低下や身体が弱くなってしまうフレイルを予防するための対策として、運動やトレーニング法を中心に書いてきましたが、今回は、身体の中の口や歯が全身と繋がりが深いことを認識することと、しっかりケアをしていただきたいと思っています。ぜひ最後までご覧下さい♪
オーラルフレイルになっていませんか?
まずフレイルについて、認識していただきたいのですが、
フレイルは、心身の活力(例えば筋力や認知機能)が低下し生活機能障害、要介護状態、
そして死亡などの危険性が高くなった状態」のことを言います(厚生労働省資料より)。
- 筋肉・筋力が落ちる。
- 視力が低下する
- 歩くスピードが遅くなる
- 食欲が落ちる
4つ例を挙げましたが、生活の中で不自由なくできていたことが、カラダの機能低下によりできなくなったり、難しくなることも「フレイル」です。
※社会的フレイル・精神的フレイルもあるのですが、これについては、こちらにに記載しております。
ですが、今回注目していただきたいのが、この写真の一番上に「低栄養」です。
身体が弱く、活力が低下していくことに、「栄養」や「食事」もフレイルと関わっているんです。
食べたものが、きちんと消化・吸収されていないことがあります
- 炭水化物
- たんぱく質
- 脂質
三大栄養素と呼ばれるものです。この他にも、ビタミン、ミネラル、、その他、、と色んな栄養素がありますよね。この栄養が食べものの中に入っていますが、この栄養は、自然と吸収されていくものではなく、お口のから入り、しっかり歯で噛んで小さくし、その後だ液や胃液といった消化酵素が働き、栄養が吸収されていきます。
しかし、口の中、口腔内の健康が保たれていないと、いくら栄養豊富な食べものだとしても、しっかり消化・吸収されない恐れがあります。消化不良は、胃のむかつきや胃炎、肌荒れなども引き起こすことがあります。ご高齢の方の死因に多い誤嚥性肺炎もオーラルフレイルが関わっていると言われてます。
オーラルフレイルの要因として
- 口呼吸
- しっかり噛まない
- 虫歯や歯周病
が挙げられます。普段からお口がぽかんと空き、口呼吸ですと、だ液で歯や口が潤っているはずなのに、常に乾燥してしまいます。消化に必要なだ液が出にくくなりますし、歯も乾燥により菌が発生しやすく虫歯になりやすくなってしまいます。
噛まないことも要注意です。しっかり噛むこと食べたものが小さくなり、胃の消化を促進、助けてくれます。また、噛むことにより、脳の血流が促進されますので、認知症、うつ病のなどの精神的フレイルの予防になりますし、脳もいきいきしてきます♪
身体は楽することを覚えてしまう
私自身、15歳のときに、顎関節症と診断されました。口を大きく開けると痛むし、歯ごたえのあるものを食べるのが苦痛でした。しかし当時のそれまでの食生活を振り返うと、早食いであまり噛まずに、すぐ飲み込んでいたと思います。
ぐらいの感覚で食事をしていたんだろうと思います。笑
そして17歳の時に、逆流性食道炎と急性胃潰瘍にかかってしまいました。胃カメラが辛かったのを思い出します。
噛まない癖→噛むことがめんどくさくなる→咀嚼力低下→オーラルフレイル
私は若くして、オーラルフレイルだったと思います。あなたは大丈夫ですか?今からしっかり予防をしていきましょう!
歯の機能がスポーツパフォーマンスに影響します。
大分県大分市にあるタカサゴデンタルオフィスの院長であり、スポーツ歯科、九州スポーツ医歯学研究所の代表理事でもある、近藤 剛史先生
歯は,食べものを噛む、という機能以外に、運動能力にも関わりがあり、生活やスポーツ動作でのお口や顎、歯の使い方や大切さをお話していただきました。
スポーツ歯科は
『すべてのスポーツ競技を通じて適切なスポーツ活動の選択、助言、診査、管理、監督と、また必要に応じて治療を行い、さらに専門的情報を提供することを目的とする特別な歯科医学の部門』と定義されています。
具体的には、
- スポーツによる住民の健康・安全づくりを支援する。
- 顎顔面口腔領域でのスポーツ外傷を予防する。
- スポーツ競技力の維持・向上をサポートする。
こういった目標を持ち近藤先生は全国各地で活躍していらっしゃいます。
この歯と運動機能との関わりについては、また別にブログで詳しく紹介いたします。
今から始めましょう!
あいうべ体操
毎日できる取り組みとしては、今井院長考案のあいうべ体操!口呼吸から、人間本来の鼻呼吸に変えていく体操です。
ブログの終わりにリンクを張っていますので、やり方を確認していただき、毎日実践しましょう♪
鼻で大きく深呼吸
人間は意識しないと、生きるために必要最低限の呼吸しかできません。浅い呼吸は血中の酸素濃度が低下し、血液の流れが悪くなってしまいます。血液の流れが悪くなると、代謝が落ち、老廃物が溜まりやすくなり、肌荒れや肩こり、頭痛や冷え性などの原因となります。
たくさんの空気を肺に送り込むことができるので、深い呼吸となります。
深い呼吸にはストレスの解消、代謝や免疫力の向上、脳の活性化や集中力の向上、自律神経のバランスが良くなるので質の高い睡眠がとれるなど、たくさんの効果があります。それだけ人間にとって呼吸というのは大切なものなのです。
寝ているとき、座っているとき,立ったいるときでも良いのですが、
- 全身の力を抜き、両手はお腹に手を当てます。
- 鼻から大きく息を吸い込む(胸、肋骨あたりが膨らむように意識しましょう)
- 鼻からゆっくりと吐き出していきます※吐いて行くときに膨らんだ胸やお腹がどんどん狭くなっていくのを感じながらできるとバッチリです!
この深い呼吸を3回、あいうべ体操のと合わせてしていただくと効果大です♪
かかりつけの歯医者(歯科衛生士)を見つける
歯の健康を守るために、いつでも気軽に相談できて頼れる歯医者さんを見つけておくと安心です。定期的な歯科健診を受けるなどして、かかりつけの歯医者さんをつくっておくことが大切。知ってる歯医者さんがいれば、困ったときに質問もしやすいですし、安心できます。
虫歯がある方は、まずいち早く治療するようにしましょう。
最後に
オーラルフレイル、お口のトラブルは全身、身体のトラブルの引き金になっていることってかなり多いみたいです。健康で元気な身体があることにこしたことはないのですが、今病気が進行している、という経過はわからないものです。体を鍛えるトレーニングも大切ですが、お口と歯の健康を保つこともしっかり行い、病気にかからない元気な体を作るために、予防をしっかりしていきましょう♪
毎日できる、あいうべ体操についてはこちらをご覧下さい
以上です。ありがとうございました。
執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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