Warning: Undefined variable $cat_id in /home/aiube/mirai-iryou.com/public_html/wp-content/themes/noel_tcd072/single.php on line 29

4Eの靴だから足指がゆったり!…という宣伝文句に騙されていませんか?

こんにちは!
足指から健康と運動を考えるトレーナー、石田力です。
皆さん、4Eの靴は横幅が広く足指がユッタリとしていると思いますか?

「4E=横幅が広い=足指ユッタリ」と考えてしまうと、靴選びの落とし穴にはまってしまいます。
私もみらいクリニックで足育を学ぶまでは、「4E=横幅が広い」だと単純に考えていました…。
いつまでも元気に歩くために、靴選びについてもっと知っていただきたいと考えています。
ということで、今日は「意外と知らない靴の知識」について書いていきます。
ぜひ、最後までお付き合いください。

靴の4Eとは何のサイズ?

皆さん、靴のサイズは縦幅だけではないということはご存じだと思います。
「D」「E」「4E」といった数値を耳にしたことがあるかと思います。
なんとなく4Eは横幅が広い靴だ…というイメージをお持ちではないでしょうか?
ちなみに、その認識であっています!
「4E=横幅が広い」と考えていただいて構いません。

では、これはどう感じますか?
「4Eの靴だから足指がユッタリしている」
横幅が広いのだから、足指がユッタリしているだろうと感じますよね?
ちょっとややこしい話になるかもしれませんが、この認識は間違っている場合があります。

そもそも4Eとは、どこの部分を指しているかご存じでしょうか?
痛みと姿勢の外来でも、4Eの靴は足指の部分が広いと考えている方が多かったです。
4Eが指しているのは足指の部分ではなくて、じつは足指の付け根の部分。
上図の赤い矢印がある部分ですね!
足指のつけ根はユッタリしているが、足先が細いという靴もあります。
なので、4Eの靴だから足指がユッタリしているという訳ではないということですね。
靴のデザインによっては、「D」の方が「4E」より足指がユッタリしている…
なんてことも、しばしばあります。

足囲(ワイズ)の基準は?

日本では日本産業規格、通称JISで決められたワイズの基準があります。
JIS規格といえば有名ですよね。
ちなみに、幅の細い方からA・B・C・D・E・2E・3E・4E・F・Gまであります。
かなり細かく決まっているので、どのメーカーの靴でも同じような履き心地になりそうですよね?
しかし、実際はそうではありません。

私たちの身体が一人ひとり違うように、靴もそれぞれの個性というか個体差があります。
各メーカーさんが靴を作成するときも、JIS規格を基準としていることは間違いないと思います。
ですが、やはり多少のズレが出てしまいます。
なので、4Eといっても「広い4E」もあれば「狭い4E」もあるわけです。

上記にもある通り、足指のつけ根には基準がありますが、足指の部分には基準がありません。
いくら足指のつけ根がユッタリとしていたとしても、足指の部分がギュッと細くなっていたら…?
足指を使うことはできなくなりますし、外反母趾・内反小趾・屈み指などの変形を起こしてしまうことが考えられます。
なので、4Eだから足指がユッタリ使えるという訳ではないということだけは覚えておいてください。

靴選びはどうすればいいの?

靴の基準となるサイズやワイズが当てにならないのであれば、どうやって靴を選べば良いのか?
履いた時の感覚でわかる!という方もいらっしゃいますが、私はオススメしません。
その感覚自体が間違っている場合もあります。
長年このサイズ感で履いてきたから大丈夫…ということだと思います。
本当に靴に問題がないのであれば、外反母趾・内反小趾・屈み指などの趾の変形、それだけでなく膝痛・腰痛などで悩んでいないはずです。
もしあなたが上記のような症状でお悩みなのであれば、靴に対する知識や考えをリセットしてみませんか?

みらクリ流靴選び

では、ここからは靴の選び方について書いていきます。
絶対的な正解はないですが、みらいクリニックでは下記のようにして選んでいます。

  1. 靴の中敷きを取り出す
  2. インソールの上に足を乗せる
  3. 足指がはみ出していないかチェックする
  4. はみ出している場合は、靴のサイズをアップする

靴のサイズをチェックする時は、インソールを取り出していただきます。
ですが、靴の中にはインソールが取り出せないものもありますよね?
その場合、靴のサイズが合っているのかチェックができません。
なので、まずは選択肢から外してください。
ご自身の足に合うサイズを見つけたら、シッカリと紐を締めるように!
どんなに良い道具であっても、使い方を間違えてしまったら意味はありません。
詳しくは、下記のブログを読んでみてください。

医者に払うお金があるなら、靴に使え?!【運動は薬である~exercise is medicine~】

靴を選ぶときには「D」や「4E」というワイズは、あまり参考にならないと私は考えています。あくまでも目安程度に捉えてください。
靴の形を正確に把握するためにも、インソールを取り出して購入することをオススメします。
もちろん、その他にも踵の形状や甲の高さなど…個人差がございます。
この靴であれば万人に合う!なんて靴はありません。
ですが、サイズをキッチリと合わせて、靴ひもを締めて歩けば多くの問題はクリアできます。
靴選びでお悩みの方は、インソールを引っ張り出してみてください。
人生100年時代、元気に歩ける靴選びをしたいですね。

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
クリニック案内
amazon著者ページ
今井院長facebook
今井院長Twitter
今井院長Instagram