しかし、みらいクリニックの外来には、子どもさんが痛みを訴えてこられることがあります。いわゆる成長痛というものですが、原因不明ではありません。
子どもさんが痛みを訴えてきたら、まずは靴を見直してあげてください。
子どもの足は、一年に1~2センチほど大きくなっていきます。つまり、靴は季節ごとに変えてあげないといけないのです。
上図のように「どーせ大きくなるから…」と大き目の靴を履かせることはお勧めできません。
子どもさんの靴、痛み、姿勢のご相談はみらいクリニックにお任せください!
オスグット・シュラッター病で苦しんだ過去
子どもの足は、そのほとんどが軟骨です。とてもやわらかい組織なため、柔軟で痛みを感じることは少ないと言われています。
しかし、世の中には痛みに苦しんでいる子どもが多くいることも事実です。
病院に行っても
と言われて終わり…という経験をした方も多いのではないでしょうか?
実は、私も成長痛の一種である「オスグット・シュラッター病」で苦しんだ一人です。
痛いから病院に行ったのに、解決方法も治療もなく、様子をみるしかなかったあの期間は本当に地獄でした。
同じように苦しむ子供を一人でも減らしたいという気持ちで、子どもたちと向き合っています。
ぜひ、最後までお付き合いください。
軟骨だらけの足
子どもの足は、そのほとんどが軟骨でできています。その柔らかい足をつつむ靴は、とても重要なんです!
柔らかく、痛みを感じにくいので、どんなカタチにも順応してしまうんです。靴の間違いから、外反母趾、内反小趾、屈み趾などの足指の変形に繋がってしまいます。
カラダの土台である足が変形してしまうことで、膝や腰など、その他の部分に負担がかかり痛みをおこします。その状態を成長痛と呼んでいるんです。
まぁ、靴の選び方なんて教えてもらう機会はあまりないですからね…。原因がわからないのも仕方がないのかもしれません。
みらいクリニックでは靴の間違いを正すことで、成長痛を改善した子どもさんを多くみています。
子どもさんが痛みを訴えてきたら、まず靴を確認してあげてください。
上靴の弊害
子供の靴の問題と言えば、避けて通れないのが上靴(上履き)です。小学生以上の子どもさんの成長痛であれば、上靴による弊害と言っていいかもしれません。
上靴は基本的に、靴と足をしっかり固定できないものが多いです。履いているだけでも、脱げないように足指を屈めてしまいます。
そして、靴底もペラペラなので歩く時の衝撃を吸収してくれません。
ハッキリと言えば、カラダを壊す原因になるので長時間の使用はさけてほしいと考えています。
「上靴の長所は安いことだけだ」と言っている方もいらっしゃいますが、その通りだと思います。成長期の子どもたちの足を守るための靴ではありません。
いちトレーナーとして上靴もですが、体育の時間におこなう行進なども、カラダの使いかたを間違ってしまう子どもがふえる原因になっていると考えています。
成長痛撲滅のためにも、これからも上靴の危険性については発信しつづけます。
子ども靴の選び方
子どもさんの靴の選び方については、基本的には大人と一緒です。捨て寸が少し変わるので、覚えておいてください(^^♪
子供靴の場合は0.5~1.0cmプラスしたサイズが適正となります。その他詳しくは下記のリンクをご覧ください。
https://mirai-iryou.com/shinryo/itamitoshisei/shoes/
そして上記のとおり、子どもの足は一年に2センチほど大きくなると言われています。
季節ごとに靴を見直してあげてください。ブランドの高い靴を履く必要はありません!とにかく、サイズが合っていることが一番重要です。
周りに痛みで困っている子どもさんがいらっしゃれば、ぜひ靴を見直してください。
痛みや成長痛の原因というのは、日常のちょっとしたことの場合も多いんです。
「生活習慣病」と言い換えても良いのかもしれません。どの靴が影響を与えているかはっきりしない場合は、「一日の内で一番長く履いている靴」に着目して下さいね。
成長痛や靴の選び方、体の使い方などの取材、お問い合わせは下記からお気軽に。お待ちしております。
執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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