【腰痛】痛みがあるときは安静?それって科学的に正しいの?

30,000,000人
これ何の人数かわかりますか?
答えは、日本で腰痛に悩んでいる方の人数だそうです。
3000万人といえば、国民の約1/4が悩んでいる計算になりますね。
※日本整形外科学会による調査結果

腰痛は多くの人々が一度は経験する症状の一つです。
痛みを感じたとき、多くの人は安静にすることが最善だと考えがちです。
また、病院で安静にするように指示されることも多いでしょう。
ですが、実際にはその考え方は時代遅れかもしれません。
最新の研究によれば、適切な運動療法は腰痛の予防や回復に非常に効果的であることが示されています!
このブログでは、安静にすることのリスクと、運動療法の利点について深掘りします。
腰痛を改善して、元気に過ごすためのカギは筋肉。
腰痛でお困りの方は、最後までお付き合いください!

腰痛予防への鍵は「運動」

腰痛。
特に慢性的なものは、日常生活の質を大きく低下させる可能性があります。
痛いと動きたくないし、気分も滅入ってしまいますよね…^^;
腰痛を改善させるために、やべきこととは何でしょうか?

答えは「運動」です。

運動といっても、特別なプログラム、器具、知識が必要なわけではありません!
歩くだけでも立派な運動ですし、軽めのストレッチでも良いです。
みらいクリニックでは、安静にするよりも、動くことをオススメしています。

シドニー大学での「Prevention of Low Back Pain: A Systematic Review and Meta-analysis」という研究。
DOI: 10.1001/jamainternmed.2015.7431

これによれば、運動が腰痛の予防に非常に効果的であることが示されています。
また、腰痛ベルト、腰痛予防のインソール、エルゴノミクス(人間工学)が腰痛を予防しないことも明らかにされています。
大事なことなので2回言いますが、安静にするよりも、動くこと。

歩くだけでもいいとは言いましたが、足指のケアができていることが前提です。
足指が使えない状態で歩いてしまうと、膝や腰に負担をかけてしまい、逆効果になる場合もあります。
ご心配な方は、ゆびのば体操&ゆびのばソックスをオススメいたします。

ゆびのば体操で足指伸ばしストレッチ

動くことで筋肉を守る

腰痛に悩む多くの人々は、痛みを和らげるために安静にすることが最善だと考えてしまいがちです。
しかし、安静にしている期間が長引けば長引くほど、筋肉は衰えてしまいます。
結果的に、腰痛が悪化してしまったり、再発の原因となる可能性が考えられます。

皆さん、ご存じの通り…
筋肉は使わないと無くなってしまいます。
なぜかというと、筋肉を維持するためにはより多くのカロリー(食べ物)が必要になります。
飽食の現代では想像もできませんが、私たちの祖先が経験したであろう食糧不足や飢餓。
それに対応するように、ムダなカロリー消費を避けるシステムがDNAに残っています。
なので、使わない筋肉はどんどん分解されていくわけです。
筋肉量や筋力が低下することで、関節の柔軟性・可動域、持久力も低下してしまいます。
安静にすることで、腰痛が悪化してしまうメカニズムは上記の通りです。

さらに、運動をすることで、心の健康やストレスの軽減にも期待が持てます。
日本の腰痛研究の第一人者である菊池臣一先生は、腰痛改善のためには心理的なケアも必要であることを提唱されています。
運動することで、ストレスが軽減されるので、腰痛予防には相乗効果が期待できます。

運動効果を実感するために一番必要なことは「継続」です。
1人ではなかなか運動が続けられないという方も多くいらっしゃると思います。
そんな方にも、みらいクリニックの加圧のサブスクはオススメです!
30分の加圧トレーニングですが、一緒に頑張る仲間がいるから頑張れますよ^^
ご希望の方は、下記のリンクをチェックしてみてください!

【加圧のサブスク】1回30分で筋肉をGET!今よりも元気になりたい方へオススメです。

運動こそがリハビリの新常識

近年、リハビリテーションの分野において、新しい常識が浸透しつつあります。
それは「運動の重要性」です。
従来、痛みや怪我の後は安静にすることが最善とされてきました。
ですが、最新の研究やエビデンスに基づくと、適切な動きや運動がリハビリの鍵であることが明らかになってきました。

またレントゲンやMRIなどの画像診断では、腰痛の原因はわからないことも最近の研究で明らかになっています。
さまざまな研究が進んできて分かったことは、腰痛の8割以上は原因不明ということです^^;
その8割の中に、足指の変形、靴のまちがい、心理的な要因が隠れているのだと思います。

みらいクリニックでは、腰痛の方でも、膝痛の方でも、運動をオススメします。
いきなり動くことが不安なのであれば、まずは痛みと姿勢の外来でケアから始めてみませんか?
足指を伸ばして、腰痛や膝痛から解放された方をおおく経験しております。
整形外科などで「安静」と言われたけど、本当は動きたい…。
趣味を諦めたくない…。
という方は、ぜひ一度ご相談ください。

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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