就寝時の口閉じテープ

 

お休み前の新習慣 口閉じテープのすすめ

口にテープを貼って寝る、そんな生活習慣が話題になっています。みらいクリニックでは治療におけるセルフケアの一環として就寝前の口閉じテープを勧めています。

今夜からでもすぐに始められる簡単な”予防医療”です。最近知ったという人も多いでしょうが、文献によると1930年頃にはアメリカで夜寝る時に口にテープを貼っていたという記載もありますし、テープが開発される以前は皮のバンドなどで口が開かないように縛って寝ていたとも言われます。

それくらい昔から「寝ている時に口が開くのは悪いことだ」と考えられていたのです。

なぜ口テープが必要なのか

寝ている時の姿勢、恰好、状態は自分では全く分からないものです。就寝中には全身の筋肉が緩まり、体の代謝も下がってしまうために起こってしまう二つの現象が生じます。

  1. 口が開きやすい
  2. 唾液の量が激減する

これらによって口の中が乾きやすくなり、口の衛生状態をきちんと保つことが難しくなります。

朝起きた時に口がカラカラになっていたり、口が渇くために枕元に水分を補充しておいたりする人も多いでしょう。人生の1/3はベッド上で過ごすと言われますが、質の良い睡眠をとることは、質の良い食事をとることと同じあるいはそれ以上に大切と言えるでしょう。

睡眠が妨げられてしまう睡眠時無呼吸症候群では、日中の眠気や集中力の低下といった問題のみならず高血圧、糖尿病などのメタボリックシンドロームと深い関係があります。

睡眠障害(睡眠負債)は人生の質を悪化させると言っても過言ではありません。軽度の無呼吸症候群であれば口閉じテープ一本でその夜から改善することが出来ます。

寝ている時は筋緊張が低下して舌がノドの方へ落ち込んでしまうためにイビキをかいたり、途中で息が止まったりします。ですから、あいうべ体操で舌のトレーニングを続けることは必須です。口テープはあくまでもその補助と考えて下さい。たとえば寝具によって口が開きやすくなってしまったり、アルコールや疲労の影響で普段よりも筋緊張が落ちてしまった時には口が開き気味になってしまいます。

「私は大丈夫」と過信せずに口テープを継続して下さい。

寝ている時に口呼吸になると・・・

就寝時は、口が開きやすい、唾液が減るという状態なので体に悪影響をおよぼしてしまいます。

  • ドライマウス
  • いびき
  • 歯周病の悪化
  • 口臭
  • 無呼吸症
  • 病巣疾患(病巣感染症)

などです。これらはポカン口(口呼吸状態)から引き起されるとも言えます。さらに室内の乾燥や温度低下などが加わると良い睡眠が取れません。

それらを改善するために口テープなのです。口テープは、就寝中の鼻呼吸を促して口腔内状態を改善します。口に細菌が繁殖してしまうと誤嚥性肺炎などの危険性が高まったり、インフルエンザなど上気道感染症を引き起しやすくなったりします。

 

口テープの種類はいろいろあります

口テープには昔からある老舗の「ネルネルテープ」や小林製薬の「ナイトミン」などドラッグストアでも手軽に買えるようになりました。その他の様々な商品が現在では販売されています。サージカルテープでももちろん良いのですが、専用テープは唇に当たる部分にテープ糊が付いていなかったり、剥がしやすかったりいろいろな工夫がされています。

 

ここでは、私が開発に携わった「マウスリープ」((株)ヨシダ)をご紹介しましょう。

マウスリープは、医療用の半透明のテープに薄い幾何模様のデザインを施しており、白色のものと比較しても目立たない作りになっています。

マウスリープの一番の特徴は、特別なアロマチップが付いており、この小さなチップをテープに貼り付けることによって睡眠中にもアロマセラピーのような効果を得ることが出来ます。このモデルは森林浴(フィトンチッド)の香りとなっています。

 

 

 

もちろんどの様なテープでも構いませんが、あまりに張り付く糊が強いものは皮膚を損傷する恐れがあるため避けて下さい。お肌が弱いという方は肌に優しいテープ、ニチバンの「優肌絆(ゆうきばん)」を利用すると良いでしょう。サージカルテープは、12mm幅から初めて、慣れてきたら24mm幅にしてみるとより一層の効果を実感できるでしょう。

口テープの貼り方は唇に縦に一本です。詳しくは動画をご覧下さい。この貼り方だと、咳やクシャミをした時に隙間から呼気が逃げますから、鼓膜を痛めたりすることがありません。きつく貼り付けなくても構いません。

 

口テープの効果・利点

こんなに簡単な口閉じテープですの効果、利点を記しました。

  • 風邪を引きにくくなる
  • いびきが減る
  • 口が渇かなくなる
  • 目覚めがスッキリする
  • 肌の調子がよくなる。くすみが取れる
  • 夜間尿が減る
  • 高血圧が改善する
  • 寝坊しなくなる
  • 喘息発作を起こしにくくなる

などのたくさんの効果があります。そしてその利点は

  • 安価・手軽に入手できる
  • 他人にはることができる(自分で忘れてしまった時)
  • 寝ている時の予防医療

と言えるでしょう。

 

インフルエンザやその他のコロナウイルス、ライノウイルスなどの風邪を起こすウイルスは200種以上存在すると言われています。鼻から上咽頭にはそれらを繁殖から守る機構が様々に備わっています。

重ねての記述になりますが、私たちは人生の三分の一は寝ています。より良い睡眠をとって人生をより良くしていくためにもお休み前の新習慣、口閉じテープを初めて見てはいかがでしょうか。

あいうべ体操

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執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医・NPO法人日本病巣疾患研究会副理事長
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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