【赤ちゃん】靴下は何歳から必要?【内反小趾】

2歳以下の小さなお子さんに、基本的には靴下は必要ありません。

「でも、足が冷たくなっていて可哀想…」

そう感じてしまいますよね。

それが親心なのかもしれません。

私も息子(7ヶ月)の足が冷たーくなっているときには、心配になります。

風邪ひかないかなぁ…靴下履かせようかなぁ…って。

ただ、子供の足が冷たいのには理由がちゃんとあるんですよ。

 

靴下を履かせないほうが良い理由と合わせて、3つの理由を書いてみます。

 

 

その3つとは・・・

 

 

私と同じように小さなお子さんやお孫さんをお持ちの方は、ぜひ最後までお付き合いください。

 

 

乳幼児に靴下をはかせない方がいい3つの理由

3つの理由とは

  1. 体温調節機能の未熟だから
  2. 子どもの足は変形しやすいから
  3. 足指の機能に悪影響をおよぼすから

です。これから各々について詳しく書いていきますね。

 

 

1つ目の理由は体温調整機能が未熟だから

子どもの手足が冷たくなりやすい理由はとてもシンプル。

 

小さな子どもは、寒くなると手足の毛細血管を収縮させて、身体の中心に温かい血液をあつめるんです。

 

つまり、小さな子どもは手足で体温調整をしているんです。

 

がんばって体温を調整している手足を、靴下や手袋など覆ってしまうと身体に熱が籠ってしまい、逆に体調を崩してしまうことも。

 

どうしても気になるなら、手で温めてあげるくらいで良いみたい。

 

スキンシップもとれるし、一石二鳥です^^

もちろん、寒さの程度にはよると思いますが…^^;

東北や北海道など、厳しい寒さの中を歩くときは、ははかせたほうが良いですよ。

寒い外に出るときだけはかせて、温かい室内では脱がせたり。

ずーとはかせっぱなしはNGです。

室内でも何かしてあげたい!はかせたい!という方、レッグウォーマーはいかがでしょうか?

かわいいですよ(笑)

子どもの足は変形しやすい

上記のように、子どもは手足で体温調整を行っています。

そして、靴下をはかせないほうが良い理由はそれだけではありません。

2つ目の理由は、子どもの足はほとんどが軟骨でできているから

子どもの足って大人の足より、柔らかくて不安定なんですよ。

我われ大人でも、靴のサイズを間違えるだけで外反母趾や内反小趾といった変形を起こしますよね?

子どもの足は、靴下くらいの弱い圧でも変形していきます

 

しかも、軟骨だから痛みを感じることはほとんどありません。

 

気がついた時には変形が終わっているっということも…。

その結果として、成長痛がおこったり、お出かけすると歩きたがらない…なんてことになってしまったり。

僕自身、成長痛にはかなり困りましたから。

自分の子どもには同じ思いはさせたくありません。

 

上記のように、寒い外を移動するときはオーバーサイズのソックスをはかせることもありますが、基本は素足です。

 

Aさん

あらあら、こんなに足が冷たくなって…

靴下はかせないの?

かわいそうよ?

 

なんて言われることもありますがね(笑)

極力はかせないように努めています。

 

体温調整ができなくて脱水症状になったり、大きくなった時に成長痛になったり、姿勢が悪くなった時にだれも責任取ってくれませんから。

 

我が子のために自衛するしかありません。

足指を使わなくなる?

3つ目の理由は、足指を使わなくなるから。

靴下をはいていると、ハイハイ・つかまり立ち・歩くときに足元が滑ります。

足元が滑るとうまく踏ん張ることができません。

 

ハイハイの時も滑ってしまうと、足指を使わないハイハイになります

 

小さなときに足指の使い方を練習することができないと、姿勢や痛みにつながる可能性が高くなります。

大人でも足趾が使えていないせいで、姿勢のズレや痛みを訴えてこられる方が多くいらっしゃいます。

 

靴下や靴は、身体を守るための大切な道具です。

 

道具ですから、使い方を守らないと。

たとえば…

高血圧の方が血圧を下げるために飲む「降圧剤」

高血圧の方には必要なものかもしれませんが、低血圧の方が飲んでしまうと…?

身体には良くなさそうですよね?

靴下も小さな子どもには必要ないんです。

 

靴下も、上記の3つ理由で小さな子どもには必要ないと考えています。

もちろん、時と場合ですが。

 

本当に子どものカラダ・成長のことを考えるなら「脱・靴下!」

 

 

 

お父さんA
え、ずっと靴下はかせてたんだけど…?
お父さんB
だからこの子は姿勢が悪いのか!
お母さんC
でも、過去には戻れないし…どうすればいいの?!

と感じているお父さんお母さん、ご安心ください。

 

カラダの使い方の練習をしたり、足指を崩してしまう生活習慣をなくしていけば大丈夫!

 

気になる症状などがあれば、痛みと姿勢の外来を受診されてください。

 

私たちと一緒に子どもの成長をサポートしていきましょう!

痛みと姿勢の外来(整形内科)

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医・NPO法人日本病巣疾患研究会副理事長
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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