靴 vs 素足|健康な足はどっちだ?!

紀元前7000年前から靴を履いていた?
アメリカのオレゴン州にあるフォートロック洞窟で発見された世界最古の靴(サンダル)が発見されたそうです。
私たちが思っている以上に、靴の歴史は深いようです。
ちなみに、日本最古の靴は紀元前5500年前のものが見つかっています。
もちろん、現在のような「靴」ではありません。
足を守るために、動物や樹の皮で簡易的に包むだけのものだったようです。

時代が進むにつれ、加工技術の向上、流行や文化などを取り入れながら発展してきた靴。
当初の目的であった「足を守る」ことはできているのでしょうか?
そんな疑問を解決してくれる論文を見つけたので、シェアさせていただきます。

Shod versus unshod: The emergence of forefoot pathology in modern humans?
DOI:10.1016/j.foot.2007.06.002

~~~~・~~~~・~~~~・~~~~・~~~~・~~~~・

ご自身の靴をチェックしてほしい!という方は、痛みと姿勢の外来までご相談ください。
予約はLINEで簡単にとることができます。

~~~~・~~~~・~~~~・~~~~・~~~~・~~~~・

足指・靴・健康づくりについて、もっと学んでみたい!という方は、11月11日開催のフットコーディネーションセミナーへのご参加を強くオススメします。
セミナーについて、詳しく知りたい方はバナーをタップ!

靴に足を合わせる?

みなさん「刖趾適屨(げっしてきく)」という言葉をご存じでしょうか?
「刖」は切る、「趾」は足指、「屨」は靴のことを指しています。

足が大きいから指先を切り落して合わせる
目先のことに捉われて根本を考えないこと…という意味で、似た言葉では「本末転倒」という言葉があります。

私はこの言葉の意味を聞いて、グリム童話の「シンデレラ」にでてくる意地悪なお姉さん達を思い出しました^^;
あとは、中国の纏足(てんそく)。
でも、よく考えるとそれだけでは無いんですよね…。
日々の診察でも同じような状況を経験しています。

サイズが合っていない靴を履いている方。

その結果として、足指の変形がおこり、 膝痛・腰痛をおこしてしまいます。
ファッションとしての側面だけで靴を選んでしまうと、本来の目的であった「足を守る」ことができなくなってしまいます。
そうなってしまうと、オシャレを楽しむことも難しくなってしまうことがあります。
痛みと姿勢の外来にこられる女性の患者さんの多くが、こう仰います。

靴はオシャレを楽しむためのものでもあるし、カラダを守るためのものでもあります。
オシャレだけに偏ってしまうと、足の健康を守ることはできません。

いつも申しておりますが、靴は道具ですから、使い分けが必要です。
カレーを食べるときには、スプーンと使いますよね?
ステーキを食べる時には、ナイフとフォークを使いますよね?
同じように、靴もTPOや目的によって使い分けをしていただきたいです。
靴に足を合わせるのではなく、足に合わせた靴選び。
そうすることで、何歳になってもオシャレを楽しめる足を守ることができます!

紀元前2000年以上前の足 VS 現代人の足

ここからは、上記の論文の解説を書いていきます。
南アフリカのヨハネスブルクにあるウィットウォーターズランド大学が2007年に出した論文です。
「紀元前2000年以上前の人々の足」と「現代人の足」を比べた研究です。
※足指の変形ではなく、中足骨という骨の病理的変化(炎症・骨棘・骨折など)を観察したようです。

  • 紀元前9720~2000年の人々(11人の男性、10人の女性、および性別不明の14人) pre-pastralで示されています
  • ソトの人々(30人の男性と30人の女性)
  • ズールーの人々(30人の男性と30人の女性)
  • ヨーロッパの人々(30人の男性と30人の女性)

結果は上図の通り。
グラフ下の数字は、「1:親指」「2:人差指」「3:中指」「4:薬指」「5:小指」を指しています。
ソト、ズールー、ヨーロッパの人々は、習慣的に靴を履いているそうです。
予想通りだと思いますが…

このグラフは棒グラフが長いと病理的変化が多いということを示します。黒棒で示されているpre-pastoralの人々の変形の少なさは際立っていますね。
そう、紀元前2000年以上前の人々の足が、もっとも病理的変化が少ないということです。
どの項目も、ヨーロッパの人々の病理的変化がアタマ一つ抜け出しています。
論文の結論にも「現代の生活様式、特に靴の使用の影響は、足の機能に何らかの顕著な悪影響を及ぼし、病理的変化の増加をもたらす可能性がある」と述べられています。
また、論文の中では外反母趾についても下記のように言及されています。

外反母趾は「靴を履く人」と「履かない人」の違いについての研究が多数存在するが、「靴を履くこと」と「外反母趾」が関連していることが示されている。

どんな靴が良いの?

紀元前と現在では、生活環境の違いがあります。
地面はコンクリートやアスファルトですし、靴を履かないと足を痛めてしまいます。
上記の通り、靴は道具です。
使い方や選び方で、足を悪くすることも、良くすることもできます。
足指を切り落として靴を履くのではなくて、足指に合わせた靴選びを。
靴選びについて詳しくは、下記のブログをご参考になさってください。

一生歩ける靴選びしたくないですか?

ご自身の靴をチェックしてほしい!という方は、痛みと姿勢の外来までご相談ください。
予約はLINEで簡単にとることができます。

足指・靴・健康づくりについて、もっと学んでみたい!という方は、11月11日開催のフットコーディネーションセミナーへのご参加を強くオススメします。
セミナーについて、詳しく知りたい方はバナーをタップ!

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
クリニック案内
amazon著者ページ
今井院長facebook
今井院長Twitter
今井院長Instagram
最近の記事
  1. フットコーディネーションセミナー 大幅リニューアル 全てオンライン…

  2. スーパープレゼンテーションセミナー2026

  3. 第19期 息育指導士セミナー(2025年11月8.22日)

  4. 息育指導士セミナー講師紹介

  5. 上咽頭治療は治療者の技術が必要