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足指が伸びても腰痛が改善しにくい理由とは?

こんにちは!
足指から健康と運動を考えるトレーナー、石田力です。
皆さん、ふだん使うカバンにこだわりはありますか?
私は通勤のときには、リュックを使っています。
休日にショルダーバッグを使うこともありますが、何となく姿勢がズレている気がします。
さて、今日は下記のご相談にお答えします。

Aさん
足指がピーンと伸びているのに、腰痛がなかなか改善されない…

痛みと姿勢の外来でも、たまにご相談をいただきます^^;
じつは…その悩みの答えが、ショルダーバッグにあることがあります。
私たちのカラダは本当に小さなことで良くも悪くもなります。
腰痛や姿勢のズレなどを改善したい方は、ぜひ最後までお付き合いください。

痛みや姿勢のズレはどこから?

痛みや姿勢のズレは足元から起こる。
いつものブログでは、上記の説明をさせていただいております。
しかし、中にはこんな方もいらっしゃいます。

Aさん
足指はシッカリと伸びてきたけど、腰痛が治らない…

痛みと姿勢の外来での経験からいうと、6割程度の方が足指を伸ばすことで症状が改善されます。
ゆびのばソックスを履いて、とくに歩くことが重要です。
足指を伸ばして歩くことで、全身の筋肉を効率よく動かすことができ、症状が改善されます。
では、残りの4割の方は改善しないのか…?というと、そうではありません。
もちろん、どこかに原因は隠れています。

私の経験からいうと、3割は靴のサイズ、履き方の問題。
女性だけでなく男性も、知らず知らずのうちに、窮屈な靴に足をねじ込ませています。
結果として、足指がギューッと縮んでしまい、カラダのバランスが乱れて痛みに繋がります。
これまでもブログに書いてきましたが、靴の弊害は本当に大きな問題です。

そして、残りの1割は生活習慣の中に隠れています。
たとえば、スリッパを履く、歩幅が広い、歩く時間が短い…など。
そして、意外と多いのがカバンの問題です。
まずこちらをご覧ください。

肩の左右差もあまりないので、キレイに立てていると思います。
真っ直ぐ立てるということは、まっすぐと歩くことができるということです。
私たちのカラダは、まっすぐ立って歩くことができれば痛みが出ることはありません。
この姿勢を崩す原因が、上記の靴やカバンです。
では、リュックを肩掛けすると姿勢はどうなるでしょうか?

明らかに姿勢が変化しましたよね。
荷物が落ちないように、左肩を無意識で持ち上げていますよね?

Aさん
腕を挙げているからじゃないの?

と言われそうなので、降ろした姿勢も撮影してみました。

足元を見てみても、中心線(重心)が右脚側にズレています。
無意識で片足重心になっている状態です。
この姿勢で長時間歩くと、カラダはどうなると思いますか?
持ち上がっている左肩はギューっと凝りそうだし、体重がかかっている右脚の膝や股関節に負担がかかりそうですよね。
足元がシッカリとケアできていたとしても、カバンで崩されることもあるということです。

お出かけをすると腰が痛むIさん

Iさん
自宅にいる時は痛まないけど、お出かけをすると腰が痛むのよ…

そう仰るIさん。
足指はピーンと伸びていますし、靴のサイズも履き方もバッチリ。
それでも、痛みが出てしまうとのこと。
上記の写真は、Iさんのお出かけ時の写真です。
一見、姿勢のズレもあまり無いように感じますよね?
分かりやすいように、肩の高さと中心線を引いてみます。

若干ではありますが、「肩の高さ」と「頭の位置」がズレていますね。
肩掛けのショルダーバッグなので、カバンを落とさないように左肩が持ち上がってしまいます。
ほんの少しのズレではありますが、このズレから腰痛が起きていました。

では、Iさんの腰痛を改善するには?
ショルダーバッグではなく、リュックにする?
それも一つの方法ですが、私がIさんにお伝えした方法は…

カバンを反対の肩にも掛けるようにする…です。
単純な方法ですが、「肩の高さ」も「頭の位置」もシッカリと調っていますよね。
写真を並べてみるとこんな感じです。

大きな差ではないように見えるかもしれません。
しかし、カバンを反対の肩にも掛けるようになってから、腰痛が出にくくなっておられます。

Iさん
カバンの掛け方ひとつで、こんなに変わるんですね!

とIさんも驚かれていらっしゃいました。
足指が伸びてきても、腰痛などの症状や姿勢のズレが改善しない…
その原因は、普段の何気ない日常の中に隠れていることがほとんど。
靴やカバンなど、道具の見直しをされることをオススメいたします。

オシャレ?健康?

靴もカバンも、私たちの生活には欠かせない道具ですよね。
だからこそ、選び方や使い方には注意が必要であると考えています。

とは言うものの、どちらもファッションの一部でもありますよね。
冠婚葬祭など、フォーマルな会場にリュックでは行けません。
TPOに合わせる必要があります。
毎回同じ肩に荷物をかけるのではなくて、たまに荷物を反対の肩にかけ替えてみたり。
ハンドバッグなどは、逆の手でも持ってみたり。
少しの工夫でカラダへの負担を減らすことができます。

まず大前提として、足指を伸ばすことが大事。
そして、靴のサイズや履き方。
これが出来ていても、なかなか症状が改善しないのであれば…
靴やカバンなど、道具の見直しをされることをオススメいたします。
何からチェックすればいいかわからない…
という方は、痛みと姿勢の外来にお気軽にご相談ください。
ご予約はLINEから簡単に抑えることができます。
いつまでも元気に歩くために、足指と生活習慣の見直しをはじめませんか?

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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